月を追いかけて
〜世紀末エンターテイメントバンド物語〜
ken-rhyme presents
月を追いかけて

この物語は自由という旗の下、自分達の信じた道を歩き続けた
mad time kitchenという最高のバンドのおはなし・・・
語られることが少なかったm.t.k.の結成から現在まで
正確にドキュメントできるのはオレ(ken)

mad time kitchen
are
TAKA / Vocal + Bass
ken / A & E.Guitar
MA-KUN / Drums

Discography
1st Demo Tape / SPEED 96'2
1st Video / FILM M.T.K. 96'3
2nd Demo Tape / CANDY 97'2
2nd Video / CATALOGUE 97'2
3rd Video / HYPER BRAIN 97'3
4th Video / Tune-Up "FILM M.T.K." 97'10
3rd Demo Tape / hiroine 98'3
5th Video / FILM98 PARTY 98'3

第1章 月を追いかけて
第2章 出逢い
第3章 足踏み
第4章 親友
第5章 天国と地獄
第6章 始動
第7章 a friend hard to replace
第8章 mad time kitchen
第9章 淋しげな2月の満月
第10章 卒論


第1章  「月を追いかけて」

いつものように海へ出かけよう
きっとあの頃と同じ風が吹いてるさ
見上げればキレイな満月
俺達が月を追いかけていれば
ツキはいつだって追いかけて来る


第2章  「出逢い」

俺が彼等に初めて出逢ったのは、もう7年も前のはなし
学生だった俺が学校に入って初めて友達になったのが
ドラムのMA-KUNだった。
俺は高校の頃からバンドの経験もあったしギターも
ある程度弾けた。しかし、あの頃のMA-KUNは楽器とは
まるで縁がないヤツだった。
その頃、俺はバンド仲間もいなかったのでバンド活動からは
しばらく遠ざかっていた。
ボーカルのTAKAに関しては同じクラスだったせいもあって
顔は見かけたことはあるけど、背はデカイし隣にはいつも
かわいい女つれてるし、気に入らないヤツだった。


第3章  「足踏み」

半年が過ぎて少しづつ音楽から足が離れていってる
みたいでギターが弾きたくなってきた頃
友達の紹介でドラムをやってるアッキーと知り合った。
アッキーはティーンズにも出場経験がありパワフルな
ドラムを叩く人だった。
とりあえず、ギターとドラムは揃ったけど残りのメンバーが
なかなか見つからず、自分達でも覚えていないくらいの
メンバーチェンジをくりかえし2人ともなかば
バンド活動を諦めかけていた。
そんな時、はじめてTAKAと話をする機会が訪れた。


第4章  「親友」

TAKAと言葉をかわし第一印象とはうって変わって
とてもいい人ですごい面白いヤツだった。
不思議だったのは初めてだったのに、ずっと昔から知ってるような
気がしたし、とても暖かく懐かしい感じがした。
初めて彼の家へ行ってベースを見た時も懐かしい感じのまま
難しいフレーズのベースを次の日までにやって来てなんて
無茶な注文ができたような気がする。
なぜ、そんな知り合って間もないのに無茶なことを言ったのかは
自分でも理解しがたい、音楽的な感覚の部分が彼を求めたのかも?
歌もベースの音も何も聞いていないのに...
それにこの頃はまさか、これから先長いつき合いになるとは
思ってもないし、お互い結婚してからもよき理解者であり続ける
なんて思ってもみなかった。
そう、きっと君が世界中のヤツ等全部敵にまわしても
俺は味方でいるよ、いつも君の後おしをしよう
それは君が最高の悪友であり、最高の親友だから


第5章  「天国と地獄」

TAKAと知り合って1週間が過ぎようとしていた
もちろんオレは出会いの日から毎日彼の家に入り浸るように
なったし、バンドもアッキーと3人に増え
GACHARAN PASARAN が起動にのり充実した音楽活動の
日々をおくっていた。
季節は夏へ変わり、ボーカルもみつかって曲も固まってきた
いよいよ初ライブだった。
しかし、このライブがバンドにとって...
95’7/14Crazy Rendez-Vous GIG1995
3バンドによるライブ、もちろんトリをつとめるのは
GACHARAN PASARAN
Vo:ken(伊藤)
Gu:MIYUKI(ken)
Ba:YURI(TAKA)
Dr:DERTUN(アッキー)
95’8 GACHARAN PASARAN解散


第6章  「始動」

ライブは大成功で終わった、しかしバンドとしてこの4人が
同じステージに上がることは2度となかった...
ボーカルのパワー不足、アッキーの音楽性の違いによる脱退
ライブをビデオ化してたくさんの人の耳にふれ初めてわかる
音の荒さ、不安定な連帯感、不馴れなライブパフォーマンス
クオリティーの高さを求めるTAKA、
バンドの協調性、信頼感を追求するkenにとっては
最高のバンドとはいえなかった...
残るメンバーはkenとTAKA...
しかし、この頃からkenの中では新しいバンドの型が
うっすらと見えかくれしていた
もう、動きだしていたのかもしれない、静かに静かに
mad time kitchenという名の最高のバンドが


第7章  「a friend hard to replace」

TAKAのあの美しく広がりのある声は、今まで色んなボーカルを
見てきたが初めてだった。そこでメインボーカルにはTAKAを使い
ギターはken...新しいメンバーは決まらないまま
しばらくは2人でCD相手に演奏する日々が続いた。
この頃からTAKAの家にMA-KUNの顔が増えた。
もともとMA-KUNは俺が入学した頃からの遊び仲間で音楽意外の
所では常につるんでる仲間だった。
ミネラルウォーター1杯で盛り上がることができるヤツだし
ずば抜けたセンスの持ち主、それに天性のリズム感の持ち主!
たとえ遠くに離れていても、気持ちはいつも近くに感じる
a friend hard to replace〜かけがえのない友です。
実際2人で最高音楽発信プロジェクト『club MK』を作って
DJ、VJ、デザイン、プロデュースとネットから結婚式まで
マルチに手掛けるチームになっちゃたしね。
もちろん、この時点でMA-KUNがmad time kitchenに加入したのは
言うまでもないが...
気の合う仲間で音楽までやってしまうなんて最高だね
だからこそ何年たっても続いてるんだろうね


第8章  「mad time kitchen」

mad time kitchenの名前の由来はMA-KUNの『M』→mad
TAKAの『T』→time、kenの『K』→kitchenって頭文字
並べただけの単純なもの!しかし、かっこいいよね?
すごい悩んだしがんばったんだよ(笑)あれは地下鉄の電車の中だった...
ガクがねぇ俺等にとっては上等すぎるくらいの単語だった。


第9章  「淋しげな2月の満月」

mad time kitchenを結成して6ヵ月。まさに時計は2倍
いや3倍のスピードで過ぎていった。すべてが順調でたまらない
充実感とステキな思い出だけがあふれるくらい貯まっていった。

肌をさすような寒さが残る2月のある夜。空には淋しげな満月が笑っていた。


第10章  「卒論」

誰だってそうさ一生楽していたいさ、大金持ちにだってなりたいさ
でも、俺達には好きなことを自由にやれる時間とほんのちょっとの
お金があればそれでよかった。わがままを言うつもりもないし
インチキだってやりたくない。今の腐った社会と決められた考え方
しかできない大人達にほんのちょっと嫌気がさしているだけ。
明日が晴れでも雨でも関係ない好きなことを胸はってやってる
ヤツ等ってのは最高に輝いている。そして最高にカッコイイ。
まだまだ子供なのかもしれない、でも夢を捨ててまで大人にはなりたくないのさ。
最後にあいつらに出逢ってなければ今もこうしてギターを弾いて
いなかっただろうね。ギターを弾ける喜びに感謝。2人との出逢いに感謝。

ロックの神様ありがとう...
今日もまたツキは追いかけてくる、僕等が月を追いかけているかぎり...


                           1996年3月 ken


月を追いかけて 第1部終了

Special thanks
a.nitta
t.hatae
m.nonaka
IMS
ラーメン亭
B-T

My Band Family
shoko sakamoto - keybords
MO-TAN - bass
Asami - guitar
Akiko - bass






...第2部〜第5章 より
どうやら僕等は空を見上げることを忘れて
今の暮らしに満足しているらしい。
ホコリかぶった楽器と夢...
たいくつな社会という歯車の1部として回り続けていた。

mad time kitchen「月を追いかけて」〜第2部〜
『 唄 』

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