音源で振り返るKING OF LIVE

(第4回−1983年)

音源を聴いて過去のライブを振り返るコーナー(BY Naugty)

音源で振り返るKING OF LIVE 第4回は1983年のライブです。この年は、初の海外レコーディング
(「OK」)の影響もあり、前半の約半年間ライブは行われませんでした。

では、早速振り返ってみましょう。

****新宿厚生年金会館 (83/6/8) 
ドカドカうるさいR&Rバンド/ SUMMER TOUR/ 雨あがりの夜空に/Drive My Car/お墓
ねむれないTonight/ダンスパーティー/New Song/たとえばこんなラヴ・ソング/Oh!Baby
誰かがBedで眠ってる/ブルドッグ/ブン・ブン・ブン/Sweet Soul Music
−I've Been Loving You Too Long/指輪をはめたい
(アンコール) うんざり/つきあいたい/スローバラード

SUMMER TOUR'83と名付けられたツアー初日です。この日は、まだニューアルバム「OK」は発売されておらず、先行シングルの"Oh!Baby"が発売されているだけの状態ですが、新曲中心のセットリストでライブは行われました。さて、ライブの中身ですが、さすがに初日だけあって、アレンジが確定してなくて、後にオフィシャル・リリースされるアルバム「KING OF LIVE」の演奏に比べると、演奏がギコチないので、ある意味では大変おもしろいライブとなっています。1曲目の"ドカドカ"では、真ん中のギターソロが確定してないので、長年聞き慣れたソロのフレーズが頭に染みついた状態で聞くと、すごく変に感じます。"Drive My Car"では、清志郎がビートルズの同名曲のサビを歌って、曲紹介するのが興味深いです。この曲のイントロではギターの調子が悪いのか、はたまたチャボがフレーズを忘れたのか分かりませんが、妙なフレーズを弾いています。"ダンスパーティー"の間奏では、「KING OF LIVE」で聞くことが出来る、"よォーこそ"のメロディを挿むアレンジが既に出来ていることが確認できます。
"Oh!Baby"の曲前では、チャボがクラシカルなフレーズをギャグで弾いているのがなかなか面白いです。"Sweet Soul-"に"I've Been-"を挿むアレンジは、まだ馴れていないせいもあって、挿むタイミングがうまくいってないようです。指輪も最後の各人のソロでコーちゃんがタイミングを逃し、G2がコード弾きでタイミングのカウントを取るという、おもしろい所もあったりします。

****箱根自然公園 (83/8/13) 
よォーこそ/ドカドカうるさいR&Rバンド/Sweet Soul Music−I've Been Loving You Too Long
お墓/君が僕を知ってる/New Song/つきあいたい/スローバラード/SUMMER TOUR
トランジスタ・ラジオ/指輪をはめたい
(アンコール) 雨あがりの夜空に

箱根オデッセイ POP IN HAKONEと名付けられたイベントのライブです。競演はYMOの高橋幸宏バンドでした。このライブはTV、FMで放送されました。演奏はさすがにツアー開始から2ヶ月以上たってるだけあって、素晴らしい演奏を繰り広げています。イベントだけあって、1曲目はよォーこそでスタートしました。このライブは都合によりブルーデーホーンズは参加せず、代わりに5人編成の沢井原兒とびっくりホーンズが参加してますが、ブルーデーとは違ったフレーズが飛び出したりして、なかなか興味深いです。5人編成だけあって、ブ厚いサウンドを出していて、ドカドカのチャボのソロのバックなんかは圧巻です。あと、トランジスタラジオの時は、コーラスもやったりするので、妙にコーラスが厚くなってました。NEW SONGでは、ハワイからゲイロードも、歌とキーボードでゲスト参加しました。演奏は、ほぼ完璧で文句なしです。あえて、難点をあげるとすれば、サマーツアーでG2のキーボードが走ってる位です。このライブは83年の中でもかなり良い出来だったのではないかと思われます。


****日本武道館 (83/12/25)
雨あがりの夜空に/つきあいたい/トランジスタ・ラジオ/ダーリン・ミシン/ボスしけてるぜ
ラプソディー/お墓/恐るべきジェネレーションの違い(Oh,Ya!)/New Song/おはようダーリン
いい事ばかりはありゃしない/チャンスは今夜/ベイビー!逃げるんだ。/スローバラード
ステップ!/Sweet Soul Music-White Christmas/ドカドカうるさいR&Rバンド
(アンコール) ロックン・ロール・ショウ/2時間35分/エンジェル/上を向いて歩こう
エネルギーOhエネルギー/キモちE

クリスマス恒例の武道館、今年は2公演行われました。この日は2日目です。ちなみにビデオ「KING OF LIVE」は24日です。ライブは、"雨あがり"でスタ−トとさすがにスペシャルな始まりです。"つきあいたい"では、ビデオでは清志郎が歌詞を間違えているのですが、この日は間違
いもなく快調です。"おはようダーリン"は、この後メドレーに組み込まれるだけで、ちゃんと演奏するのは、この後はないので貴重です。"いい事−"は前年のR&Bっぽいアレンジから、元のアレンジに戻されて演奏されました。やはり、こちらの方がしっくりきます。チャボは久々に"チャンスは今夜"を「久しぶりに踊るかーい!」のMCと共にイントロをジラしまくって演奏しました。しかもこの曲は最後、一旦終わってからチャックベリー風の3コードのインストを再びはじめるというおもしろいアレンジになっていました。"Baby!逃げるんだ"ではビデオで聞ける、ヘリコプターの音は実際のライブでは出してないことが確認できます。ステップは、ちょっとまとまりのない演奏が残念です。突如アンコールで演奏された"2時間35分"は後年の武道館でアンコールで必ず昔の曲を1曲入れるという方法論の始まりです。なかなか良い内容のライブなんですが、ダレる部分もやはりあります。"ボス"はビデオで見られる通り、清志郎がビデオカメラを持って遊ぶため、長尺の演奏なんですが、当時の武道館にスクリーンがあるわけでもなく、素晴らしいソロがあるわけでもないので、ちょっとダレ気味になってしまいます。
"ラプソディ"でも各人のソロが延々と続くので、ちょっとツラいと思います。以上の欠点はありますが、この武道館2日間のライブは選曲、演奏共にかなり良かったので、83年の締めくくりにふさわしいライブだったと思われます。

以上、83年のライブを振り返りましたが、この年は清志郎の体調不調や海外レコーディング等に
より、ライブの本数自体は少なかったのですが、アルバム、ライブ共に内容自体は素晴らしい物で、
バンドが絶頂期にあることが分かります。



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