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「飛ぶの?」
「うん」
「見ててもいい?」
「いいけど」
マンションの屋上
私と同じ歳の女の子
見たことある
確か3組の虐められっ子
クラスメイトに虐められてる彼女を見たのは
ついこの間
惨めなはずなのに凛々しい顔していた彼女
虐めてた方が惨めに見えるほど
「キミは飛べなかったんだね」
彼女は私の右手の傷を見て言った
「私の羽根は完全じゃないから」
「まだ飛ぶ時じゃないと?」
「うん」
頷いた私の目の前に
誇らしげな彼女の羽根が雄大に広がった
「何処行くの?」
「さぁ、・・・多分あそこ」
彼女が指差したのは太陽
本当は私が行きたかった場所
「燃エ尽キル」のにピッタリの場所
「じゃあ」
「・・・あ」
「?」
「なんか言って」
「・・・それでも幸せだったよ」
気のせいだろうか
涙が見えた気がした
彼女も同じ中学生だったことを思い出した
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