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カンバス 空の色を / パレットの中に少し レールの色を / パレットの中に少し 最後に少し / 悲しみの色を入れる / 前に ひとかけらだけ / 君の唇の色を / 混ぜ合わせて すべてのものが / マーブルに溶け出す / パレットの上で 絵筆を上げた / 定まらない色のまま / 画布を触る 溶け出した世界は / すべてを飲み込んだ / 海の深さも / 君の匂いも / 小さな嘘も / 消えない過去も / その爪跡も / 闇の重さも / まだら模様の世界はただ 放り込まれた / 優しい記憶 / 追い続けた / 戻らない日々 / 忘れられない / 太陽の色 / あの雨の冷たさ 全部ぜんぶ飲み込まれた / 画布の上の小さな混沌 絵筆を持つ僕の腕は / 空しいほど震えるだけで 祈ることも / 諦めることも / 望むことも / 信じることも / 疑うことも / もう / 無意味に響く / 僕の頭 / 廻り続ける / すりきれた / レコードのように |