7錠のリアリテ 吐き気がする程長いこんな夜は。 きつく噛んだ唇からした血の味で自分の性を再確認してみる。 この想いは愛しさ故? さもなければあたしの前世はSM嬢か何かに違いない。 あたしの脳の一部を誘惑する、その可愛らしい声や自然な笑顔や不自然な歯並びを愛してなかったと言ったら嘘になるけれど。 あたしは何も求めちゃいなかった。 その全てが自分のモノになるなんて、考えただけでも恐ろしかったから。
……手に入れるって事はなくす事だってあたしは誰に教わった?
誰にでもシッポを振る馬鹿な女のやきもちなんてものは、地球が丸い事に腹を立てるくらい理不尽な行為だわ。 ねぇあたしは何にも告げたりしなかったけれど。
ただ抱き合って眠るような夜が欲しかっただけよ。
この部屋に立ち入った貴方なら知ってるでしょう。 あたしは脳の無い不器用な人間が大嫌いなの。 その点貴方はパーフェクト! (扱いやすくもあったし)
そう、ややこしい恋愛関係なんて貴方も求めてなかった通りここには不要で。 お互い隙間を埋める何かが偶然傍にあったから、つい欲張りになってしまったのね。 独りじゃ広くて持て余すこの部屋で優しい貴方が与えてくれたのは、いつだってその場限りの真実だけ。
冷めやすい温もりと、暖まりすぎる部屋。
あぁ優しすぎて吐き気がするわ。 (ほっといてくれたらいいのに)
頭がよろしいようで素敵だわ。 (だからちょっとズルイのが貴方の欠点ね)
もうどうでもいいわ。 (結局いつもこうなるのよね)
何も言わない、黙っているから。
そんなに神だと言うのなら、早くあたしを救いなさいよ。
逢えない夜に悲しい唄をリピートで流してはうつむく、ひどく被害妄想に陥っている痛い女は好きですか? (%で表してみてください)
貴方に逢って自分を恨んだわ。 女に産まれたこの体を。 いっそ言葉の通じない生き物だったら良かった。 (だんだん感傷的になるわ、あたし)
つまり、よく考えたらわかる事。
すでに重度の恋愛依存症。
常識的な思考と病的な思考が絡み合ってしまう。 あたしは行き場を失う。 誰にでも言えるけど、誰にも言いたくない。 貴方じゃなくてもきっと平気。 あぁそうだ。 あたしはこんな女だった。 今さら思い出すなんて! (とんでもない馬鹿をした!)
吐き気がしそうなこんな長い夜は、いっそ吐いてしまえば楽なのです。
手始めにピンクの錠剤でも噛み砕きながらね。
一体何の為にあたしはいて、一体何を待ってるんだろう?