趣味喫茶Carpe diem!!
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ノスタルジー。 2001/5/11(Fri)
学校帰りの電車。
一番後ろの車両は空いていて、人が疎らに座っているだけだ。
今の時刻は夜の7時を少し過ぎた頃だろうか。
つい一ヶ月ぐらい前のこのくらいの時間は暗かったのに、
今じゃ随分と明るいなぁ…なんて思いながら、
俺は座席に深く腰掛けぼうっと外を眺めていた。

電車が少し傾きながらカーブを曲がる…もう少しで乗換駅だ。

その時ふと、先程の駅で乗ってきた一組の親子に目が留まった。
彼らは別段何かを話したりすることも無く、
戸口の傍に立ってじっと窓の外を眺めている。
ベビーカーを支えた母親と、そのベビーカーに手を添えた小さな男の子だ。
小さな男の子は片手でベビーカーを支え、
片手に子供向けのレトルトカレーを大事そうに持っている。

その光景に懐かしさを感じ、何故かとても切なくなった。

小さい時よく母親と買い物に行き、たまに買ってもらうお菓子が嬉しかった。
母親の買い物袋からそれだけを出してもらって、
自分で大事に抱えながら帰った。
とても嬉しかった。
そうしていると何だか暖かく強い気持ちが体の中に生まれて、
子供心に親を支えてあげようなんていう気持ちになった。
きっと単純に「感謝の気持ち」というのを感じていたのだろう。

ベビーカーを支える男の子を見てそんなことを思い出した。

当の彼がその時何を考えていたのかは分からないが、
その後姿はとても力強かった。

俺はあの時のように生きられているのだろうか。
親を友人を恋人を、そして俺を支えてくれている人達に感謝し、
うまく愛すことが出来ているのだろうか。