思い込みアルバム解説 (第5回)−COVERS

私的にアルバムを解剖するコーナー (BY PIE)

COVERS (1988/8/15)

KITTY 28MS0815

SIDE A
1.明日なき世界 2.風に吹かれて 3.バラバラ
4.シークレット・エージェント・マン 5.ラヴ・ミー・テンダー
6.黒くぬれ!
SIDE B
1.サマー・タイム・ブルース 2.マネー 3,サン・トワ・マ・ミー
4.悪い星の下に 5.イマジン

Recorded at TOSHIBA-EMI 3st,TERRA st,SKY st.
Producer THE RC SUCCESSION
Engineer CHARLES HARROWELL 


今回は特集に合わせてカバーズの登場です。し、しかし私はこのアルバムほとんど聴いてない!
と言うわけで、オリジナルやライブでの披露歴などに焦点を合わせて解説です。
このアルバムは「発禁騒動」抜きでは語れませんがそれは特集の方をご覧ください。

ジャケット

もともとの東芝盤ジャケットは真っ白だったらしいが私は見たことがありませんのでよくわかりません。
CDレーベルは清志郎の手書きで、デッサンのものはRC関連の本等でお目にかかりますが
これも実際どうだったかは不明です。
キティ盤は急いで作ったのでしょうが、何とも言えないひどいものだと感じます。RC名義のオリジナル
アルバムでは最悪と言っていいと思います。

収録曲(作者は訳詞者のみを書いてます)

 A1.明日なき世界/EVE OF DESTRUCTION
   訳詞:高石友也・忌野清志郎

    オリジナルはバリー・マグガイアの65年の作品ですが、RCはこの曲が出た当時から
    邦訳して歌っていた高石友也のカバーです。歌詞もほとんど一緒ですが若干清志郎が
    変えています。(この辺は特集で触れてますのでそちらをご覧ください)
    ただし、ロックアレンジはRCのもので、高石氏のものはもっとねっとりとした作りになってます。
    ギターとセリフでJOHNNY THUNDERSが参加ですね。    

  2.風に吹かれて/BLOWIN' IN THE WIND
   訳詞:忌野清志郎

    ボブ・デュラン62年の作品。清志郎のことだからPPMでよく聴いてたのかもしれないですね。
    カバーズの始まりは87年末の武道館ライブでこの曲をやったことだったらしい。この初披露の
    時点で歌詞はほぼ完成していました。同時にやった「EVERYDAY WILL BE LIKE A HOLIDAY」
    (休日のような毎日)もカバーズの収録候補でしたが、こちらは全然歌詞が出来ておらず
    ハミングでごまかしたりで途中からムチャクチャになってます。
    しかしこの「風に吹かれて」の訳詞は素晴らしいと思います。原曲の意味を変えること無しに
    清志郎の言葉に置き換えてあって。これがカバーズ本来のやりかたで、原発等にふれる
    ような替え歌なんかいれずに、このパターンで押し切ってくれてたらと思うのは私だけかな?
    しかし、アレンジはイマイチですけどね。

  3.バラバラ/BALLA BALLA
   訳詞:忌野清志郎,仲井戸麗市

    オリジナルはレインボウズのほぼインストらしいが未聴です。GSとかで有名な曲で
    昔の子供達はこれを歌いながら箒でギター弾く真似をしたとか・・・
    チョコレートのコマーシャルでも使われましたね。88年2月に渋公で行われたイベント
    「COVER SPECIAL」で仲野茂ユニットで清志郎はこの曲歌ってました。

  4.シークレット・エージェント・マン/SECRET AGENT MAN
   訳詞:忌野清志郎,仲井戸麗市
 

    TV番組のテーマ曲でRCはベンチャーズのバージョンのカバーらしい。
    まぁ、時事ソングなんで古くさい歌詞はしょうがないですね。歌ってる事件の内容については
    あえてふれません。この曲の時チャホがグレッチっぽいギターをカボ付けて使ってましたが、
    あれは、グレコのやつだったのかな?

  5.ラブ・ミー・テンダー/LOVE ME TENDER
   訳詞:忌野清志郎

    歌詞等については特集で触れてますので省略です。
    オリジナルはもちろんエルビィス・プレスリーですね。放送禁止のせいかほとんどTV等では
    流れてませんがプロモビデオがありまして、ジャケの絵のレンガの道を飛ぶ女の子と
    88年春のツアーの映像が使われてます。

  6.黒くぬれ!/PAINT IT BLACK
   訳詞:忌野清志郎

    オリジナルはもちろんローリング・ストーンズ。ストーンズ好きなんですけどこの曲には
    特に思い入れもないし、まして、そのカバーと言われても思い入れないなぁ。
    最後の「どうせなら黒く、黒く塗りつぶせ〜」の言葉ののせかたはさすがですね。
    ストーンズの曲では後にタイマーズで発表の「サティスファクション」も候補曲になっており、
    88年春のツアーで「Johnny Blue」の途中でお遊び的に「満足できねぇ〜」とすでに歌ってます。

 B1サマータイム・ブルース/SUMMERTIME BLUES
   訳詞:忌野清志郎

    エディコクランのナンバーです。この曲の歌詞はなんといっても原発ですね。
    あれは、ただのロックだったとか、反核がテーマだったとか言われても、ここまで
    歌ってますからね。もともとは、清志郎もKJLC等で取りあげて全然別の歌詞がついてたん
    ですが、急に変わっちゃって当時ビックリしました。RCでもKJLCに近い歌詞で86年あたりは
    披露してました。タイマーズでもやりましたけど、その時はカバーズ発禁に対する歌詞に
    変わってました。

  2.マネー/MONEY
   訳詞:仲井戸麗市,忌野清志郎

    パレット・ストロングJrがオリジナルですが、やはりチャボですからビートルズを意識して
    カバーしていると思います。これも特集にて触れてますので歌詞等の面は省略。
    RCでは84年の春のツアーで演奏されてます。その後アルバム発表後はなぜかRC、チャボソロ
    ともやってないと思われます。チャボはどうもレコーディングとか気に入らないアルバムだと
    そのアルバムのツアーで収録曲やらない傾向にある気がしますが、こじつけでしょうか?
    あと、「HEART ACE」の「GLORY DAY」,「BABY A GOGO」の「うぐいす」ですね。    

  3.サン・トワ・マ・ミー/SANS TOI M'A MIE
   訳詞:T.IWATANI

    オリジナルはアダモですけど、歌詞は越路吹雪のものですね。男を女に変えた言い回しとか
    少しだけ違ってますけど。これはRCの86年春のツアーで清志郎が弾き語りしたりしてます。
    また、98年の暮れのLSRのツアーでも披露されたりしました。コリーヌ・ブレのセリフは
    ない方がいい気がします。    

  4.悪い星の下に/BORN UNDER A BAD SIGN
   訳詞:忌野清志郎
 

    アルバート・キングの曲ですが作者はウイリアム・ベルと清志郎がその後共演することになる
    ブッカー.Tです。これは、カバーズ全体の印象の淡々とした演奏に逆にあってる気がします。
    ゲストが多いのもカバーズの特徴でまとまりが無くなってしまってる傾向がありますが
    この曲は山口フジオはバッチリはまってますね。ただ、実際はもっと弾きまくってて、編集で
    カットしたみたいですけど。

  5.イマジン/IMAGINE
   訳詞:忌野清志郎

    ジョンレノンの名曲。訳詞も素晴らしい、これこそカバーズの存在価値ではないでしょうか。
    「僕らは薄着で・・・」のところは「窓の外は雪」(シングル「つきあいたい」B面)から
    取って付けたわけですけど、無くても良かったように思えます。オノ・ヨーコに聴かせたい。
    聴いてるかも知れませんが。

今回このアルバム解説にあたって「BAD17号」をかなり参考にさせていただきました。
許可取るにも、事務所もファンクラブもなくなってますので勝手に使わせていただきました。



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