全米ツアー

79年9月、ダウン・トゥ・アースリリース直後から
プロモーションを兼ねての全米ツアーが始まります。

今では考えられませんが、
当時はまだアメリカでは前座が多かったレインボーは、
この全米ツアーではブルー・オイスター・カルトの
サポートに回りました。ホント、信じられませんなあ。

この時期のツアーの曲目は、前座ということもあり、
コンパクトにまとめられています。

Eyes Of The World
Love’s No Friend
Since You Been Gone
All Night Long
Lost In Hollywood
Man On The Silver Mountain
Long Live Rock’n’Roll

アンコールのある日は、ラストに”Kill The King”の
インスト版を演奏しています。

ディオ在籍時の時は
”Do You Close Your Eyes”をラストで演奏し、
リッチーはそこでギタークラッシュを披露していましたが、
新生レインボーでは、この”Kill The King”のインストで
ギタークラッシュを披露しています。

また、”Since You Been Gone”の前後に、
必ず”Over The Rainbow”を
演奏していますが、前期はだいたい
”Since You Been Gone”の前に、
11月以降あたりになると、後に演奏しています。
後者の流れは、以降のツアーでも流用されています。

”Lost In Hollywood”の前には、ドン・エイリーのソロ、
間には”A Light In The Black”の中間フレーズ、
そして再びドンのソロ(退屈)、
そしておなじみコージー・パウエルのドラムソロへと
流れはつながっていき、再び”Lost In Hollywood”で
締めくくっています。
この曲は、ディオ時代における”Still I’m Sad”と
同じ役割を果たしていますね。

この流れは、やはり以降のツアーにも使われています。


このツアー最初期のものは、
CD−Rブートシリーズを出している業者が
リリースしたものの中にあると思うのですが、
タイトルも何もかも忘れました。
音質はとにかく最低で、値段だけ立派にたかいのです。
9月30日の音源が、入手できるものでは一番初期にあたりますが、
毎日のように新作が出ているブート業界なので、信憑性ゼロ(笑)

ポピュラーなもので、今でもよく中古で見かける
「RISE OVER CHICAGO」という
10月12日を収録したブートがありますね。


RISE OVER CHICAGO (1CD)


音質はステレオラインながら、人工的に音をいじくった跡がありありで、
バランスもよろしくありません。
まあ、下手なオーディエンスものよりはずっと聴き易いですけどね。
演奏は、初期だけにまだ未完成的な感じもありますね。
シンス・ユー・ビーン・ゴーンは未収録で、
カットか、あるいは演奏されなかったか、
不明ではありますが、どちらにしてもカット跡を探そうにも
あちこち怪しい部分があって、
どうしようもない状態です。
ボーナスに80年フランス公演が収録されていますが、
こちらはオーディエンスで音質は最低クラスです。
しかし、メイキング・ラヴが収録されており、
これが大きなポイントを占めています。
レア・テイクですね。しかし、もう少しいい音で聴きたいですね。



続いて、翌13日カリフォルニアでのライヴを収録したのが
「FRESNO’79」です。


FRESNO’79 (1CD)


まあまあのオーディエンスもので、決して悪くはありません。
バランスもピッチも良好で、各楽器もきちんと聞こえます。
完全収録の77分で、ヴォリュームも満点。
アンコールありで、ギタークラッシュのノイズは聴いていて
ゾクゾクさせられますね。

演奏面は、リッチーが若干ミスったりしていて面白いですね。
オールナイト・ロングは観客とのやりとりがやや聴きにくうございます。
まあ、並ブートであります。



飛んで11月11日サンタモニカ公演を収録したのが「♯9」です。




並!あ、そうそう、ジャケは紙製ですよ。
しかし、まあ大したブートではないですし、特筆すべき点もありません。
音質はまずまずのオーディエンス。
所々でこもったりします。
演奏内容はなかなかGood!
しかし、この日も”Since You Been Gone”演ってませんねえ。
まあ、別にいいんですけど。
収録時間は74分と満足できますよ。



続いて、11月16日の演奏を収めたブートが、
「PLUGGED INTO DENVER 1979」です。


PLUGGED INTO DENVER 1979 (1CD)


これは、グラハム在籍時の物の中では、一番の音質を誇る名盤ですよ。
ステレオ・ラインで、普段はリッチーの音でかき消される
ドン・エイリーのキーボードも、
はっきりと大きく聴こえます。

演奏も素晴らしく、グラハムは普段に比べて
実に安定感がありますね。

全体的に、スタジオに忠実な演奏で
、面白みはやや欠けるかもしれませんが・・・。
それと、様々な個所で、ドン・エイリーが原因と思われる
奇妙な怪音が入っています。
レインボーブート入門用にお勧めできる良作ですよ、これは。



さて、続いては定番ものの登場です。
11月30日のNY公演、といえば、古くからのマニアもきっとご存知でしょう。
同音源ものが数種でておりますね。

ROGERS BIRTHDAY PARTY (2LP)

まさに、この音源の元祖ですよ!
ヨーロッパプレスの2LPブートで、
アナログブートの名盤と呼ばれてきた作品です。
CDが出た今では、無意味なものかもしれませんが
古くからのファンには懐かしいのでは?




ROGER’S BIRTHDAY PARTY (1CD)

上のCD版。これもポピュラーなブートのひとつですねえ。
入門用にうってつけの一作です。
ちなみに、上のCD版とはいっても、
別マスターから落としてますので、
スクラッチノイズやフェードアウト個所はありませんよ。




PERFECT ROGERS BIRTHDAY PARTY (1CD)

これも同じですね。
音質、収録曲、全てにおいて同じです。




LIVE IN N.Y.79 (HARF OFFICIAL  1CD)

上のCDのコピー。元は無法地帯イタリー製ブート。
輸入業者が”輸入盤”という扱いで94年に発売。
当然レコード会社未認可。帯・ライナー付。
解説はぺらぺらの紙で、読むべき内容は特にないですね。
当時安売りされていました。




さて、上4点の音質は、若干ながら割れ、一部揺れもあるものの、
ステレオ・ラインで特に問題はないですよ。
あとはジャケの好みで買ってください。
しかし、どこのラジオ局のソースかは不明です。

演奏面は、素晴らしいの一言ですね。
グラハムもだいぶ慣れてきた感じで、ノリに乗ってます。
リッチーのギターも、かなりノッてきています。

思えば、この時期まででしたね、
リッチーがメンバーと格闘しながら
凄まじいカミソリギターを弾いていたのは・・・。
ジョー・リン・ターナー加入以降は、
なんとも音に丸みを帯びてしまい、
切れ味はまったくなくなってしまいました。

オールナイト・ロングの掛け合いの部分では、
とんがり帽子野郎(?)の
ロジャーの誕生日をお祝いしております。
どうでもいいやつなのにねえ。

コージーのソロは、
他のブートに比べてド迫力で聴こえますねえ。
彼の凄さも再確認できますよ。
70分を上回る完全収録で、申し分ないできですね。

あと、同じ日の音源で「ALL NIGHT LONG’79」という
CDもリリースされています。
しかし、これは要注意!!
サウンドボードでありながら、音質は悪く、
ピッチも遅くて最悪の一枚です。
おまけにカットだらけで60分程度の収録と、
何一ついいところがありませんよ。
ジャケットだけは結構いいのですけどね。
ジャケに騙されましたよ、私は。

さて、このあと80年1月からはヨーロッパツアーが
始まるのです。
彼らの本領は、ここからですよ。


※これらは、私が所有している(していた)
ブートのみのデータであります。
他にも、多数全米ツアーものブートは出ていまして、
特に11月中のツアー音源は、
多数新作が出ていました。
全部買ってたら借金取りに追われるので、
購入できる範囲の作品のみ紹介です。許したもう。