週末の午前3時
一人で飲むワインのビンを
見つめて少しめまいが襲う

忘れたコトバを思い出して
私はコトバを失う

記憶のどこかにある香り
思い出せそうな瞬間

小さくため息をついた

オルゴールからMOON RIVER
静かに流れて
私はワインを飲み干した

静かに流れる時間とオルゴール
そのまま終わらないで
私をもう少し
もう少し
このままでいさせて

どこにも行きたくないのに
今すぐどこかへ行きたいような
気持ちが行き場をなくして
ただ立ちつくす

私はそれを眺めている

立ち上る煙の向こうに
私はそれを眺めている

つまらない深夜映画は消して
レコードに針を落とす

オルゴールは止まったまま
巻き戻されるのを待ってる

また初めからの同じ時間
静かに流れるオルゴールを

立ち上る煙の向こうに
私はそれを眺めている