思い込みアルバム解説 (第9回)−HEART ACE

私的にアルバムを解剖するコーナー (BY PIE)

HEART ACE (1985/11/21)

TOCT-6467

1.SKY PILOT 2.ぼくとあの娘 3.DRIVE
4.GONE GONE 5.横浜ベイ
6.海辺のワインディング・ロード 7.GLORY DAY
8.プン・プン・プン 9.山のふもとで犬と暮らしている
10.LONELY NIGHT 11.すべてはALRIGHT

Produced by THE RC SUCCESSION
RECORDING ENGINEERE:KAZUKI KOBAYASHI
YASUJI KONISHI(TRACK-9)
RECORDED AT TOSHIBA EMI 1ST,2ST,3ST
1985 SEPT-OCT.


今回は「HEART ACE」を選びました。RCのロックでのオリジナルアルバムとしては最も印象の薄い
イメージがあり、今回もたいした思い入れもないのでサラっと流したいと思ってます。

レコーディング

 音が悪すぎ。東芝よりクレーム〜海外にてリミックス(NAUGHTY BOY)〜音が良くなった
 〜やっぱりレコーディングは海外へ〜清志郎以外は嫌がる〜それなら清志郎ソロと後で
 考えると解散へのわかりやすい始まりがこのアルバムだったのかも。当時のミュージックマガジン
 等読んでてもミックス以外は良くできてるなどと書かれてます。普通こんな事書かれますかね? 

ジャケット

 逆に清志郎のデザインでジャケは評判良かったです。ただ、某清志郎サイトの情報によると
 「ハートの2」というレコードのパロディで、実際そのレコードを見たことあるとのこと。
 (ただ、見ただけで詳細は不明とのことでした) 
 是非見てみたかったので、今回の記事書くためにBLUES/R&B等に詳しいレコード店のオーナーに
 詳細を問い合わせましたが存在すらご存知ありませんでした。よっぽどマイナーなレコードなのかも
 知れません。ご存知の方はご一報を・・・・


収録曲

 前作「FEEL SO BAD」からちょうど1年振りということは、先にスケジュールが決まってたので
 しょう。その前作は事務所に対する怒りというテーマがありましたが今回は特に歌いたいこともなく
 曲作りのために北陸方面へドライブしたりと、これまでとは違った曲作り。また、パルコCMの
 ミイラ等でチャボが怒り録音に積極的でなかったみたい。そのため、曲作りもリンコ氏との
 共作が多いのが特徴的です。編曲はG2がかなり仕切っていると思われる作りです。
 清志郎も「月刊カドカワ(92,3月)」で バンドとして一丸となってる感じ(メンバー間の親密度も
 含めて)が薄れてきたといってます。
 

 1.SKY PILOT/スカイ・パイロット 作詞・曲:忌野清志郎・小林和生

   このアルバムの特徴のエッチソングが一曲目から全開ですね。先に中森明菜に提供した
   「STAR PILOT」はもちろんまともな歌詞ですが、作詞は別人みたいです。
   このアルバムのツアーと86年夏のイベント以降はライブではやってなかったのですが
   98年のLSRで久々に披露されました。途中のギターの高音のオブリガードは、明らかに
   ビートルズの「BACK IN THE U.S.S.R」を飛行機つながりで意識していると思います。
   「OK」での「DRIVE MY CAR」と同じパターンですね。(第1回解説参照)
   清志郎が先ほどの「月刊カドカワ(92,3月)」で「HEART ACE」をビートルズの「WHITE ALBUM」
   に例えてましたが、くしくも「BACK IN THE U.S.S.R」も「WHITE ALBUM」の1曲目ですね。
   ビデオ「SPADE ACE」は晴海の倉庫での撮影されたもの。音と別テイクとなってます。

 2.ぼくとあの娘 作詞・曲:忌野清志郎

   これはフォーク時代からの曲で初期にはかなり演奏していたみたいです。
   歌詞、曲ともすばらしく名曲と言っていいのではないでしょうか?ヒッピーみたいな
   いかにもって名曲より、この曲みたいなさらりとした名曲の方が私の好みです。
   曲が足りないので苦し紛れに出してきたのでしょうが、実際に発売後に演奏したのも、
   このアルバムのツアーの時だけでした。 

 3.DRIVE 作詞・曲:忌野清志郎・春日博文

   これも、いかにものエッチソング。このアルバムのツアーの他には86年暮れのツアーでの
   演奏がありました。ビデオ「SPADE ACE」に「SKY PILOT」と同じシュチュエーションで撮影
   晴海の倉庫での撮影されたもの。途中で一度ブレイクが入る別テイクとなってます。
  

 4.GONE GONE 作詞・曲:忌野清志郎・小林和生

   この曲の存在をすっかり忘れてました。RCでは一度も演奏されてないと思われますが、
   同時期に清志郎がやっていたユニットK,J,L,C(KIYOSHIRO,JOHNNY,LUICE&CHAR)では
   何度か行われたライブで演奏されました。

 5.横浜ベイ 作詞・作曲:忌野清志郎・小林和生

   これもリンコ氏との共作。なんて事はない曲です。ライブではこのアルバムのツアーと
   89暮れのツアーでの演奏。「××(演奏地)ベイ」と地名を読み込むのは、ライブの常套手段。
   ビデオ「SPADE ACE」の収録は、この曲のクリップを見る家族といった構成で、泉谷しげるが
   出演しています。   
   

 6.海辺のワインディング・ロード 作詞・曲:忌野清志郎

   これは、収録曲のところで書いたように北陸ドライブで作ったものではないでしょうか?
   ライブではこのアルバムのツアーと89暮れのツアーでの演奏。横浜ベイと同じパターンですね。
   両曲ともG2色が強く出てますので、前号のライブ音源解説でふれてあるとおり、脱退の予定の
   G2に対するレクイエムなのかもしれません。ビデオ「SPADE ACE」の収録はスタジオライブで
   いい雰囲気です(別テイク)。
      

 7.GLORY DAY 作詞・作曲:仲井戸麗市

   清志郎がこのアルバムで一番印象的だったと語った曲。特に内容の無い詩が多い中で
   いつものチャボらしい個人的な歌詞が浮きだってます。この時期の清志郎とチャボの関係を
   思うと、いろいろ考えさせられる歌詞ですけど、感傷的になるので書きません。RCでのライブ
   演奏は一度もなく(このアルバムのツアーではチャボはBAD BOY)、人前でやることは
   無いのかなとずっと思ってましたが、ソロアクト「密室 VOL.3」(渋谷ジャン・ジャン-93/6/8)で
   弾き語りながら初めて演奏しました。歌い出しに会場がどよめいたのが印象的でした。
   

 8.プン・プン・プン 作詞・作曲:G忌麗

   作者がG忌麗になってますので、レコーディング中に作った「埋め草」的な曲では。
   

 9.山のふもとで犬と暮らしている 作詞・作曲:忌野清志郎

   出だしの部分が「10年ゴム消し」に、また76年のライブでの演奏を確認してますので
   かなり古い曲だと思われます。清志郎は猫を歌うことが多いですが、珍しく犬を題材としてます。
   RCのライブではこのアルバムのツアーだけでの演奏でしたが、休止後は94/6/25の
   渋谷公会堂のライブの本編最後に清志郎の「おやすみなさい」のMCに続き弾き語りしました。  

 10.LONELY NIGHT(NEVER NEVER) 作詞・作曲:忌野清志郎 

   ストレートなロックなナンバーですが、歌詞が馬鹿馬鹿しいので好き嫌いが分かれるかも。
   一時はライブのクライマックスの曲として使われてました。RC休止以降はしばらくやって
   なかったのですが「SKY PILOT」と同じく98年のLSRで久々に披露されました。
   ビデオ「SPADE ACE」の収録はスタジオライブですが、チャボの不機嫌な感じが印象的な
   雰囲気です(別テイク)。

 11.すべてはALRIGHT 作詞・曲:忌野清志郎

   ちょうどこのアルバムの発売時期はCDが一般的に出始める少し前で、当時のCDはLPに
   ボーナストラックとしてシングルなどから足して売りにしていましたが、この曲もLPには
   未収録でRC側もアルバムとしてはLONELY NIGHTで終わりだったと思います。
   独立記念として発売のシングルで、久々にTV等にも出演、パルコのCMにも使われ
   ミイラの格好などをさせられました。結局これでチャボが怒っちゃって、このアルバムの
   チャボの影の薄さにつながって行くわけです。85夏まではライブでもやりましたが、その後は
   RCではやってません。休止後は先日の野音(99/6)でウルフルズのトータス松本と二人で
   演奏しましたが、まぁ、二人で歌ってて珍しいと言うだけの出来でした。 

関連盤は次号にて・・・



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