PRECIOUS MOMENT

西 司さんのファーストアルバム「PRECIOUS MOMENT」のジャケット写真の
撮影場所であろうとされる東京都江東区佐賀にある「食糧ビルディング」が取り壊される。

「食糧ビル」取り壊しへ 「西部警察」ロケ、現代アートの発信地
 テレビや映画のロケ地に使われ、現代アートの発信地としても知られた東京都江東区佐賀の「食糧ビルディング」
が、老朽化と経済的な理由で、来年早々にも取り壊される事になった。れんがタイルの外壁とアーチ形の窓が持ち味だった
27(昭和2)年生まれの名建築が姿を消す。
 同ビルがあるのは、隅田川にかかる永代橋の近くで、古くは米市場だった場所。木造の建物が関東大震災で消失した後、
米商人たちの手で鉄筋3階建てのビルが建てられた。アーチ形の回廊を備えた中庭を抱く設計は、渡辺虎一が手掛けた。
 51年からは、土地・建物を江東食糧販売協同組合が所有。そんなビルが文化的に注目されるようになったのは、80年代になってからだった。

 83年に、3階の旧講堂の大空間を生かし、「佐賀町エキジビット・スペース」がオープン。
新人時代の森村泰昌さんの展覧会を開くなど、実験的な現代アートの展示場所として知らされた。
 00年まで同スペースを主宰した武蔵野美術大学教授の小池一子さんは、「今の効率優先の建物からは生まれない、中庭のたたずまい、
空間の力にひかれた」と振り返る。
 その後も、村上隆さんや奈良美智さんの作品を扱う画廊など、現代美術の画廊が集まっていた。
 一方、映画やテレビドラマ、CM、写真撮影などのロケ地としても頻繁に使われるように。特に多かったのが「西部警察」など刑事ドラマで、
古びた雰囲気が警察署にぴったりだった。

 しかし、今年(02年)6月末に都内マンション開発業者に売却された。食糧販売協同組合の大島順一理事長は、「お米も一つの文化で、
文化どうしが出合うことを喜んでいました。手放すのは、人一倍寂しい」と話す。

 昨年公開され、数々の映画賞を受けた「GO」で、主人公(窪塚洋介)を父親(山崎努)が迎えに来たシーンも、ここで撮影された。
 行定勲監督は、「古きよき建物の壁の質感が数々の名場面を生んできた。なくなるのはかなりダメージが大きい。残念です」と惜しむ。

 11月16日からは、ビルにかかわった画廊主らが惜別の思いを込めた現代美術展を開く。屋上からボイラー室までを使い、森村、村上、奈良各氏をはじめとする内外の約35作家が参加する。ビルの空間の力を確かめるような展示になる予定だ。

02年9月26日 朝日新聞朝刊より


食糧ビルのことが詳しく書いてあるサイトを見つけました。
そちらもご覧下さい。