死刑宣告
[しけいせんこく]





あたしはまともでいたかった けれど現実よりも空想のほうがリアルだったし あの頃、自分を誇示する強さも持ってなかった 雑誌の隅に見つけた「優しい自殺講座」 ○をつけて眺めてた 生き辛い世間でも 憤り易い時代でもない



この世はずっとそんなものだ





ねぇなんであたしたちは 抱え切れもしない望みを願ってしまうのだろう



たった今、絶望のレールの上を歩いているとも知らずに。



...願いが叶ったあたしは失う恐怖に侵され始めた



みんなが笑う教室を出て トイレの個室で鍵をした

ポケットから260錠の薬真っ白なロープを取り出す







「...バイバイ。」






午後4時のチャイムが鳴った