今日は何の日

「”留守番電話サービスに・・・”」

4回目のその声を確認して、ケータイの通話をオフにする。

「・・・・いつ帰ってくんの、あいつ」

小さく呟いたコトバは、形にもならずに寂しく消えた。

いつも仕事で忙しくて、曜日感覚さえあやふやなカレが、
今日のコトを覚えているとは思えない。

けど、今日だけは絶対に逢わなきゃ。

2年前の今日。
雨が降ってた気がする。
あたしと、准が恋人になった日。

初めて繋いだ、准の手の大きさにびっくりした。
あったかさに、ほっとした。

あれから、いっぱい日にちが流れて。
あたしは、准にいろんなものをいっぱいもらった。
その感謝の気持ちは、やっぱり直接伝えたいんだ。

あと、「これからも一緒にいて下さい」っていうのと。



・・・それなのに。
滅多にしない料理だって頑張ったのに。

健くんに教えて貰ったスケジュールによると、
もう帰ってきてもおかしくない時間。

早く帰ってきて。

料理と、あたしの素直な気持ちが冷めちゃう前に。


「あれ、?来てんの?」

帰ってきた!!

「うん、お帰り。お疲れ様です」


「おん・・・・あれ。どうしたん、料理なんて珍しいやん」

「うん、まぁ・・・ね」


准がサラダのプチトマトを1つつまんで、口に入れる。
そんな動作の1つ1つから、目が離せない。

「何やの?今日はえらい大人しいやん?」

あたしの目の前が、准の整った顔でいっぱいになる。
ねぇ、あたしと逢うのが2ヶ月と5日ぶりだってコト、覚えてる?

ちゅっ、と軽く音を立てて、准の唇があたしのそれに重ねられた。

「着替えてくるから、ちょっと待っとって?」

「やだっ・・・」

立ち上がりかけた、准の服の裾を引っ張る。

?」

「ねぇ、今日が何の日か知ってる?」



「・・・が、オレに『すき』って言ってくれた日。

オレが、に『すき』って言った日」


やろ?って、得意げに、あたしの顔をのぞき込む准。


なんだ、覚えてるじゃん。

あのさ、これ以上准のコトすきになったら、あたしやばいんですけど?

他のこと、考えられなくなっちゃうじゃん。

「逢いに来てくれてありがと。寂しい思いさせてごめんな?」


「・・・大丈夫だもん。准が寂しいんでしょ?」

「はは、せやな。そろそろ不足でやばいわ」

さっきよりも長いキスをされて、頭がクラクラする。

「あんまりコトバに出してくれへんけど、の愛はちゃんと受け取ってるからな」

「・・・それはよかった」

准のこういうとこ、やばい。

なかなか素直になれないあたしの、精一杯の「すき」を
うけとめてくれる。

どうしてくれんの。
もう、すきってキモチ、止まんないじゃんか。

「准、・・・・すきだよ

「わかっとるって」


世界一甘いキスをくれるこのひとから、
あたしはきっと一生抜け出せない。



こんなあたしだけど、一生懸命に准のこと愛するから。
准も、あたしのこと、一生懸命愛してね。



*反省**
ナツへのサイトオープン記念に送りつけた物。
へぼ・・・(凹)
ごめんねナツ!!