雲の切れ間から光さして
春が目の前に近付いて
冬が去っていくのを体で感じ
もう亡くす者は何もないんだと
独り言を呟き

あー僕は冬の切ない寒さと
抱えきれない光の粒子を
このままそっとしときたかった
あー僕は春の優しい静けさと
数え切れない芽吹きを
ずっと楽しみにしてきた

窓の隙間から風が入り
秋が目の前に近付いて
夏が去っていくのを雰囲気で感じ
もう来る者は何もないんだと
独り言を呟き

あー僕は夏のとまどう暑さと
芽吹き終わった草たちを
このままそっとしときたかった
あー僕は秋の哀しい涼しさと
散っていくものたちを
知らずに踏みにじってきた