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もう一人の私が私に言うの
「キミの代わりなんていっぱいいるよ。
今、キミとボクが入れ替わってもきっと誰も気付かない。
あの子だって気付きはしないよ。」
『そんなことないよ』
私は言い返す言葉を喉に詰まらせ咳き込んだ
「言い返すことも出来ないんだね」
彼女は皮肉に笑った
私は彼女を消す呪文を知っている
『おまえなんて消えちゃえ』
だけど・・・言わない・・・言えない・・・消せない
彼女は私が作り出したモノだから
「理想の私」
彼女を失う事は私の存在を無くしてしまうのと同じ事
だから・・・消さない
遠くでママの声が聞こえた
私は彼女の手を握った
「わかってるよ」
彼女は淡々とそう言って私を包んだ
もう一人の私に依存しないと生きていけない私と
私に依存される事で生きれるもう一人の私
きっと 一生・・・
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