『の事好きだから』
―その言葉に甘えてしまった―
―あなたの心にすがってしまった―
は目覚ましが鳴る前に目が覚めた。
「ん・・・・・」
隣には昌行が眠っている
は昨日の事を思いだした。
愛していなのに・・・淋しさを埋めるために昌行を・・・
「・・・・」
がふと顔を上げると積もっている雪が窓から見えた。
「剛への気持ちもこの雪と一緒に積もってしまえばいいのに・・・」
もう一度昌行の方へ目をやったは少し驚いた。
昌行の身体にいくつかの爪痕がついていたからだ。
全部自分がつけたものなのだろう。
よく昌行は痛がらなかったものだ。
「ごめんね・・・・」
昌行の髪を撫でた。
それと同時に涙が出てきた。
「ん・・・・?」
「ごめん・・・起こしちゃった?」
昌行はなぜが泣いているのかすぐに分かった。
きっと自分と剛の事だろう。
「はなんにも気にする事ないよ?が俺の事好きじゃないのは分かってる」
「・・・・昌行ぃ・・・・」
昌行はの涙を拭いながら言った。
「俺はの淋しさを埋めるための道具でもいい。それでも好きだから。」
「ご・・・めん・・・・」
どうしてそんなに優しいの?
いっそ責めててくれればどれだけ気持ちが楽になるか・・・
あなたの優しさのせいで余計に胸が痛い。
「・・・・」
昌行は優しい声で何度も彼女の名前を呼んだ。
そして、優しく、強く彼女を抱きしめた。
何度も何度も優しくにキスをした。
時々深くキスをする。
はダメだと思いながらも昌行の優しさに溺れていった。
あなたの優しさに逃げている・・・そう思いながら。
あなたに抱かれている時は剛の事忘れられる――――
『ただそれだけの理由』のはずだった。
―いつから?本当にあなたの事、愛しくなったのは―
―あなたに抱かれている時が一番幸せになったには―
―あなたの名前を呼ぶたびあなたへの愛しさが増すの―
―あなたが私の名前を呼ぶたび自分の名前が好きになるの―
「昌行っ・・・・」
「・・・愛してる・・・」
「私も・・・・愛し・・・てるぅ・・・」
白い吐息が二つ。
そして、お互いの名前を呼ぶ声だけが部屋の中に響きわたる。
「雪降ってるね・・・」
「あぁ・・・」
昌行の大きな腕がを包み込む。
「私達が一番最初に抱き合った時も降ってたよね・・・」
「あぁ・・・そうだな・・・あの時も・・・」
「私ね・・・」
―愛してるの―
―あなたの事―
―誰よりも―
―伝えてもいい?―
―愛してるって伝えてもいい?―
「もう終わりにしないか・・・?」
「え・・・・?」
「俺達のこんな関係」
「・・・・・・・」
「俺、最初は道具でもいいって思ってた。だけど・・・」
「・・・・・」
「を何度も何度も抱く度に俺の物にしたいって思うようになちゃってさ・・・」
「昌行・・・」
「ごめん、無理だよな・・・はまだあいつの事・・・」
「好きだって言いたいの・・・?」
「あぁ・・・」
「昌行は何も分かってないんだね・・・・私の気持ち」
「え・・・?」
「私、昌行の事愛してる。最初は・・・はっきり言って愛してなかった。でも・・・いつからか・・・」
「・・・・・・?」
「いつからか、あなたの事ホントに愛しくなってた。でも、あなたは剛の事考えてるって思いながら私を抱いてたんだね・・・」
「・・・・・・・」
「帰って・・・」
「・・・・・」
「帰って!!!」
「・・・・・・ごめん・・・俺・・・・」
「・・・・・」
昌行は服を着て出ていった。
「ばかぁ・・・・なんで・・・なんで・・・」
―伝わってなかったの?―
―あなたへの想い―
―届かなかったの?―
―私の想いは誰にも届かないの?―
涙が溢れてきて止まらなかった。
外の雪は雨に変わっていた。
「昌行、雨に濡れてるかもしれない・・・」
は急いで服を着て、雨の中へ傘を持って飛び出した。
「どこぉ〜〜?昌行・・・・」
昌行はマンションから少し離れた公園のベンチに座っていた。
傘もささずに・・・
「昌行・・・?」
「・・・・」
昌行は泣いていた。
雨に隠されていたけど、分かった。
「泣かないで・・・・」
「ごめん・・・ごめん・・・・・・」
昌行はを壊れるくらい強く抱きしめた。
「昌行・・・?痛いよ・・・」
「・・・・・・・」
「もう・・・いいよ?」
「ごめん・・・の気持ち・・・分かってなかった・・・」
「いいよ・・・それより・・・私の事、もうイヤになっちゃった・・・?」
昌行は黙り込んだ。
少しの間沈黙が続く。
その沈黙に耐えきれず、が口を開く。
「もうイヤになっちゃ――――」
雨に濡れて冷たくなっているせいか、いつもより唇が温かく感じた。
「そんな事あるわけないだろ・・・」
そう言って昌行はに何度もキスをした。
も傘をほって昌行を両腕で抱きしめ、昌行のキスに何度も答えた。
『愛してる』
やっと伝えられた・・・
―届かなかった想いが届いた―
―でも、不安も生まれた―
―いつかこの想いは届かなくなる―
―いつか崩れる―
そう、その日はそんなに遠くはなかった。
届いた想いが届かない想いになるのはそう遠くはなかった―・・・
ふぅ〜〜〜(−−)つかれた・・・
前より過激(爆)うふ(キモ!!!・笑)
昌行「ホント、ホント」
うっさいわ!!
昌行「俺ってそんな泣き虫なわけ?」
泣き虫じゃん(笑)よく泣いてるよね〜?みんな。
昌行「なんか今日は負けた気がする・・・(笑)」
あはは〜〜(笑)やった〜〜☆★
昌行「ムカツク・・・(笑)」
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