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「good bye」



”社会に出ると友達が作り難くなる”
本当にそうだった
そんな中で出来た数少ない友達
フミはその一人だった

「私ね、沖縄に行こうと思うんだ」
当然の告白・・・少しだけ動揺した
私と一つしか違わない彼女にとってその決断はとても勇気がいっただろう
私はフミを尊敬した
同時に私より勇気があり夢を持っているフミに少し嫉妬もした
それと離れることに淋しさも感じた
まるで子供じみた感情・・・

出発まで1ヵ月
フミは「LIVEに一緒に行ってみたい」と言った
私の好きなものに興味を示していたフミ
好きなアーティストのテープを3本渡した
その中の一つのBANDの感想
「ボーカルの人の声が悲しくて最後まで聞けない」
・・・フミの感性にまた私は彼女を好きになった
私はそのBANDのLIVEに連れて行った
ドキドキする
フミの目にはどう映るのか?
そして あの曲をどう聴くのか?
私が 今 一番心を動かされている曲
「good bye」

フミは思った以上にBANDのLIVEに魅入られたようだった
そして「good bye」では「泣きそうになった」と言った
せっかく同じモノを好きになれたけど
・・・もうすぐ離れてしまうんだね
あと2週間
もっと早く一緒に連れて行けばよかった
後悔・・・
私はその2週間を大事に過ごした

「元気でね」
空港・・・当たり前の言葉しか出てこない
「応援してるから」
ホントは少しだけ淋しいけど
まだちょっと嫉妬してるけど
私は心からそう言えた
「勇気ある夢を追うフミを誇りに思うよ」
・・・それはフミには言わなかった
フミは宮古島行きの飛行機に乗った
次 いつ会えるか分からないけど
それまでに私もちょっとは成長してなきゃね
彼女に嫉妬されるくらいに・・・

「I say "Good bye" 去り行くアナタヘ
 I say "Good bye" 今までのボクヘ・・・」




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