死ね死ねシネマ
ジャズ大名

 筒井康隆原作の小説を岡本喜八監督が映画化した作品。時代は幕末、勤皇か佐幕かで揺れていた時代。二万石にも満たない藩の大名を演じるのは古谷一行。
 「ええじゃないか」が街で流行している頃のある日、古谷の藩の海岸に三人の黒人が打ち上げられる。古谷はこの三人を牢に入れるのだが、この黒人達の持っているものに興味が湧いてしかたがない。どうやら楽器のようであることはわかる。元来、音楽好きの古谷は、その三人の演奏した音楽(ジャズ)にやみつきになってしまい、動乱の世の中そっちのけでセッションに興じる。
 簡単に言えばこんな物語なのだが、さすがにジャズ好きで、聴くだけでなく、演奏もするという筒井康隆。音楽の持つ魅力を十二分に表している。この作品には音楽のジャンルが関係無く持つ、音楽の初期衝動、衝撃がイヤってほど描かれている。それはもう音楽に対する初恋の物語といってもいいだろう。
 SLT PUNK 

モルモン教の聖地、ケント・デリカットの故郷、ユタ州に生まれ育ったパンクスの物語。ユタ版『トレインスポッティング』。
キャラクターもストーリーも結末も、新しくはない。むしろベタと言っていいかもしれない。『さらば青春の光』直系の青春物。くだらねえ、くだらねえ、くだらねえ。そう思いながらも、俺の胸にこみ上げてくる熱いものは何だ。
面白いです。こんな物語、こんな映画、好きです。
カジノ 

  タイトルそのまま、カジノの物語。デニ−ロ、ジョ−ペシ、スコセッシのイタリアントライアングルの作品。この三人が絡んでつまらない作品ができることもなく、面白い作品です。
  成功と没落を描いたものだが、ありきたりなサクセスストーリーでも、挫折ストーリーにもしていないのは流石。ジョ−ペシもデニ−ロもギャングスタやらせたら本当に恐い。あの人達の最後の戦慄にならなければいいんですが。
  私的ですが、わたくし、シャロンストーンは、ろくに見たことなかったのに嫌っていたのですが、この映画見て、やっぱり嫌いになりました。
仁義なき戦い

 最高です! 日本映画界の宝と言ってもいいでしょう。深作マジック全開。出演者全員が光りまくってます。
 これぞジャパニーズグラフィティ。この映画の予告編で、青春群像と名打っているのですが、まさにその通り。タランティーノにも、多大な影響を与えています。
 有名すぎるあの音楽も素晴らしい。予告編も一見の価値あり。何から何まで素晴らしいの一言に尽きる。深作監督の御冥福をお祈りします。
スコーピオン

ケビン・コスナーとカート・ラッセルという映画界きっての二大オナニー俳優が主演という奇跡的な作品。オナニーは一人でするものという常識を覆し、目の前に広がるのは大オナニー大会。じじぃになった自慰メンたちのケミストリー。オナニーをエンターテイメントにまで引き上げた、まさにスペルマジック。
  なんといっても素晴らしいのはキャッチコピー。「一番悪い奴が生き残る」。今まで出来の悪い謎の映画を多数排出してきた二人。一番悪かったのはどっちなんでしょう?




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