眠り姫






ママが言った。





「茨の中に入りなさい。その奥には真っ白なお城があって、王子は階段に転がる、
眠れる家臣達をすり抜けながら美しい姫の元へたどり着くでしょう。
眠りの醒めない彼女に見惚れ、抱き起こし欲望のままに口付けを・・・。
その瞬間、彼女の瞳が開き、その事に気付かず胸元を欲し続ける王子の頬に優しく触れ、微笑むのです。
目線が合い、その銀色に光る瞳を見つめた王子は一瞬で抜け出せない蜘蛛の巣へ堕とされ・・・。
彼女の肉体に溺れ、堕ちた穴から抜け出せない王子は気付かないまま・・・。
二人のすぐ近くに王子の父、祖父の屍骸がある事に。
そして転がる家臣はすべて男だと・・・。」


まだ、更け逝く夜が怖い頃、僕が粗相をする度に繰り返される呪文・・・
僕の粗相はベッドを白く汚し、ママを喜ばせていたの・・・?






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