音源で振り返るKING OF LIVE 第3回は1982年のライブです。
前年の暮れに初の単独武道館コンサートを成功した、そのままの勢いで、この年も快進撃が続きます。では、振り返ってみましょう。
****宮城県民会館 (82/2/3)
よォーこそ/ロックン・ロール・ショウ/Sweet Soul Music/ダーリン・ミシン/ガ・ガ・ガ・ガ・ガ
うれC/せんだE/ラプソディー/多摩蘭坂/Johnny Blue/チャンスは今夜
ボスしけてるぜ/恐るべきジェネレーションの違い(Oh!Ya)/よそ者/あきれて物も言えない
トランジスタ・ラジオ/ブン・ブン・ブン/ステップ!
(アンコール) スローバラード/雨あがりの夜空に
| 「Rock'n Roll Show 1982」と銘打たれたツアーの中の一日です。一部、曲を入れ替えた程度で、基本的な進行は前年暮れの武道館といっしょです。観客のノリはすさまじく、オープニングの"よォーこそ"では、ステージ前に観客が集まりすぎたため、イベンターが、ステージに上がってきて、ライブを一旦中断したりしています。RCは一旦引っ込んだあと、再びステージに戻ってきて、"よォーこそ"の最後の部分をやって、ライブが再開します。武道館の演奏そのままといった感じで絶好調の演奏です。ただ、この頃から"Oh Ya!"等の曲で、ソロを延々とやったり、"Johnny Blue"で客との掛け合いを長々とやったりと、ダラダラとした部分が出てきています。このライブでのハイライトは、やはり、"よそ者"〜"ステップ"の流れでしょう。"よそ者"が終わって、短いシャッフル調のインストを間に入れて"あきれて物も言えない"に流れる所は、最高です。 |
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****横浜スタジアム (82/8/7)
雨あがりの夜空に/上を向いて歩こう/君が僕を知ってる/モーニングコールをよろしく
いい事ばかりはありゃしない/つきあいたい/恐るべきジェネレーションの違い(OH,Ya!)
スローバラード/SUMMER TOUR/Sweet Soul Music/
(アンコール) トランジスタ・ラジオ
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THE DAY OF R&Bと銘打たれたイベントです。あこがれのR&Bアーティスト達(チャック・ベリー、サム・ムーア)との競演でRCも気合いの入った演奏を聞かせてくれます。基本的なセットは6月〜7月に行われた"SUMMER TOUR'82"のダイジェスト的な選曲です。LP「THE DAY OF R&B」でも聞けるように、重厚なホーンとタメのきいたリズムで、最高の演奏を繰り広げています。気合いが入りすぎて、清志郎の"雨あがり"の歌い出しが、遅れたり、"つきあいたい"でノリすぎたホーンが曲終わっても吹き続けたりしますが、そんな事を吹き飛ばす名演揃いです。"君が僕を知ってる"は、これ以上の演奏はないと言うくらいの最高の演奏です。アンコールでは、坂本龍一、矢野顕子夫妻もピアノでゲスト参加しての"トランジスタ・ラジオ"ですが、この曲では最後の方で、サビの部分でリズムを止めて、スタジアムの観客の大合唱となっています。これがLPに入らなかったのは、ちょっと残念でした。なお、"いい事ばかりはありゃしない"はレゲエ寄りのアレンジに変化していて、いまいち曲と合ってないように感じました。 |
****越谷市民ホール (82/10/11)
ステップ!/ダーリン・ミシン/君が僕を知ってる/エリーゼのために/トラブル
ハイウェイのお月様/恐るべきジェネレーションの違い(Oh,Ya!)/ナイ−ナイ/つきあいたい
ミスター・TVプロデューサー/キモちE/スローバラード/トランジスタ・ラジオ/SUMMER TOUR
雨あがりの夜空に
(アンコール)ボスしけてるぜ
| アルバム「BEAT POPS」発売2週間前のライブです。選曲もライブ中盤に「BEAT POPS」の曲を固めています。演奏はR&B色が濃い「BEAT POPS」が中心だけあって、Bassがアレンジの上で重要になっています。ただ、"ボスしけてるぜ"のベースアレンジは、イマイチ曲に馴染んでないような気がします。なお、この頃のチャボのギターの音色は、適度に歪んでいて、なおかつサスティンが利いていて、個人的にはベストな音色です。しかもR&B色の強いステージですので、チャボの本領発揮といった感じです。"キモちE"は最後の「サイコー」を一回言うところを、二回言うアレンジになっており、そのまま、"スローバラード"につながっています。スローバラードの最後のアドリブヴォーカルのバックも転調をほどこしたりして、オーティス・レディングの"I've Been Loving You Too longを彷彿させるものとなっていたりします。 |
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****日本武道館 (82/12/24)
White Christmas(inst)〜ステップ!/上を向いて歩こう/君が僕を知ってる/エリーゼのために
トラブル/ダンスパーティ/恐るべきジェネレーションの違い(Oh Ya!)/ハイウェイのお月様
君を呼んだのに/ナイ−ナイ/つきあいたい/エンジェル/いい事ばかりはありゃしない
キモちE/スローバラード/トランジスタ・ラジオ/SUMMER TOUR/雨あがりの夜空に
(アンコール) ボスしけてるぜ/Sweet Soul Music
| 恒例となるX'masの武道館ライブの2年目です。X'masライブらしく"White Christmas"のインストでライブは始まります。セットリストは秋のライブが基本になっていて、それに当時Dangerで発表した新曲の"ダンスパーティ"や"エンジェル"等が加わっています。演奏面では、"ダンスパーティー"のエンディングのG2のピアノソロが、短いながらも、いい味を出しています。例によって"Oh Ya!"ではソロが、延々続いていてダレるところもあったりします。あと"エンジェル"では、新井田氏のリズムのタメがなくて、他のメンバーがタメの利いた演奏をしていたりするので、ドラムだけが浮いてしまうという、後年の問題が顔を見せていたりします。 |
以上、この年は清志郎と坂本龍一の"いけないルージュマジック"のヒットや
それに続く"Summer Tour"のヒット等で、名実共にビッグバンドの仲間入りをした年でした。
しかし、演奏やステージング等にも余裕が出た反面、観客無視のプレイヤーだけが楽しんでいて演奏に締まりがない部分も出て来はじめたのが、個人的には気になりはじめました。
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