livre−オススメの本−


猫になりたい/横山正美(新潮社)               20020108

*とあるレコード屋さんでの入り口で、私はこの本と出逢いました。
 タイトルを見つけた瞬間、
 「私のための本だ」と勝手に勘違いし、
 きっと、神様が私にくれた物だと思いました。
 だって、私、猫が、大好きなんだもの。
 
*文字のページは、見開きにして2ページ半だけ。
 あとは、かわいい猫ちゃんが、いろんな姿を見せてくれます。
 
*私は、本当に猫がすき。
 彼らは、私が生きていく上で、かけがえのない存在だと思う。
 
 この本を眺めていると、その気持ちと何度も出会う。
        ・猫はきまぐれ。そこが好き。
        ・一緒に眠るとあったかい。そこが好き。
        ・何も言わなくても、わかってくれる(気がする)

*私の、好きだという気持ちを、受け止めてくれる彼らに、私は心から感謝し、
 そして、心から、大切だと思う。

フランス人の贅沢な恋愛生活/佐藤絵子(祥伝社)   20010904

*この夏一番の出会いでした。
 本屋さんで出会って、この本の前を行ったり来たり・・・。
 きっと、かなり怪しいお客さんだったかも。
*片思いは、フランスでは通用しません。
 そして、恋のない生活なんてありえません。
 この言葉(片思い)を仏語にすると、「amour malheureux」つまり、不幸な愛です。
 日本人の片思いは、どこか相手に期待しているところが多いと思います。
 恋をしている→相手に分かって欲しい→自分からはなかなか言い出せない→苦しい→
 傷つきたくない→このままの状態でも仕方がない→切ない・・・
 というような、なんともはっきりしない片思い。
 黙っていることが美徳となっている日本人でも、
 この本を読めば、きっと何かが、変わるはず。
 相手のリアクションは、相手を見ていれば、分かるはずのこと。
 そのことから逃げてばかりじゃ、いつまでたっても不幸な愛。
 かなしくなるときだってあるけれど、恋は街中にあふれているよ。
 カフェや道、電車の中。
 この本は、恋愛HOW TO本ではありません。
 きっとあなたの中のもう一人の自分が、ひょっこり顔を出すかもね。
 けれど、それが素直なあなたです。
 「本物の」とかではありません。
 だって、あなたはたった一人のあなたでしかないんですから。
*この本の著者、佐藤絵子さんは、「minimix」という日仏雑誌も創刊しています。
 日本人でフランス人の彼女だからこそ書けるコトバを、ぜひ手に取ってみてください。

                     
Amour...toujours
                      愛しかないじゃん

 

ハート/銀色夏生(幻冬舎文庫)               20010703

*本を開くと、たくさんのハートがあなたを待っています。
 この本を買うつもりはなかったのに、タイトルを見てつい買ってしまいました。
 今では、買ってよかったと思うけれど。
 大切な人を思う気持ちが、ギュッとなった本だと私は思います。
 切なくて、どうしてもあの人に会いたくなりました。
                           
       愛は今も*そこらじゅうで*生まれるけど*育てなければ*消えてしまう

                       

係長ブルース@〜C巻/ロドリゲス井之介(日本文芸社) 20010628

*最近、笑ってますか?
 私は、気分が優れないな・・・という時に、必ずと言っていいほどコレを読みます。
 風邪で学校を休んだ高校の時も、布団の中でコレを読んでいた記憶があります。
*係長ブルースには、サブタイトルで「ダイスイハウス・工事課日誌」と書いてあります。
 ようは、いってみれば、大手住宅企業の中での話なわけなんですが、
 いわゆる主人公は、(株)大水ハウス・池袋支店の工事課係長「中屋敷久」が
 毎日のようにトラブルに巻き込まれる話です。
 トラブルというと悲惨な感じがしますが、コレを読むと、
 トラブルがトラブルに見えてこなくなります。
 彼を取り囲む、何ともいい加減な同僚・上司や
 本当に自分勝手な(尋常ではない程度の)お客様。
 コレを読めば、きっとあなたも落ち込みから救われると思われます。
 内容が少し専門的ではありますが(でも、わかりやすく書いてありますよ)
 分からない言葉を飛ばしたとしても、笑える内容です。

*本屋さんにはあまり置いていないので、お取り寄せになります。
 店員さんさえ知らない本で、何度も「係長ブルース」と「ロドリゲス井之介」を
 連呼しなければならない恥ずかしい状況にはなりますが、
 読めばそんなこと何でもなくなります。

冷静と情熱のあいだ/江國香織版(角川書店)             20010626

*読み進めるたびに胸が苦しくなって、本を閉じてしまうようなそんな本です。
 この本の主人公の「あおい」に自分を重ねてしまうコトが何度もあって、
 私は電車の中で読んでいて、泣いてしまったこともありました。
 あおいにはかつて恐ろしいほど愛した恋人・阿形順正がいました。
 かつての恋人との、約束の日・約束の地、約束の時間
 2000年5月25日に向かって生きていく、二人の切なく美しい日々。
*『阿形順正は、私のすべてだった。
 あの瞳も、あの声も、ふいに孤独の陰がさすあの笑顔も。
 もしもどこかで順正が死んだら、私にはきっとそれがわかると思う。
 どんなに遠く離れていても。二度と会うことはなくても』
 表紙をめくれば、この1ページがあなたを迎えます。

僕は勉強ができない/山田詠美(新潮社)                  20010626

*この本を初めて読んだのは、確か、そう、高校2年くらいの時だったと思う。
 主人公の時田秀美くん(17歳)と同じくらいの年齢だった。
*彼は、ガリ勉君に向かって「おまえはスゴイ人間だ。それは認める。
 その成績の良さは尋常ではない。でも、おまえ、女にもてないだろ」
 とサラリと言いのける。
 私は17歳にして、そんなことを言ってしまえる彼が好きである。
 彼は、ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中。
*高校生の時に読んでもいいし、19歳になった今、
 読んでも楽しめる一冊。持っていて、損はございません。