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唄ウタイノは唄ったの
アナタの為だけに
声をからしても
血を吐いても
アナタの為に唄ったの
だけど アナタは云うの
「未だ足りない もっと もっと」
唄ウタイは唄い続けた
その声を失うまで・・・
今度はアナタはワタシに云った
「ワタシの為に唄って」
だからワタシはステージに立って
マイクの前で唄い始めた
楽しい唄や
哀しい唄や
憎しみの唄や
快楽の唄や
馬鹿な唄や
愛の唄や・・・
アナタの望む唄は何でも唄った
だけどアナタは「未だ欲しい」と云い続ける
ワタシは唄っているのに
アナタの為だけに・・・
声をからしても
血を吐いても
アナタの為に唄っているのに
そう
ワタシはアナタの欲望を満たす独りの唄ウタイに過ぎない
たぶんこの声を失ったら
アナタは他を探すだけ・・・
だから
ステージの上で泣いたのは
アナタを感動させるためじゃない
それでも唄い続ける
可哀想な独りの唄ウタイの為に
流した涙・・・
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