ダ・ビンチ1998年6月号
「なんで生きてるんだろう」が「生きるためにここにいる」と思えて
「なんで生きてるんだろう?とか「なんでここにいるんだろう?」とかすごいつまんないことで悩んでるときに読むとねえ、「俺何悩んでんだろう?」とか思っちゃう。そういうこと考えなくていいんだって。「なんで生きてるの?」じゃなくて「生きるtまにここにいる」って感じになってきて、気持ちが軽くなるんですよもっとおおらかに自然に生きていいんじゃないかなあ、って。
★このときにマサムネくんが紹介した本は
「岩波文庫、宮本常一の(忘れられた日本人)」
渋沢敬三に師事し、自らの足でてくてく全国を歩きながら、その地方の自然に生きる(普通の人々)の生活を綴った民族学の傑作。
風流に憧れる気持ちがあるのかなあ。つゆくさ、とかまつむし、みかどこうろぎ、好きなんですよね、でも、風流っていうと貴族的なものって感じがするけど、昔の人は別に身分に関係なく自然に風流みたいなものを身に備えていたんですよね。例えばイギリスでいうとウィットとうか、生活の知恵として普通にあったと思うんですよ。本当に「忘れらえて日本人」って感じで忘れちゃってるんですよね。
今回、旅立ちの歌が多いよなあ。「自力で」とか「歩いてく」とか
この本は20歳くらいのとき、美大で民族学の先生から薦められたんです。で、もう、それまでの価値観をひっくり返させられるくらい面白くて。それまでかっこいいと思ってたものが、実はそんなにかっこよくないんじゃないか、俺はアメリカっぽい考え方に染まってたんじゃないかった初めて気づいたんです。
例えば、不倫とか二股恋愛とかに罪悪感持たなきゃいけないっていうのは、実はすごい不自然なことかもしれないっていう。この本の中では、男も女も自然にそういうことがあって、牛の種付けをしてて盛り上がってきちゃってそこのお金持ちの奥さんとできちゃったとか。でもそれをすごくロマンティックに語ってるんだよね。きっと昔は変態とかも受け入れられてしまうような寛容な文化があったんじゃないかなあ。もともと日本人って性に対しておおらかな民族だったのに、キリスト教の道徳観が入ってきてわかんなくなっちゃったんだろうなあ。俺が必要以上に裸になるのを恥ずかしがるっていうのもそうなのかなあ?
農民の仕事を語るのって確かに地味だし、ロマンがないような気がして避けられてるんだろうけど、そんな普通の背買うの中にも夜這いとか人の奥さんとのいけない情事みたいなロマンとかはちゃんとあるんですよね。日本というと「侍」とか「忍者」とか言われるし、歴史でも織田信長とか坂本龍馬とか偉い武将の話とかばかりで、庶民が当時何食ってたかなんて全然教えてもらえないですよね。
最近では、歌を作って歌うことで自分の役割を自覚できるようになったから、あんまり落ち込むことはないけど。もし、音楽で成功しなかったら、いまだにいろいろ考えてたかもしんない。
旅立ちの歌が多いよなあ。ラブソングもあるけど、「一人」でとか「自力で」とか「歩いていく」っていう。今回笹路さんを離れセルフプロデュースに近い形だったから、バンドのあり方とかも変わってきて、しっかりしなきゃっていう気持ちも強くあったし、そういうの出てると思います。