愛と勇気とチェリーパイ


水色のワンピースに、白のレースのついたエプロン。

それと、レースのヘアタイ。

「…危なくない?」

話を聞いたサヤカはそう言った。

今日は翔が学校を休んでいるので、

久し振りにサヤカと響子とひなたの3人で学校帰りに話をしていた時。

話の内容はひなたのバイト。

そのバイトっていうのが…

「……なんで?」

ひなたは「ほぇ?」と首を傾げる。

「だって、ただの喫茶店のウェイトレスだよ?なんで危ないの?」

「制服がかわいすぎるもん」

「でしょ?あたしもすごい気に入っててー。もう、バイトするならここ!

って決めてたの!!」

「でもさ、ヘンな人とか来たらどうするの?」

「だからただの喫茶店だってば。マスターもすごくいい人だし」

それはサヤカも響子もしっている。

店内は洋風に明るく造られていて、かわいらしく、女の子にすごく人気がある喫茶店だ。

マスターもすごくいい人で、サヤカもそこがすごく気に入ってて、

よく翔とのデートの時に食事に行ったりする。

そこでひなたがバイトをすると言った時は正直うらやましいと思った。

だけど、

「その制服、どうみても正統派ウェイトレスじゃない」

2人の隣で話を聞いていた響子がポツリと言う。

そう、喫茶店に来るのは女の子ばかりじゃない。

近くの会社のサラリーマンが昼食をとりに来ることだってあるし、

サヤカも響子も、アブナイ系のおじさんがウェイトレスにからんでいるのも

見たことがある。

だって、ウェイトレスってマニア受けいいじゃん?

(少なくともゆうはすごくかわいいと思う)

サヤカと響子の話を聞いても、ひなたはほにゃーんと笑った。

「大丈夫だよぉ。2人とも心配しすぎだよ」

―――と、言った矢先の出来事なので、2人にバカにされそうだなぁなんて

思ったりして。

 

ギュッとつかまれた手首。

男と女の力の差って、本当にあるんだなぁなんて考えてる自分の冷静さに驚く反面、

それどころじゃないと怒る自分もいる。

「あのっ、困ります!!」

ひなたは丸いお盆を右手で胸に抱え、

(お盆が丸いっていうのも正統派ウェイトレスって感じなんだけどさ)

空いてる左手はサラリーマン(おそらく)つかまれている。

サヤカと響子の忠告をちゃんと聞いておけばやかったなんて、

今さら後悔しても遅いんだけど。

「いいじゃない。ちょっと写真撮らせてよ」

いや、そのカメラ持ち歩いてるあたりあやしげなんだって。

持ってるお盆で頭をはたいてやろうとか考えたけど、相手はこんなでも客だし。

迷惑するのはマスターだし。

だからと言って、このままでもいられない。

逃げたいけど、腕も振り払えない。

そうするともう混乱するのみだ。

恐怖と焦り。

(どうしよう。かなりっていうか、メッチャ怖い!!!)

ジワジワと、ひなたの目に涙がにじんだ時。

「おっさん、この子困っとるやん。放したり?」

背後から男の子の声がした。関西弁だ。

「誰?」と振り向こうとしたら、後ろからニュッと腕が伸びてきて、

ひなたの腕を掴む男の手を掴んだ。

自分の手より、日に焼けてやけて、やっぱり少し骨ばった手。

ひなたから見たらただ掴んでいるようにしか見えなかったけれど、

男が「いてぇ!!」と叫んだのでずいぶん力をいれているのだろう。

「なんだ、お前!!関係ないヤツはひっこんでろ!!」

「関係ってなんやねん。んなもんおっさんにもないやろ?

だいたい、いい年した大人がウェイトレスに手ぇ出すなんて、恥ずかしないんか?」

「お前っ!!」

ひなたの腕を放して立ち上がった男の前に彼はすばやく立ち、ひなたを後ろにかばった。

スカジャンにジーパン(「アンティーク」の滝さん?)。

ついでに、キャップをかぶっている。

「図星さされて逆ギレするなんて、恥ずかしいからやめよーや」

あきれたような彼の声。

「うるさいっ、このクソガキ!!」

顔を赤くした男が彼に拳を向けたのが彼の背中越しに見えて、

ひなたはとっさに「危ない!!」と叫び、彼の前に出てしまった。

とすると、やっぱり……

バキッ(ここまで音してないけど…)

ドサッ

「いった……」

男に殴られてバランスを失ったひなたは後ろにいた男の子に支えられ、

殴られた頬をおさえた。

「ちょぉ、ひなたちゃん!!大丈夫か!?なんで前出てくるねん、もぅ!!」

ちょっと怒ったような、だけど心配そうな口調で彼は言う。

彼はひなたがさっきおっさんの為に運んだばかりのおしぼりに、

やっぱり運んだばかりの水差しから水をかけ(もちろん床ビタビタになった)、

彼はそれをひなたの頬にあて、床に座らせる。

「大丈夫か?もう前出てくんなよ?ちゃんと守ったる」

彼はもう1度ひなたを背後にかばうと男をギッと睨みつけた。

「女の子殴るなんてサイテーやで」

「う、うるさい!!その女が勝手に出てきたんだろ!?」

「勝手にって、オレとひなたちゃん、背ぇ、全然違うやん。

おっさん、明らかにひなたちゃんのこと狙ったやろ?

だいたい、自分が手ぇ出した子を『その女』呼ばわりするなんてサイテーやな。

お前絶対許さへん」

そう言って、彼は思いっきり(そりゃあもう清々しいほどに)男を殴り飛ばした。

ガシャーン!!(コップのガラスの割れる音)

おじさん、イスを巻き込んで倒れる。

「くっそ、覚えてろよ、このクソガキ!!」

男は殴られた頬をおさえ立ち上がるとそう吐き捨てた。その後はお約束。

「おっさん、もうちょっと頭使おーや。お決まりやで、ソレ」

彼にイタイところをつかれ、男はあわあわと店を出て行った

(オーダー取る前でよかったね、おっさん)。

「大丈夫か?ひなたちゃん」

彼は男を見送ると「よっこいせ」とひなたの前にしゃがんだ。

「うぉっ!!床ビタビタやん!!って、やったのオレか…」

彼は足元を見て驚くと「しゃーないなぁ」と、

テーブルに備え付けのペーパーナプキンで床を拭く。

いままで呆然としていたひなたは我に返った。

「あっ、いいです!!あたしやります!」

助けてもらったうえに片づけまでやってもらったらこっちの立場がない。

(ていうか、お礼…)

そう思って顔を上げたけれど、キャップを深くかぶった彼の顔はひなたからは見えない。

(そういえば、顔もしっかり見てないし…)

そう考えながら、ひなたが自分の頬にあてていたおしぼりで床を拭こうとしたら、

彼の腕に遮られた。

「いいって。やったのオレやし。ひなたちゃんは休んどいて?

ひなたちゃんに片付けさたなんて、啓兄に怒られるわ」

「啓兄?」と首をかしげたとき、

「亮、お前やりすぎ…」

2人の頭上から降ってきた声に、顔を上げる。

「マスター」

立っていたのはマスターの啓一。

もしかして、「啓兄」というのはマスターのことだろうか?

「んなこと言ったって、

あのおっさん、ひなたちゃんのこと殴ったんやから、おあいこやん」

「亮」と呼ばれた彼はマスターにブーッと文句を言う。

「だからって殴らなくてもいいだろ。あんなんでも一応客なのに……」

マスターはふうっと溜息をつくと、ひなたに笑顔を向け、側にしゃがんだ。

マスターの笑顔を見たとたん、心が落ち着く。マスターの八重歯が心を和ませるのか。

「大丈夫だった?」

「は、はい!彼が助けてくれたから」

「よかった。ごめんね?ウチ、時々あぁいうヘンな客が来るんだ。

めったにないから大丈夫だと思ってたんだけど…本当にごめんね?

でも、コイツのいる時でよかった」

「こいつって、なんだよー…」

彼はマスターの自分に対する扱いに、がっくりと項垂れる。

「あっ、そうだ。コイツ、オレの従弟なんだ」

「だから、啓兄。なんでオレの扱いそんなに低いねん…」

そっか、従弟なんだ、と納得し、マスターから彼の方へ視線を移した。

「あの、はじめまして。さっきはありが……」

ボトッ

ひなたは持っていたおしぼりを落とした。

今、初めて彼の顔をマジマジと見たけれど、この顔は見覚えがある。

っていうか、毎日のように雑誌やテレビやビデオで見ている。

しかも、さっきマスターは「亮」と呼んでいた。

もしかして、もしかしなくても……

「…錦戸、亮くん…?」

彼、亮はこちらを見てニッと笑った。

「当り」

ドターンッ

「「うわっ!!ひなたちゃん!?」」

あまりにもいきなりな(しかもかなり嬉しい)出来事にひなたは気を失った。

 

目が覚めて、一番に目に入ったのは白い天井。

そのままボーッとしていると、いきなり視界に亮の顔が入ってきた。

「気ぃついた?」

「っきゃぁぁ!!」

いきなりのことに叫び声をあげてしまう。

「うわっ!ヒド!!あー、オレめっちゃ傷ついたわー」

「ご、ごめんなさい!!いきなりでびっくりして…」

起き上がって、初めて自分が休憩室のソファーで寝ていたことに気付いた。

それから、壁にかかっている時計を見て、自分が15分ぐらい寝ていた 

(正しくは気を失っていた)かを理解する。

「やだ。あたし、仕事…」

ソファーから慌てて立ち上がり、仕事に戻ろうと少し腰を揚げたところで、

向かいに座っている亮にグイッと肩を押され、再び座った。

「啓兄からの伝言。今日はいろいろあったから1時間ぐらいは休んでてえぇよって」

「で、でも…」

「いいから、もう少し休んでなよ。休める時休んどかんともったいないやん」

「なっ?」と、亮に目で聞かれると逆らえない。

もうわかっていると思うが、ひなたは亮の大ファンなのだ。

「じゃ、じゃあ…」

そう言ってソファーに座りなおそうとしたら、

亮のスカジャンが床に落ちているのを見つけた。

そういえば、さっき起きた時、自分の腹にこれがかかっていたような…

「これ、亮くんの…」

「あぁ、カゼひいたらアカンと思って。えぇよ、着とって?寒ない?」

別に、休憩室はちゃんと暖房がついているから特別寒いということはないけど、

心配をかけて悪いとは思ったけど、でも、せっかく亮が貸してくれると言ったし、

こんなチャンスはめったにないと思うし、だから亮の言葉に甘えることにした。

「ところでさ、ハラへってない?」

「…少し、すいてる」

「ちょぉ待っとって?」

亮は休憩室を出て行き、しばらくしてから、1枚の皿を手に戻ってきた。

「あ…マスターのチェリーパイ」

「啓兄のチェリーパイ、ごっつウマイねんな。オレもめっちゃ好きやねん」

そう言って、ひなたの前に皿とフォークを置く。

「喰ってえぇよ?」

「え、でも…」

「啓兄が迷惑かけたからって」

少し考えて、「じゃあ」とひなたはフォークをてにした。

一口食べると、口の中に甘い味が広がって、自然と顔が綻ぶ。

「おいしい」

そう言って笑うと、向かいに座った亮も満足そうに笑った。

「やっと笑った」

「えっ!?」

「ずっと笑ってくれへんかったからさ。ひなたちゃん、やっぱ笑っとるほうが似合うわ」

そんなことを言われて、照れてしまった。

しかし、はたと気付いた。

「ひなたちゃん」?

そういえば…なんで自分の名前を知っているのだろう。

まだ自己紹介もしてないし、彼の前で自分の名前を言ってもなければ、

誰かに呼ばれてもない。

それに、「やっぱり笑っとるほうが似合う」、だなんて、

なんだか自分を知っているような言い方。

「やっぱ、女の子って甘いモン食べると食べると笑うねんな。

オレ、女の子がケーキとか食べてる時の顔ごっつ好きやねん。

ひなたちゃんもごっつカワイー」

笑顔で言われて、ますます照れてしまい、わざとらしく視線をチェリーパイに落とした。

そして、話題を変えるように口を開く。

「そ…ういえば、亮くんはなんであたしの名前知ってるの?あたし、言ってないよね?」

そう聞くと、亮は「うーん」と困ったようにうなった。

「ひなたちゃん…サヤカちゃんの友達やろ?」

「サヤカ?」

「翔くんの彼女の」

「あ、あぁ!うん」

「それで、翔くんにひなたちゃんとサヤカちゃんのプリクラ見せてもらったん」

プリクラ……サヤカとはけっこう撮っているから、どれかは分からない。

変な顔してなければいいけど…

「それでひなたちゃんのこと知っとってん」

あぁそっかと、納得してしまった。

でも、それじゃあなんで助けてくれたのだ?

「でも、びっくりしたで?久し振りに啓兄のトコロ遊びにきたらひなたちゃんおって、

しかもヘンなおっさんにからまれてるしさ」

「あ、あの、本当にありがとね。すごく助かった。あたし、本当にコワくて…」

「えぇって、えぇって。ホンマ、無事でよかったわ。でも…」

亮は言葉を区切り、真剣な目でひなたを見た。(ひなたちゃんドッキドキ)

「ひなたちゃんじゃなかったら、助けへんかったかもしれん」

「……え?」

意味がわからずにひなたが困っていると、亮はかぶっていたキャップをとり、

「あ``―っ」と頭をかいた。

「笑わんといてよ?オレ、プリクラでひなたちゃん見てからめっちゃ気になっとってん。

でも……ちゃんとひなたちゃんに会って、ホンマホレたわ」

亮はもう1度キャップをかぶり、ひなたと目を合わすとニッコリと笑った。

「こんな軽い男、嫌いか?」

しばらく間を置いて、いや、あまりにも突然なことに思考が止まっていたのだが、

それからひなたは首を横に振った。

「あ…たしも、あたしも、亮くんのこと好きだよ?」

テレビや雑誌で見る錦戸亮も、自分を背に庇って守ってくれた亮くんも。

「よかった」

亮が嬉しそうに笑った。

ひなたも、同じように笑う。

 

「へぇ。マスターって亮くんのイトコなんだ」

ひなたが倒れてすぐに翔とやってきたサヤカは亮のことをマスターに聞いていた。

ひなたに会いに来たのに見当たらないのでマスターに「なんで?」と聞いたら、

亮のことを教えてくれたのだ。

「そういえば、啓一さん、時々関西弁使うもんな」

「そう。本当はオレも関西人だからね。接客の時は気ぃつけてんのやけど…」

言ったそばから関西弁復帰のマスター。

「でもそっか…亮とひなさんかぁ…」

翔が、なにかおかしそうに笑っているので、サヤカが「どうしたの?」と聞く。

「ひなさんって、亮のファンだよな?」

「うん。大ファン」

「亮にこの間サヤカとひなさんのプリクラ見せたらすごい気に入っちゃってさ」

3人して、ひなたと亮がいる休憩室のドアを見つめた。

「ひなたと亮くん、うまくいったかな?」

「多分うまくいってるんじゃない?」

「いいなぁ、若いって…」

「…啓一さん、オヤジくせぇよ」

「だってもう三十路やしなぁ…」

休憩室から2人が手をつないで出てくるのは、もう少し後のこと。

 

 

 

「愛と勇気とチェリーパイ おまけ」

カランカランッ

入り口のドアの上につけられたベルが鳴り、

翔は向かいに座ったサヤカの頭越しに入って来た客を見た。

「あ、サヤカ。ひなさん」

入ってきたのがひなただと確認すると、翔はサヤカに教えてやる。

「え、うそ!」

サヤカが首を巡らせて入り口を見ると、確かにひなたが入って来た。

サヤカが「ひなたー!」と手を振ると、ひなたもこちらの存在に気付き、

「サヤカ!翔くん!」とこちらに走ってきた。

「なに?2人ともデート?」

「そ。映画見てね、その後お昼ご飯食べにきたの。ひなたは?バイト?」

「ううん。今日はお客さーん」

2人の話を聞いて、「あぁ、そういえば」と翔は記憶を辿る。

「そういえば、今亮こっち来てるんだよな?」

「あ、じゃあひなた達もデート?」

「そーなのー」

はにゃはにゃと笑うひなたに、2人は「ごちそうさま」と手を合わせた。

ってーか、お前らも今までイチャイチャしてたんだろ?

「あっ、ひな来たな」

マスター室(てーか、マスターの自宅)につながってるドアが開いて、

亮がひょっこりと顔を出した。

亮くん、ひなたのこと「ひな」って呼んでるんだ。(余談)

「亮くん!」

「悪い、今啓兄忙しくて手が離せないみたいでさ。ちょい店のほう手伝わなアカンのや。

すぐだと思うから待っててくれるか?」

「うん、いいよ」

「じゃあ、ひなた、亮くん待ってる間一緒に座ってよ?」

「ジャマじゃない?」

「いいよぉ。ね、翔くん」

「全然いいよ」

「じゃあ」と、ひなたはサヤカが開けてくれた席に座った(サヤカは翔の隣に移動した)。

店を手伝うと言っても、客が来るピークは少しすぎていたので、

亮はちゃっかりひなたの隣に座って話をしていた。

「ね、マスターが戻ってきたら4人でどっか行こ?」

「あ、ソレいい。どこ行く?」

「カラオケとかか?」

「定番すぎないか、ソレ?」

そんなことを話していたら、またドアのベルが鳴り、

亮は「ヤベッ」とレジに置いてあったお盆を1つ持って新しい客のトコロへ行った。

「いらっしゃいませ」

「おっ、亮くんやん。久し振りー」

「あ、松岡さんだ。久し振りです」

その会話に「知り合いなのかな?」と3人が顔を向けると、

「なんや。亮くんこっち来とったんか。仕事?」

「まー、んなとこ」

「でも、最近彼女できたんやろ?」

「なんで知っとるんですか」

亮が親しそうにしゃべっているのは、亮と同じように関西弁の男。

……なんか、見たことある気がするんですけど。

それに、「松岡さん」って…

「あれ?今日都は?」

「啓兄、部屋こもって曲作ってるみたいなんですよ。

だからオレ、店手伝わされとんです」

あのぉ…都って。曲作りって…

ガチャッ

「あ、亮。悪かったな。もういいぞ?って、まっちゃん!?」

「よー、都。なんや店がんばっとるみたいやな」

まっちゃんって!?

マスターが戻ってきたことにより、亮くん解放。

しかし、別のものにつかまる。

「亮くん、あの人って!?」

「松岡さんって!?」

「啓一さんってもしかして!?」

以上同時進行。

「だーっ!!もう、いっぺんにしゃべるなや!!」

亮くんの意見、ごもっとも。

 

3人に飲み物をおごって落ち着かせると、亮はゆっくりと話し出した。

「啓兄の本名は『都 啓一』。あのお客さんは『松岡 充』さん」

「「「……で?」」」

3人息のそろった発声。

「……お察しのとおり、2人とも『SOPHIA』のメンバーです」

……やっぱり。

いつもマスターはメガネをかけているし(おそらく度は入っていないのだろう)、

まさかこんなところにそんな人がいるとは思わなかったから、全然気付かなかったけど、

確かにマスターの顔には見覚えがあった。

なんで今まできづかなかったんだろう……

カランカランッ

また誰かが入ってくる。

「おー、まっちゃん、都!」

「「ジル!!」」

今度はジルくんが来たよ。

「ジル、どうした?」

「いや、1回都がどんな店やってるか知りたかったねん。ホナ!!」

「「帰るんかい!!」」

ジルくん、本当に帰っていく。

この喫茶店、いつのまにか有名人の憩いの場になってるよ。

(っていってもソフィアとジャニーズだけだけど)

―――ちなみに、この喫茶店の名前は「eternal」といいましたとさ。

 

今度こそ本当に終わり。

 

 

★☆★あとがき★☆★

 ・・・・・・なんじゃこりゃぁぁぁぁっ!!!

 いや、本当はひなちゃんに絵をもらったお礼に書いたんだけど・・・

 お礼のわりにふざけた話。

 しかも、あたし亮ちゃんのことよく知らないのに・・・

 都さんとか出てくるし・・・ゆうの趣味丸出し。

ホントに、都さんが亮くんのイトコで喫茶店やってる・・・わけあるか!!

でも、ホントにそうだったら・・・ステキだなぁ。

入ったら「いらっしゃいませー!」て八重歯が光るの。

いいなぁ・・・(遠い目)

本当はひなたは大学の推薦決まってからバイトをさせていたんだけど、

なぜかこのシリーズ冬の話が多くて、

だから季節ずらすためにさっさとバイトしてもらいました。

そうだ。いまさらだけど、sophiaファンじゃないみなさんにはごめんなさい。

わからないこといっぱいでしょ?

ヘタすると「都さんってなにしてる人?」って方もいるかも・・・

都さんはキーボードーです。まっちゃんは分かるよね?

ジルくんはギターです。

ライブのMCの時でも紹介されてすぐに「ホナ」と舞台袖に消えていくお方・・・

ちなみに、なぜ都さんのお店の名前が「eternal」なのかというと、

sophiaのファンクラブ名が「eternal」だからです。

ちなみに、亮くんはひなたを「ひな」と呼び、翔くんは「ひなさん」と呼ぶ。

ただあたしの趣味。

ウェイトレスバイトとかも。

 だから 、趣味丸出しなんだってば!!



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