音源で振り返るKING OF LIVE

(第2回−1981年)

音源を聴いて過去のライブを振り返るコーナー(BY Naugty)

音源で振り返るKING OF LIVE、第二回目は1981年です。
前半は、昨年からの人気急上昇によるライブ会場のキャパの広がりに伴いライブの選曲や
ステージング、ライブの進め方などを修正しつつRCのライブ"型"を作っている途中の時期でも
ありました。
そして、年末にはついにロック化してからの最初のピークである初の武道館単独ライブもあり、
今後のライブ進行の"型"が完成しました。

では、振り返ってみましょう。

****大阪毎日ホール (81/4/8)
ぼくはタオル(INST)〜よォーこそ/ダーリン・ミシン/たとえばこんなラブソング
Sweet Soul Music-The Dock Of The Bay/ボスしけてるぜ/いい事ばかりはありゃしない
ヒッピーに捧ぐ/INST〜トランジスタ・ラジオ/夜の散歩をしないかね(INST)〜 エンジェル
よォーこそ〜あきれて物もいえない/DDはCCライダー/指輪をはめたい
(アンコール) スローバラード/雨あがりの夜空に/キモちE

ライブハウスからホールへの会場の変化に伴ってのステージ進行の迷いがまだあるような選曲です。
中身ですが、昨年と同じく、チャボのMCから"よォーこそ"で始まるのですが、リンコ氏のベースのイントロのフレーズが違い、最初は"ぼくはタオル"のインストから"よォーこそ"に行くように変わっています。
客の盛り上がりは、すさまじく"ボスしけてるぜ"のイントロでは、リズムにあわせての"HEY HEY"の大合唱があったりします。全体的には、演奏の方もまだアレンジが固まりきってない様で、"ヒッピーに捧ぐ"では、チャボが他のメンバーの演奏や曲調とまるで合っていないコード・カッティングをしていて、曲そのものをぶち壊してしまっています。"トランジスタ・ラジオ"もまだライブ・アレンジが固まってなく、常にぎこちない演奏となっています。"OH-YA"は前年までのハードなアレンジから打って変わって、アルバム「BEAT POPS」に収録されたテイクに近いアレンジにと大きな変貌を遂げています。なお、このライブはおもしろいところがあって、最初の"よォーこそ"で清志郎がG2を紹介するのを忘れていて曲が終わってしまい、ライブの中盤でおそらくメンバーに教えてもらったんだと思うのですが、シャッフル調にアレンジした
"よォーこそ"を演奏して、G2だけの紹介を行っています。


****日本武道館 (81/12/24)
よォーこそ/ロックン・ロール・ショウ/Sweet Soul Music-The Dock Of TheBay
ダーリン・ミシン/ガ・ガ・ガ・ガ・ガ/うれC/ラプソディー/あの娘のレター
多摩蘭坂/Johnny Blue/チャンスは今夜/ボスしけてるぜ
恐るべきジェネレーションの違い(Oh!Ya)/まぼろし/あきれて物も言えない
トランジスタ・ラジオ/ブン・ブン・ブン/ステップ!
(アンコール) スローバラード/雨あがりの夜空に

ロック化してからの最初のピーク、初の武道館単独ライブです。
各曲のアレンジもほぼ固まり、ライブ進行の"型"もほぼ完成の域に達しました。清志郎自身も過剰にデフォルメされたロック・ボーカリストのキャラクターになりきり、MCも「〜かい?」とか、「〜だぜ!」みたいに、変化しました。そして、ステージングもステージが広くなった分、空間を有効に使うステージを行うようになりました。ちょうどすこし前の時期に行われたローリング・ストーンズの全米ツアーを参考にしたようです。しかし、この時の印象のおかげで、"日本のローリング・スト−ンズ"の様な誤解を招いてしまって、全然違うのに、そういうイメージからの誤解が出てくるようになります。ライブの内容は、メンバーの気合いも充分で良い演奏を繰り広げています。この日のライブはTV放送もされ、後にはビデオ化もされたし、カセットでも発売されました。余談ですがビデオでは、カットされている"雨あがりの夜空に"の前でやっているメンバー紹介がカセットには入っていたりしますので、こだわる人はチェックです。
ミスは、ほとんどないのですが、清志郎がまたまた"よォーこそ"で、G2を飛ばしそうになります。さすがに先程紹介した大阪と違い、今度は清志郎も気づいたみたいで、G2と目配せしながら清志郎パートの歌詞でG2を紹介しました。その次の清志郎パートでも同じ歌詞を歌っているのが、ちょっと残念です。
だからカセットには収録されなかったのかもしれません。あとは"多摩蘭坂"の間奏で早くも新井田氏の悪い面が顔を出しています。この辺が顕著になったので・・・・というのは、後の年代の時にでも。

****真夜中のロック・ショー〜渋谷東映 (81/12/28)
ロックン・ロール・ショウ/エネルギーOhエネルギー/トランジスタ・ラジオ/ガ・ガ・ガ・ガ・ガ
あわただC/うれC/めずらC/くどE/どこかA/おんなG/なF/わらB/ふG/あの娘のレター
ラプソディー/DDはCCライター/たとえばこんなラヴ・ソング/あきれて物も言えない
多摩蘭坂/よそ者/Johnny Blue/スローバラード/けむり/曲名不明(JAZZ INST)
東映Blues/あの娘とショッピング/ぼくはタオル/ダーリン・ミシン/君が僕を知ってる
恐るべきジェネレーションの違い(Oh!Ya)/ボスしけてるぜ/チャンスは今夜
Sweet Soul Music-The Dock Of The Bay/ブン・ブン・ブン/指輪をはめたい
(アンコール) ステップ!/雨あがりの夜空に/キモちE

81年最後のライブです。これはチラシを見た人だけが、来れたという
ライブです。会場も普通のホールではなく映画館の最終上映終了後を借り切って、行われました。真夜中のライブということで、演奏は正味4時間弱にも及びました。おそらくRC史上、もっとも長いライブなのではと思われます。ライブの中身ですが、冒頭では、清志郎が先にステージに上がって5分位しゃべってから、メンバー紹介をして、メンバーが一人一人ステージに入ってくるという構成で始まりました。
演奏の方は好調を持続していて、なかなか良い演奏を繰り広げています。ただ長丁場なので、途中でチャボが曲中あきらかに違う曲のソロを弾いたりしていて、中盤は散漫になっていたりします。あとこの頃から"ラプソディー"の間奏を延々と長く演奏したり、"Johnny Blue"での客いじり等のダラダラとした部分が現れてきます。なお、このライブは当時YMOで爆発的な人気を博していた。坂本龍一がゲストで"東映Blues""あの娘とショッピング"を演奏しているのですが、これが全然良くありません。"東映Blues"の方は、まだましなのです、"あの娘とショッピング"の方は全然ダメです。やはり畑違いだったのでしょうか。確か坂本氏はYMO依然はセッション・プレイヤーだったのに不思議です。

以上、81年を振り返りましたが、この年はバンドスタイル・演奏共に、確立された年であり、
清志郎自身も大変満足いった年だったのではと思います。



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