よばなし

第一夜〜第五夜はここ

第十夜〜はここ

ああ


第六夜

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二匹のとかげ(やらカメレオンやら?あるいは蛇?)を造った。

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たいそう仲が良く、いつもお互い寄り添っている。

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僕は彼等に羽を付けた。

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あの、インカのなんとかいう神様のように。

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彼等は、落ち着いていて、平和で、満足しているようだった。

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まったく美しいニ匹だったので。

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でも、その羽が原因で、彼等は人々から騒がれるようになり、

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(メズラシイとか、カミノツカイだとか)

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半ば追われるようにすらなった。

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靴箱のすみや、縁の下に隠れるが、

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不安と緊張は、絶え間ない。

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狭い闇の中に、悲しい空気を吐き続ける。

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そこで僕は、異教のお寺

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(白い石造りの半壊した建物。モスクとゴンパと、ヒンドゥ寺院のミクスチャア)

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の境内の隅に、穴を掘った。

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ちょうど、二匹ピッタリ納まる穴を。

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そこに、二人を埋めた。

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誰にも見つからないだろう。

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何の目印も無い所だ。

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眼を閉じているニ匹に土をかぶせてゆく。

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このままずうっと、ずうっと、此処にいるのだろう。

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永い時間を想う時の切ないカンジ。

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埋めた場所がわからないように、丁寧にならす。

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もう二度とここには来ない。

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第七夜

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あぁ、知ってるぞ、

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津波だな。

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でも、いつもと違うか?

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地下のライヴハウス。

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ヘンなバンドが演奏している。

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「、、、二人はしっかり抱き合って、明日が来るのを待っている。

明日がこの世の終わりだから、、、」

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とゆう、出来損ないのミッシェルガンのよーな歌詞が聞き取れた。

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でも、実際今、どんでもない津波が起こってるので、それは間違ってないんだ。

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ここに居る子達は、ここで津波を迎えるのを選んだらしい。

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僕は、外に出た。

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寒々とした、でも椰子の木の生えた海岸。

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人がちらほら集まっている。 

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水は澄んでいてキレイ。小さな波が寄せてかえす。

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僕は、誰だか分からないけど、随分信頼している人と一緒にいる。

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水平線の向こうに、球体のように見える、

巨大なみずのかたまりがそびえている。

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天をつくかと思うほど、巨大だ。

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あれが、人類にとって最後の津波。

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とにかく地球規模のものすごいものらしい。

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僕は、モルディブのキレイな島や、一面のラベンダー畑や、

例えば沙漠や、例えば山脈や、

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あらゆるキレイだと思ったもの全てが、

めちゃくちゃに引っ掻き回されると思うと

悲しくなった。

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でもきっと、めちゃくちゃになった後で、また形造られる景色も

(どんなものか想像もつかないけれど)

きっとキレイなんだろな、と思い直して、

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誰も見る事のない、新しい風景を想いながら、

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ここで津波を待っている。

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、、、映画を見ているみたいに視界が狭い。

場面がよく切り替わる。

温度は感じられない、、、

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第八夜

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理科室、、と言いたいところだが、

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どっかの事務室のようだ。

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脳の摘出を任された。

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「やっといて」

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と医者に言われた。

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テーブルに頭を固定して、慎重に糸ノコで頭頂を剥離する。

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液体の中に浮かんでる脳が露出。

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こぼれないように、スプーンで液体をすくい出す。

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次にへらで、脳を取り出す。

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脂肪分の塊みたいだな。

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白くて、あんまり弾力がない。

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声に出して、手順を確認する。

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次は、生理食塩水の入った調度いいサイズの容器に、壊さないように移す。

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よし、ミスは無い。

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空っぽの頭には、アルコ−ルに浸した脱脂綿を詰める。

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ここで、医者が帰ってきた。

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続きは彼がやるというので、交代した。

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と、窓の外から声がする。

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「医療ミスの弾劾」、、、

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なんだって?

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声は、今僕がやっていた、脳の摘出を非難している。

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なんと、この人は、まだ生きていたらしい、、、!

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でも、僕は医者に指事されたとうりにやった。

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責任は医者にあると思うが、、、、

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やったのは僕、、だな。

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医者にどう言う事か聞いてみると、

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「お前が間違えたんだ」

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とのお答え、、、。

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向かいの校舎(?)から、道路から、人々が罵声を浴びせる。

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困ったなあ、、、。





番外編1


昔の話

僕の家の庭には、猫が埋まっています。

(いなかの家なら、さして珍しい事でもないですね)

随分昔の話なので、もういないかもしれません。

それは茶色のトラ猫で、車に曵かれて死んでしまったのです。

どういう風に曵かれたかは分かりませんが、

おなかの所だけ、ぐちゃぐちゃのミンチで、

あとは割ときれいでした。

血もあんまり出ていませんでした。

でも、片方の目玉は、ビヨーンとのびていて、

びっくり箱の中みたいでした。

マンガのように目玉が飛び出る事をその時

初めて知りました。

僕はおつかいに行くと中、国道の端にそれを見つけたのです。

行きと帰りの二回、じっと見ました。

今、考えると、かなり死にたてだったのだろうと思う。

ミンチはキレイな赤とピンクで、

目玉のついてるビョーンとした所は、

青いグレーだった。

茶トラの毛はそんなに汚れていなくて、

内容物の鮮やかさと対照的だった。

僕は、それが自分の猫とは気付かずに見ていました。

毛皮の模様が一緒にもかかわらず、

自分の猫とは考えもせず見ていました。

後から、お父さんが、ほうきとちりとりで、

猫を集めて、庭の洗濯竿の下に埋めました。

大好きな猫が死んでしまって悲しかったです。

でもそのころ猫は、どっかからきて

どっかへ行くものだと思っていたから

今よりは悲しくないだろう思う。



第九夜

離れ。

その部屋に入ると、かすかに部屋が振動したり、壁の表面がぱらぱら落ちたり、

打ってあった釘が落ちたりする。

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そんな所に鶏卵を置いておいたから、こんな事になったのだろう。

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僕は卵を割っている。

一つ割ると黄身に黒いシミがあった。

(点々を集めたような流動的なシミ)

それで、これはイタんでるな、と思った。

二個、三個、と割っていっても、やっぱりイタんでいた。

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四個目を割ると、黄身の中で何か動いている。

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寄生虫かなと思った。

それは、白く小さなミミズのようだったが、

あっと言う間に幼虫(黒地に茶色の斑点の)になって黄身の膜の中を動いていた

でもすぐに膜は破れて幼虫が玉子の海、泳ぎ出した。

そんで、ソレもまた見ているうちに変態して、ヘンな蜂になった。

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親指の先っくらいある。おっきい。、黄色と黒のハチ。

針を持ってるようだ。

ぶんぶん飛び回って人に向ってくるので、

僕はその辺にあったタオルを

ぶんぶん振り回して殺そうとするが、なかなか上手くいかない。

やつぁ、ますます興奮してこっちに向ってくる

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闇雲に手を振っていたら、奴が手に止まった。

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もおおおのすううごくううう!!!キモチ悪い!

でも、もうしょうがないので、ソレを素手で握り潰した。

そうだ、一ケ所くらいこんな下等生物に刺されたところで、なんだってんだ。

何とかなるさ、nantokanaruhazu!

とにかく、今こいつを殺してしまいさえすれば!!!