ドクン・・・ドクン・・・。




戦慄が身体を駆け巡る。「ソレ」は確かに側に「在る」。


ここ数日、私は示された運命に逆らおうと必死で足掻いた。
ただ、私は足掻ききれなかった。
足掻ききれなかった人間がどうなるのかは知らない。


「ソレ」が私の足を操っているかのようにもつれて何度も転んでしまう。
でも走らずには、逃げずにはいられなかった。
どんなに走っても逃げても、ソレの手のひらの上だとわかっていても・・・・





ドクン・・・ドクン・・・。




あぁ・・・すぐ近くまで来ている。目には見えないけれど身体が感じ取る。
「異常」と「恐怖」を。
時間が止まったかのような静けさの中。


その時は来た。




・・・・・。

ドクン・・・ドクン・・・。



永遠に続くかと思ったこの苦しみからも解放される。

これから私がすることは決して許されることではない。

でも「それをしない」ということは、同時に私が生きる事をやめてしまうと言う事であって・・・。


できないよ・・・悦子・・・。



そう思うと涙が溢れ出した・・・。





ドクン














ただ、最後までどうしても解らなかったこと・・・・・。

「ソレ」が私を選んだのは何故?


















!?


















悦・・・子・・・?