呪縛 [じゅばく]



この写真をあなたが引き出しにしまっているのをこっそり見たの 大事そうに取っておいているの知ってたの 何度あたしを怒らせるつもりなの、とあたしは呟くの でもきっとあなたを責めたりしないんだろう 本当は許せない事だってあるの 思い出まで縛るのかって怒られても それを喜びと感じてしまう頭の持ち主のあたしにはまるで理解不能なの もはや別の生き物なのだろう これから何十年経って 見た目も中身もすっかり変わってしまっても ずっと一緒だと言い切れる? あたしは言葉を濁すだろう でもあなたにはそうあって欲しくないの なんてわがままなんだろう みんなこんなに辛いのかなぁって 馬鹿みたいに考えてしまって眠れないの 隣にいるあなたが無意味なんて思いたくないから あたしが無理矢理奪う前に早く自ら棄てて欲しい 残像に縛られているのはあたしだけなの? 今頃になって自分の役割を思い出す時がある そんな時はやっぱりあなたが無意味なの