オレンジ色の出会い 作・沙耶
第4話 夢
葵「お姉ちゃん!これどこに運ぶのーー?」
沙雪「あーーそれこっち。」
夏休みも残りあと1週間。私、高野沙雪は今日から一人暮らしを始めまっす!
妹の葵に引っ越しを手伝ってもらってるんだけど…
なかなか終わらなーーーい!!
沙雪「もーー!お父さん手伝うって言ったのにどこに逃げたのー!?」
葵「う〜〜(泣)ニノとデートの約束あるのに〜〜(涙)」
2人でぼやきながら荷物を運んでいると…
ドサッ!!
沙雪「!?」
上からフトンが落ちてきた。私の30cm横に…。
上を見ると、誰かが必死で謝ってる。
その人は慌てて外に出て来た。
「ごめん!フトン干そうと思ったら落ちた!大丈夫?」
沙雪「全然平気。でもなんでフトンなんか落ちたの?(笑)」
「最近忙しくて…(泣)あ、引越し?」
沙雪「あ、202号室に引っ越してきました。高野沙雪です。」
「隣だ!オレ201号室の滝沢秀明。よろしく!」
沙雪「よろしく〜〜★んん??」
秀「え??あーーーーーーーーーーーー!!」
201号室の窓から写真がたくさん降ってきた。
秀「ヤベーーー!」
3人で慌てて拾った。
それにしても、奇麗な写真がいっぱい。
いろんな動物、空、海、植物、子供…。
秀「あ〜〜焦った!ありがと(笑)」
沙雪「写真好きなの?」
秀「ああ、一応カメラマン志望の20歳(笑)」
沙雪「あ、タメだ(笑)そっか〜、すごい!カメラマン!?」
葵「なんか、お姉ちゃんの目指してる世界と何気につながってるよね。」
秀「え?目指してるって何を?」
沙雪「うん…。スタイリスト目指してんの。」
私は今、美容関係の専門学校に通いながら、知り合いのスタイリストのアシスタント?ってゆーかバイトしながら修行中。
秀明くんはカメラマンのアシスタントをしているらしい。
秀「なんか、俺達似てるな(笑)」
すっかり意気投合した私達は、その後一緒にいることが多くなった。
秀明の部屋で写真集見たり、写真撮ったり。
私の部屋で秀明を女装させたり(笑)
2人ともアシスタントのバイトが終わる夜8時からどっちかの家でゴロゴロしてる。
こうなったきっかけは、引越してきて2日目。
秀「腹へった〜〜。お願い。何か食わせて…(倒)」
って死にそうでフラフラになりながら家に来た。
話を聞くと、スパゲッティーしか作れなくて、スパゲッティーばかり食べていたが、その日は何も食べる物がなかったらしい(笑)
それから、味をしめた秀明は毎晩私のところに晩ご飯を食べに来るようになった。
沙雪「たまには自分で作りなよーーー!!」
秀「いいじゃんか〜〜。2人だと寂しくないだろ?1人分のめし作るのってむずかしいし。」
沙雪「そうだけどさ〜〜。」
秀「で?今日は何――?腹へって死にそうーーー。」
微妙な関係…。別に付き合ってるってわけでもないんだけど…。
葵にはよく、「はっきりしてよ!」とか言われるんだけど、
私はただ、秀明と一緒にいると楽しくて落ち着くからそんなことどーでもよかった。
でも秀明が私のことをどう思ってるのかはちょっと気になるかな…?
秀「はぁ〜〜〜〜!!アメリカ行きてぇ〜〜〜〜!!」
沙雪「あーーーーー!今私も言おうとしてたっ!!」
秀「あっちでいろんな物撮りてぇ〜〜!」
沙雪「私も向こうでもっと勉強したいな〜。」
秀「金がないんだよー。金が!」
沙雪「そうそう(泣)」
好きとかそういう話は全くしなかったけど、お互いの夢の話はよくした。
沙雪「ねぇ!アメリカ行くのはまだ無理だから、腕をあげるために2人で組んでいろんな人撮ろっ!
私がメイクした人を秀明が撮るのぉ〜〜!!」
秀「あ、いいね〜〜それ!」
沙雪「実験台は…フフフ★」
翌日
ニ「おいっ!ちょっと葵!どこ連れてくんだよ!」
葵「お願――い★お姉ちゃんの夢に協力してv」
ニ「はーーーーーー!?」
翔「で?なんで俺も??」
沙由「2人ぐらいいた方がいいかな〜?っと。」
ニ・翔「???」
葵「ついた!お姉ちゃ〜〜ん。連れてきたよーーーv」
沙雪「ハーーーイ☆いらしゃーーい!」
ニ・翔「こ、こんにちは??」
沙由「この2人、写真撮られるのは慣れてるからーー★」
私はさっそくバイト先から借りてきた撮影用の衣装の選び、2人に着てもらい、メイクを始めた。
ニ「なぁ…翔君…オレ今だに状況が把握できないんだけど…。」
翔「…。沙雪さん、スタイリスト目指してるの?」
沙雪「うん☆ちょっと実験台になってねv」
ニ「そーゆーことかぁ〜〜!!」
沙雪「はぁ〜い★メイク&スタイリング終了〜〜!!」
葵・沙由「…すごい!!」
沙雪「でしょでしょーー?」
葵「マジかっこいい…。」
沙由「……★☆★☆」
秀「いいねぇ〜〜。次、アイ〜〜ンしてみてーー。」
秀明は夢中になって写真を撮っている。
私は写真を撮る秀明の真剣な目が大好き★
あの瞳を見ていると、私も頑張ろう!って思えてくる♪
秀「終了!いやぁ〜〜ありがとありがと!!2人とも慣れてるから超やりやすい!なんでもやってくれるもん。アイーンとかでも。」
翔「そんなんいくらでもやりますよ(笑)」
沙雪「そんなんばっかじゃーーん!」
葵「かっこいいのは撮ったのーー?」
秀「も〜〜ばっちりばっちり!」
ニ「タッキーぜってープロになれるって!!」
3人ともすごい仲良くなったらしい(笑)
部屋のすみでは、沙由がなにやら衣装をさばくってる。
沙由「何これーーー!!」
葵「え!?何?何―――?」
沙由「ウエディングドレス!!」
葵・沙由「着た〜〜〜〜い★」
葵「お姉ちゃん!よろしく!
沙雪「よっしゃ★タキシードもあるから(笑)」
ニ「何でこんな衣装が2着もあるんだよ〜〜。」
沙雪「いーのいーの!ハイ!2人もこれ着て♪」
翔「OK!OK!も〜〜こうなったらなんでもやるよ!!」
秀「So!So!テンションあげろ〜〜!(ラップ調)」
結局、ウエディングドレス&タキシードから始まり、コスプレ!?撮影大会に(笑)
翔「ナース服着てぇーーー!ナース!青いの!」
ニ「着ろ!」
翔「ばか!お前も着るんだよ!!」
沙由「うわっ!翔めっちゃキレイ!」
ニ「翔子〜〜〜〜〜〜!」
翔「和子〜〜〜〜〜〜!!」
バカばっかり(笑)でも…すごく楽しい!
私がメイクした人を秀明が撮る…なんか嬉しい♪
秀「さっ!ラーメン食お!お礼におごってやるから!」
翔「ラーメン!ラーメン!」
私達は、秀明の車でラーメンを食べに行った。
そして、4人を家まで送って行ったあと、少しドライブすることになった。
沙雪「ホンット楽しかったねーー!サイコーー!」
秀「やっぱ人を撮った方が楽しいな〜。」
沙雪「ジャニーズ系は撮りがいがあるしね(笑)」
秀「よしっ!あそこ行くかーー!」
沙雪「え?どこ行くの?」
着いたところは…パレットタウン。
沙雪「うわ〜〜!すっごいキレイ!」
秀「観覧車乗るぞ!」
沙雪「え〜〜カップルばっかじゃ〜〜ん。」
秀「俺たちもそんなもんだろっ!」
だ〜か〜ら〜。これが微妙なんだって!!
まぁ、いいや。
沙雪「なんか魔女の条件みたいーー!」
秀「あれかなり泣いたよ〜〜(泣)」
沙雪「私も(笑)」
観覧車が頂上に達する時、秀明は突然私にカメラを向けた。
カシャツ!
沙雪「あーーー!今すっごい変な顔してたとこ撮ったでしょーー!やだーー!」
秀「沙雪はかわいいよ。」
沙雪「え?」
秀明の動きが止った。
秀「好きだ…。」
カメラのレンズをのぞきながら秀明はそう言った。
沙雪「…レンズ越しじゃやだ。ちゃんと私に言ってよ!」
秀明はカメラをひざの上に置いた。
秀「好きだ。」
沙雪「えーー?何――?聞こえないーー。」
秀「好きだ!」
沙雪「もう1回!」
秀「好きだ!!」
沙雪「もう1回ーーーーー!」
秀「好きだーーーー!ってもう!何回も言わせんなよ!!!」
沙雪「アハ(笑)」
秀明は私に抱きついて、そして…キスをした。
沙雪「ずっとその言葉を待ってたんだからねーーー!!」
秀「(笑)一緒にアメリカでもどこでも行こうな!」
沙雪「うん♪」
第4話 終わり
5話目に続く
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