GOSSIP
10月17日 くるりとNUMBER GIRL
くるりからオリジナルメンバーのドラム森が脱退した、そしてNUMBER GIRLからこれもまたオリジナルメンバーであったベースの中尾が脱退、それに伴い札幌ペニーレインでのライブを最後にNUMBER GIRLの解散が決定した・・・この2つのニュースは私にとって非常にショックだった。LIVEREPORTで紹介している通り、どちらのバンドもつい先日にライブを見てきたばっかりだったわけで、その時にはまさかこんなことになろうとは思いもしなかったものだ。
くるりは今年バンドの4人目としてギターの大村が加入した、そして通算4枚目となるアルバム「The world is mine」が3月にリリースされ、そして「うんぽこどっこいしょ」ツアーが行われた。4人体制としては初のツアーだったけども、4人ががっちり手をとりあって、くるりという確個たるバンドサウンドを鳴らしていた。森もそのパワフルなドラミングでバンドをぐいぐい引っ張っていたし、くるりにバンドとしてのまた新たな章の幕が開いたと思っていた、だけどもその「うんぽこどっこいしょ」ツアー終了と同時に森の脱退。くるりは残った3人でくるりとしての活動を続けていくと言っているが、個人的にはバンドしてのくるりは終わってしまったと思わずにはいられなかった。
NUMBER GIRLは今年4月に3枚目となる「NUM HEAVYMETALLIC」をリリースし、ツアーが行われた。LIVEREPORTにも書いたけど、この4人は各人が際立った個性をもっていながらもバンドとしての一つの音を持っていた。だけどもツアーが行われている真っ只中の9月に、ベースの中尾の脱退宣言、それに伴いスタッフ、メンバー全員で話あった結果「この4人だからこそNUMBER GIRL」ということで事実上の解散が決定した。まさしくキャリア絶頂のこの時期に解散、この事実を私ははっきりいって今でも受け止められずにいる。
どちらもこれからのバンドであった(くるりは解散はしなかったけど形態的にはユニットになってしまった)、ある音楽誌ではくるり、NUMBER GIRLの両バンドに加えスーパーカーのこの3バンドあたりが「次世代を担うロックバンド」として紹介されていた、個人的にもそう思っていたし、評論家かぶれの私はこの2バンドには何かしらの期待を寄せていたのだ。
脱退なんてものは、音楽を真剣にやってるバンドであれば常に付きまとうものであろうし、解散なんてものもバンドであればいつかはやって来るのかもしれない、だがこの2つの事実ははあまりにも唐突すぎた。
いやくるりでいうならば、「ワンダーフォーゲル」での打ち込みの導入、「TEAM ROCK」でのハウスやクラブといったデジタルサウンドに傾倒するあたりから、ドラムを叩く森にとってはそういったものを導入する事に対しての矛盾を感じていたのかもしれない。NUMBER GIRLでいうなら4人各人が際立った個性をもっているなかでの自分も負けまいとするプレッシャーやダブなどの要素をとりいれたりと通常のロックバンドとは違った自分たちの変革していく音楽と自分のプレイスタイルが合わないとベースの中尾が感じるようになってきていたのかもしれない。結局どちらにも共通して言えることは、音楽性の違いにあったのではということだ。言い方を変えると、作詞、作曲を担当しフロントマンである、くるりでいう岸田繁、NUMBER GIRLでいう向井秀徳の、奇才ともいうべきその音楽センスを理解することができなかったのではないだろうか。多分くるりの森にしろ、NUMBER GIRLの中尾にしろ初期のバンドのスタイルを貫きたかったのだろう。
ほぼリアルタイムで体験してきたバンドがいなくなってしまったのは非常に悲しい、そしてその2つのバンドのライブがもう2度と体験できないかと思うとなんともやるせない気持ちになってしまう。