音源で振り返るKING OF LIVE

(第12回−K.J.L.C.)

音源を聴いて過去のライブを振り返るコーナー(BY Naugty)

音源で振り返るKING OF LIVE 第12回はとりあえず、RCが一段落したので、今までと違った形で
KJLCのライブです。KJLCとは、清志郎とジョニー、ルイス&チャーが、アニメのサントラの企画で
作ったバンドです。では、振り返ってみましょう。

*** 明治大学(85/11/2)
自由/GONE GONE/誰かがBedで眠ってる/My Girl/猿も木から落ちる/Lonely Night
4月のサンタクロース/友情出演/うれC/つきあいたい/長い髪の少女/Summertime Blues

KJLC初のライブです。1曲目は"自由"。RCと違ってリフの一部を構成しているホーンがないので、
違った印象に聞こえます。リフだけを聞くと、先日発売された「ラフィータフィー」収録の"Sweet Lovin'"
に近い印象があります。まあ、90年のRCの時の同曲もこのKJLCに近い演奏でしたが。
2曲目は当時発売前の新曲"GONE GONE"。RC自体ではライブ演奏がなかった曲です。この曲も
ホーンが入ってないので、RCのテイクにあった不気味さがないので、ちょっと物足りない感じがします。
3曲目は"誰かがBedで眠ってる"。この曲は、RCと違って、ハネたリズムでアクセントも違ったりします
が、KJLCのアレンジの方が良いと思います。次の曲はテンプテーションズのカヴァー"My Girl"。
コーラス以外は、わりと原曲に近いアレンジで、なかなかの好カバーです。次曲"猿も木から落ちる"
はチャーのボーカル曲ですが、この曲はセッション的な色が強い曲です。次は、当時発売前のRCの
新曲"Lonely Night"。この曲は、RCのリズムが、やや直線的なのに対して、グルーブ感のある
リズムが曲を支配していて、なかなかの好演奏。"4月のサンタクロース"は発売前のジョニー吉永の
曲。清志郎もコーラスをつけていますが、なかなか良い曲です。次の"友情出演"は1フレーズだけの
遊びの曲。"うれC"は、RCでもよくやっていた"キモちE"の頭の部分を変えて、1フレーズ歌うだけの
遊びの曲ですが、JLCは、よく分からなかったらしく、バックにボ・ディドリーのジャングルビートを
乗せていました。このアレンジは後に清志郎がSRで"キモちE"を演奏する時に使うんですが
ひょっとしたら、この時の演奏が記憶にあったのかもしれません。遊びの2曲を演奏した後、本編最後
の曲"つきあいたい"。これも新井田氏の直線的なリズムと違って、ハネ気味のリズムで演奏。
この曲もホーンがなかったりするのですが、それを感じさせない良い演奏でした。アンコール1曲目は、
ルイス加部が在籍していたGSバンドゴールデンカップスの代表曲"長い髪の少女"。一聴、ムード
歌謡っぽい曲なので、最初は場内の笑いを誘っていましたが、なかなかの好演。清志郎のカバーの
中でも良い方の部類に入ると思います。ただ、清志郎にとっては、キー的にちょっと低いように感じ
ました。最後は、"Summertime Blues"。歌詞は後のカバーズと違って、たわいのない歌詞です。
アレンジはWHOに近いアレンジですが、この曲も他の曲と一緒で、ハネ気味のゆったりしたリズムで
演奏されていますが、熱い演奏を繰り広げています。。

*** 日本武道館 (85/12/6)
自由/Summertime Blues/誰かがBedで眠ってる/長い髪の少女/猿も木から落ちる
Lonely Night/4月のサンタクロース/つきあいたい/Twist & Shout

男性化粧品とのタイアップで、抽選で当たった人だけが入場できた無料ライブ。演奏自体は、上記
明大と変わりません。最後のTwist & Shoutは、このイベントのトリのARBに参加者が出てきて
歌った曲。

*** FM東京ホール(86/4/14)
外は雨降り/誰かがBedで眠ってる/Lonely Night/プライベート/サルも木から落ちる
GONE GONE/My Girl/長い髪の少女/4月のサンタクロース/SF/Summertime Blues
つきあいたい/
(※)曲目はFMでオンエアーされたもの。

FM番組の公開録音ライブ。2週に渡って放送されました。この日のライブは、泉谷しげるも出演した
ようです。最初の"外は雨降り"は清志郎の弾き語り。この年のセットリストには、新たにこのバンドの
本来の結成目的だったアニメ「県立地球防衛軍」のサントラ収録の3曲が加えられています。
"プライベート"は、清志郎が後年2-3'Sでセルフカヴァーした、当時の"隠れた名曲"。出来自体は、
2-3'Sの方が良いと思います。ちなみに、前年のセットリストにあった曲は、ほとんど変わりませんで
した。

*** 有明レインボーステージ(98/9/19)
SF/世の中が悪くなっていく/サンシャイン・ラブ/Make Up My Mind/長い髪の少女
危ない二人 (アンコール) Stand By Me

突如、12年振りに復活したライブ。実際は、JLCのステージの中盤に清志郎がゲスト出演した為、
再結成となりました。このライブは、事前の告知方法が良くなかったようで、客の入りはイマイチ
だったようです。1曲目は、"SF"。当然といえば、当然ですが、12年前とほとんど変わっていません。
2曲目は、当時の清志郎の新曲"世の中が悪くなっていく"LSRの演奏と違って、コーラスもなかったり、
演奏自体がリハ不足のようで、イマイチな出来。次の"サンシャイン・ラブ"は、この当時の清志郎の
TV出演でよくやっていた、1フレーズだけ歌うジングル的なもの。次の"Make Up My Mind"はスローな
演奏で、LSRのような力強さもないので、全然良くない演奏です。次の"長い髪の少女"は、チャーが、
自分が歌うパートの節回しを微妙に変えているくらいで、12年前とあまり変わらない演奏。本編最後
は、これまた当時の清志郎の新曲"危ない二人"。これまた、リハ不足は明らかで、ブレイクしなけれ
ばならないところで、ジョニーが叩いていていたりと散々な出来です。アンコールは、"Stand By Me"。
これも、ただ合わせてみました程度の演奏でした。結局、この12年振りのライブだったんですが、
遊びでやってみました程度の演奏だったのが残念でした。

以上、KJLCのライブを振り返りましたが、ほとんど遊びの98年はさておき、85-86年は、RCと違った
リズムのアプローチ等、なかなか興味深いものでした。チャー自体はこのユニットに良い印象が
なかったようですが、KJLCとしてのオリジナル曲3曲はどれも出来が良く。フルアルバムを作って
もらいたかったユニットでありました。



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