「石はやっぱりカタイ」NEW ALBUM INTERVIEW
ONE SONG , ONE MESSAGE ムスターシュさん*提供
「B・I・N・G・O」 作詞・作曲:渡辺英樹 編曲:大谷和夫/C-C-B
(英樹)”BINGO”っていうのはね、むこうの人たちが、
「大当たりっ!」とか「やったっ!」みたいな意味で使うんだよね, 「BINGO!」って感じで。
最近、オレの作る曲ってさ、ミディアムかスローばっかりだったでしょ。
だからけっこう、にぎやかなソングを意識して、久しぶりに作った曲。
詩の内容は、早い話、男と女のセックスを歌ったラブソングなんだけど、
ただのスケベソングには終わらせたくなかったから、 けっこう苦労したよなあ。
それに、この詞、実はもっと深い意味が裏に隠されているんだよ。
まず、「ウオオオ・・・」ってコーラスのところが、「War・・・」になってる。
よく聞いてもらえれば、後半ではそこを「No More War・・・」って歌ってるんだ。
そう、けっこうシビアな反戦ソング。‘君’はソ連のことなんだよね。
「果てしない追いかけっこ・・・」は米ソ間のこと。後の部分はみんなで考えてみてよ。
最初から二つの意味を意識して作ったんだから・・・。
でももちろん、ラブソングと思って聞いてくれてもかまわないんだ。 それは人それぞれ。
「でも、この歌、本当はね、クククッ」って感じてもらえたらオレは「BINGO!」って叫んじゃうよ。
「風のラリー」 作詞:柳川英巳 作曲・編曲:米川英之
(米川)この曲は、去年の暮れごろにできてたんだよね。
山梨に行く移動のバスの中でギターを弾いてたら、ヒョイッとコード進行だけできちゃったわけ。
オレってさあ、今まで作った曲を振り返ってみると、どうしても、マイナーな曲ばっかり作ってるでしょ。
だから今回は、ちょっと明るめの曲をっていう気持ちで作ったんだ。
詞の方は、もう、作詞家の方の直感におまかせしたって感じかな。
間奏と最後の方でボクのソロが入ってるんだけど、最後の方で弾いてるのはシンセなんです。
ちょうどそこの録音の時、スタジオにボクしかいなくてね。
オペレーターの人に音作ってもらって、「ちょっと遊びで弾いていい?」なんて調子で弾いたわけ。
そしたら、「あっ、それでいいんじゃない」なんて言われて・・・。
ボクが、半分冗談で弾いたのを、田口君のキーボードだと思われたら彼の名前を汚してしまうんで、
これはボクが弾いたって、ちゃんと書いといてください(笑)。
アレンジは、ディスコっぽいんだけど、いわゆるマドンナっぽい流行のディスコもんじゃなくて、
もうちょっと前の雰囲気を出したかったんだ。けっこういい感じに上がってると思うんだけど・・・。
「展覧会の絵」 作詞:川村真澄 作曲:笠浩二 編曲:大谷和夫/C-C-B
(RYU)今回ちょうどみんなが曲を作ったり、レコーディングしてる時に、ボクは入院しちゃったでしょ。
だから曲なんか全部病院で作ったんだ。曲作りに使ったのはコンピューター。
病室に、でっかいのをドン!て持ち込んでね。 病院の人は皆びっくりしたんじゃないかな(笑)。
この曲は、みんなが、「メロディがすごく意外で面白い」って言ってくれるんだけど、
ボクは、自分の好きなメロディを鼻歌交じりになんとなくつなげていったら出来ちゃったって感じなんだ。
あんまり考えすぎないで、自然にネ。イメージとしてはイギリスっぽくしたいなあっていうのはあったけど。
今までボクは曲を作るって言っても、1枚のアルバム用に、1曲か2曲ぐらいしか作れなかったのね。
でも今回は10曲以上できちゃって・・・。
コンピューターを使って、好きなように曲が作れるようになったせいだと思うよ。
すごく楽しいし、気分的にも楽なんだ。詞の方もね、本当は自分で作りたいなって思ってたんだけど、
手術したりして、 けっこう時間がなくなっちゃって、
しょうがないから作詞家の人に頼んだわけ。次は絶対に自分でやりたい!
「笑顔のままで」 作詞・作曲:渡辺英樹 編曲:米川英之
(英樹)「ガガッガガッ」・・・ずっとそんなリズムがオレの頭の中にへばりついていたんだ。ずいぶん前から。
前作のアルバムで「悲しすぎるね」っていう曲を書いたんだけど、あれも「ガガッ」だった。
ただ、今ひとつ表現しきれなかったなあっていう不満があったから、
今回、あの歌のパートUみたいな気持ちで、これを作ったわけ。
今まではこんなことなかったんだよ。
絶対に前のLPとは違うものを作ろうってことばかり考えてたから。
今回は素直に、前作の発展型もありかなって思えたのね。
オレ自身の進歩かも。この曲はアレンジを米川にやってもらって大正解だった。
オレのメロディって、けっこうコード進行とかが古っぽかったりするのね。
反対に、米川の作るメロディっていうのは、すごく今っぽくて新しいわけ。
だから、昔っぽいメロディに今っぽいアレンジをしてもらうっていうアンバランスさが、
けっこうイカしてるんじゃないかなあって思うんだ。
シンセとかドラムマシンみたいな電気っぽいものに、
生のパーカッションとか弦を入れるのと同じよさがあるよね。
米川は、それを見事にやってくれたんで、オレは非常に満足してます。
「HARD ROCK dream」 作詞:渡辺英樹 作曲・編曲:米川英之
(米川)これだけ‘ハードロック’というものを前面に出したのは、C-C-Bで初めてだね。
「冒険のススメ」でも、オブラートに包んでやってたから。
ボクは基本的に‘ヘビメタ’まで行っちゃうと好きじゃないのね。
だから、あえて、‘ハードロック’って言ってるんだけどね。
ギターのフレーズも、こういう曲だと、張り切って弾かなきゃいけないって思っちゃうじゃない。
だから、ここではあんまり凝らずにやろうって思ったんだよね。だから、けっこうサラリと弾いてるでしょ。
この英樹の詞が、オレ、すっごく好きなの。
英樹の昔あったことを詞にしてるらしいんだけど、なんか、オレにも当てはまるかなあって気がするんだ。
(英樹)この詞はね、ド演歌です(笑)。
わざとそういうの作ろうと思ってね。マジメにこういうのやるって、けっこう面白いじゃない。
‘ハードロック’っていうのは、音楽そのものみたいな意味なんだ。
音楽と女の子をどっちを取るかっていう問題、昔はよくあったわけ。
で、結局音楽を取ったから、今のボクがいるんだよね。
音楽やってる奴なら、この気持ちすごくよく分かるんじゃないかなあ。
「2 Much , ILove U . 〜やっぱりカタイ-Mix」
作詞:松本隆 作曲:筒美京平 編曲:大谷和夫/C-C-B
(英樹)本当だったら、このタイトルは「Too Much,I Love You」なんだろうけど、
そうしないところに、 今回の僕らの意図があるんです!
アルバムタイトル「石はやっぱりカタイ」っていうのも、ちょっと奥が深そうでしょ。
‘石’は‘意志’とかけてるし、‘ロック’っていう意味もあるし・・・。
とにかく言葉の意味を、たったひとつに限定したくないわけ。
聞く人によって、いろんな受け取り方ができる面白さをどうしてもだしたくてね。
「2 Much , ILove U .」にしたって、‘You’だと‘あなた’って意味でしかないけど、
‘U’だと‘You’かもしれないし‘U’という頭文字の付く誰かかもしれないし・・・。
すごくあいまいかもしれないけど、これが一番オレたちの伝えたいことに近いんじゃないかと思うんだよね。
作るオレたちに感性があるように、聞く人たちにもそれぞれの感性があるんだもん。
もっともっと、イマジネーションを豊かにして、オレたちの曲を聴いて欲しいんだ。
あっ、もちろん知ってると思うけど、これ、最新シングルです!(笑)
「Telephone」 作詞:渡辺英樹 作曲・編曲:田口智治
(CHU)C-C-Bの曲って、わりとミディアムテンポのものが多いでしょ。
だから、一風変わったやつを作りたいなと思って、この曲が出来たんだ。
聞いてると、なんだかコンピューターの打ち込みがやたらと使われてるみたいだけど、
打ち込んであるのは、ドラムとベースと、プッシュホンのピポピポっていう音だけ。
もう、パパパッ!って言う感じで、すごく早くできた曲ですね。
まず、ドラムマシンでドラムのテンポを作って、
それをずーっと流しっぱなしにして、メロディを作っていったのね。
ベースラインも一緒だし、コードなんか、実は一個しか使ってないんだよ(笑)。
アレンジはいつも悩みますね。ボクなりにやってみたんだけど・・・。
やっぱり、あんまり自信ないんだよなあ・・・。
でもね、リズムがあって、ベースラインがあって、あとはピコピコって音・・・
それだけで曲を作ってみたかったから、 けっこう成功したと思ってるんだ。
もしかしたら、こういう感じの曲は、前のアルバムのときだったら、
「今回はやめとこう」っていう曲だと思うわけ。
それを今回はできたっていうことは、またC-C-Bの枠が広がったんじゃないかって気がする。
「C-moonセレナーデ」 作詞・作曲:渡辺英樹 編曲:田口智治/米川英之/大谷和夫
(英樹)これは、今回オレが作った曲の中で、いちばん最初にできたやつなんだ。
ただサラリと聞いてると、すごくきれいなラブソング なんだけど、
よーく聞いてみると、ほら、やっぱりちょっときわどい部分もあるでしょ(笑)。
「BINGO」と同じように、「あら、もしかして、これ、こういう意味なんじゃない?わあ、やだ!クスクス・・・」
って楽しんでください。そういう楽しみ方って、オレ、すごく好きなんだ。
こういう詞って、きっとオレが27歳になったから、
ちょっとおしゃれっぽく作れるようになったんじゃないかって思うんだよね。
これがまだボクが高校生くらいだったら、
「すべり出した指にこめて・・・」なんて、ただもう卑猥なだけでしょ(笑)。
今までは、けっこう歳をとるのが嫌だったんだけど、なんかこのごろ、
そういう意味で、年取るのも悪くないなあって思えるようになったね。30歳になるのも楽しみだもん。
アレンジは、米川と田口がやってて、二人の個性がけっこうよく出てる。
イントロのあたりは米川で、ヨーロッパ風のラッパとかプログレっぽいキーボードは田口。
意識して聞いてみると面白いよ。
「青いブランケット」 作詞:松本隆 作曲・編曲:米川英之
(米川)今回とにかく1曲、アコースティックギターで弾く曲を作りたいなあと思って出来たのがこの曲。
ギターが完全にメインじゃないんだけど、曲全体の雰囲気がけっこう気に入ってるんだ。
途中にサックスのソロがあるでしょ。あれがこの曲のポイント。
サックスっていっても、最近の若者たちは、ロックンロールタイプのサックスしか知らないでしょ。
だからわざとそういうのに反抗して、フュージョンっぽいサックスを入れてるんです。
そういうことを考えながらアレンジするのって、すごく楽しい。
実際にアレンジに没頭してる時は、人に何言われてもボケーって感じで、
「こいつ、ちょっとおかしいんじゃないか」って言われても不思議はないくらいなんだけどね。
この曲もそうなんだけど、オレって曲作るのにけっこう時間かかるんだ。
サラッと1曲なんて、まず無理。ある晩にひょこっとサビだけできて、
次の日に頭のメロディつけようと試みるんだけど、 すぐに挫折、もう大変なもんですよ。
だから、こうやって自分の曲がレコードに入ると、細かい部分はとにかく、「やった!」っていう気がしますね。
「ROSE & PAIN」 作詞:川村真澄 作曲:笠浩二 編曲:大谷和夫/C-C-B
(RYU)「展覧会の絵」と同じ時期にこの曲も作ったんだけど、タイプとしては全く違う曲でしょ。
ボクとしては、もっとスローなイメージで作ったんだけど、アレンジでかなり変わっちゃった。
でもだからと言って不満は無いよ。
この曲は、あんまりボクのイメージ通りいっちゃてもつまんないなっていうのがあったから、
自分の中で、あまりにも固まりすぎっちゃってたんだよね。
だから、アレンジの大谷さんに頼む時も、こういう感じとか、具体的な例をあげたりして説明しなかったの。
もう好きに料理してくださいって(笑)。
だから自分でも気に入ってるよ。今回のレコーディングはみんなと一緒にできなくて、
なんかずいぶん乗り遅れちゃったなぁっていう気がしてるんだけど、
その分、全く客観的にみんなの作ってくる曲を聴くことが出来て面白かった。
「うん、なるほど」ってうなずけるものもあったし、こんなとこが変わってきたな・・・とかね。
でもみんなそれぞれの見方で、C-C-Bのこと考えてるみたいで、すごくいいなぁって思った。
ボクもはやく追いつかないとね(笑)。
「Cherry Forest」 作詞:松本隆 作曲・編曲:田口智治
(CHU)この曲は本当に悩んだ。どうしてもバラードを作りたくってネ。
けっこう時間がかかっちゃったんだ、完成するまで。
だから出来上がったときはすっごく感動したよ。今まで自分の作った曲の中で一番好きな曲だね。
こういうバラードは、ボクの場合、昼間は絶対にできないわけ。やっぱり、まわりのムードが大切だから(笑)。
夜、1人になってから、自分の部屋でコソコソと作りはじめるわけ。
何回も録音しなおしたりしてね。けっこう暗い世界だけど・・・(笑)。
基本的に、バラードだとかミディアムテンポの曲が好きなんだけどね。
ボク、イエスってバンドが大好きなんだけど、あのバンド,新しいLP出すたびに
「なんでこんなことやってんの!?」ってびっくりさせるわけ。
早くC-C-Bもそういうバンドになりたいなぁって思うんだ。
今回のLPは、それに一歩近づいたかなって気がします。
#####こんなLP作っちゃったから、今、ステージの上は、ドラムが2セットに
キーボードが2セット、狭くって大変だよォ・・・4人は自慢気に笑う#####
@雑誌名、分かりません。大きさはPATIPATIと同じくらいなんだけど、紙質が違う気がします。@
byムスターシュ