AMON DUUL
アモン・デュールの謎
アシッド、サイケ系に分類されるアモン・デュールとは
一体どんなバンドなのか??
先日ふとした事から彼らの貴重な廃盤CDを
入手する事ができた。
しかし、アモン・デュールUに関してならまだしも、
本家に関しては全くといっていいほど知識がない。
ましてや、資料も全くといっていいほど無いのが
現状である。
恐らく、世の人間の7〜8割は知らないと思われる
アモン・デュールについて、
無謀にも私は挑戦したのです。
彼らは、ドイツ出身という事で、まず思うのは
同じくドイツ出身のサイケ・アシッド・プログレバンドの
サウンドと共通点があるのでは?という事。
タンジェリン・ドリームやアシュラ・テンペル、ファウスト、
グルグル、クラフトワーク、ヘルダーリン・・・。
思い当たるドイツのバンドを思い起こすと、
なるほど、今から考えると共通点は
結構あるように思う。
アモン・デュールUに関しては、やや関連性が薄れるが
クラフトワークなんかはむしろUとの関連性が
高いかもしれない。
アモン・デュールは元々はひとつだったが、
バンド内での対立が激化、
ドイツのバンドによくある「政治的音楽」と、
あくまで音楽を求める派で分かれてしまった。
これは、メンバーが語っていたそうである。
政治的活動も含めての音作りを求めた派閥は
”AMON DUUL”に、純粋に音楽を求めた方は
”AMON DUULU」へと分裂するのである。
アモン・デュールUは、プログレ雑誌を調べれば
今でもよく名を聞くので今回は置いておこう。
問題は、何を調べても出てくる事のない、
本家アモン・デュールである。
ファーストは69年、”PSYCHEDELIC UNDER−
−GROUND”というタイトルでリリース。
しかし、聴いた事がないのが実態。
そして、同じく69年にリリースされた2ND
”Collapsing”。これが今回入手した品である。

Collapsing
聴いてみると、まさにジャンキー的な雰囲気を
醸し出す音作りに徹している事がわかる。
この当時としては、エフェクト処理は多いほうか…?
シンバルワークは限りなくゼロに近い。
しかし、これが逆に良いのである。
病的なにおいがするアルバムだが、
だからこそ当時のアシッド・サイケの元とも言える
ヒッピーらしさを感じ取れるのである。
ちなみに、再販はされていない。
何故なのかは謎。
70年にサードアルバム”PARADIES WARTS DUUL”
をリリース。これも聴いていないので謎。
これが事実上のラストアルバムである。
こちらも再販はされていない。
翌71年、解散後のアウトテイク集をリリース。
”DISASTER”がそれである。

DISASTER
クレジットは細かく記入されておらず、いつ作られた曲などの
データも一切ない。
雰囲気的には1ST頃のものとでは?言われている。
ビートルズのナンバーをカヴァーしている点が
興味深い。
結論を言うと、実はまだよくわからない。
結局は、ドラッグのよって生み出され、ドラッグによって
作り出されたアシッド・サイケは70年中頃で終わりを
告げる運命だったのかもしれない。
それは、シド・バレットのピンク・フロイドやドアーズでも
証明されているだろう。
合法ドラッグLSDが禁止され、ヒッピーたちは
世の風潮に屈するしかなかったのである。
同じように、ドラッグを失ったアーティストたちも
消え去らざるをえない運命だったのかもしれない。
でも、私は所詮23の若造であるゆえ、本当にこれで
あってるのかどうか疑問。