「今回のツアーで、個人的にウケたのは、「ミスターTVプロデューサー」ならぬ、「ミスターラジオ
プロデューサー」である。言葉もタイミングも絶妙だったし、なによりこの曲を生で聴いたのは初めて
だったので。”オンエアーしてください 聴きたいのは「君が代」 ねえミスターラジオ局のプロデュー
サー(中略) 僕の毎日 ほんとは孤独なんだ 友達はラジオだけ〜 と思ってたのに オンエアーして
ください リトルの「冬の十字架」 だからお願いプロデューサー” 発禁うんぬんについては、以前の
特集でも語ったので割愛するが、発禁による影響というのは大きいのだなと思った。CDショップに
よっては予約をうけつけないところもあったし、TVもニュース番組ばかりで音楽番組からは無視され
てる、ラジオ曲もFM802、CBC放送、AIR'G くらいしか流してくれないと、MCで言っていた。ポリドール
がださないものを、積極的にオンエアするわけにいかない、という図式なのだろう。大人になって
会社勤めなんかすると、そういう不自由さってよく判る。だから、清志郎の今おかれている不自由な
立場というのも理解できる(肯定でも、否定でもなく、理解できるというだけだが)。だれしも自由で
ありたいとは思っているのに、自由がままならない。そんな事を感じていると「空がまた暗くなる」が
心に染みわたる、そんなツアーでもあった。
前置きが長くなったが、今月は「清志郎と自由」についてスクリーニングしてみよう。
清志郎と自由ってとっても結びつくイメージがあったのだが、実はそれほどスクリーニングにかかる
曲数は少ない。「ロックンロールショー」”今夜ももうけて帰るぜ 女に不自由はしないぜ” 「メロメロ」
”知りたい知りたい 自由なんかより密の味”みたいな、単なるロックっぽい言い回しだったりする。
でも、清志郎と自由が結びつくのは、自由を大切にしている印象の強い歌があるからだ。
清志郎にとって不自由だということがいかに窮屈なものか、歌っているのが「トラブル」”昨日まで
あんなに自由だと思ってたのに Oh, Baby, さえない・・・トラブル”自由でなくなることがトラブル。
好きな歌が歌えない不自由さを感じたときに求める自由もある。そう、カバーズ騒動の時、歌って
いた「アイ・シャル・ビー・リリースト」”いつの日にか いつの日にか 自由に歌えるさ”これはまさに
今の清志郎の願いではなかろうか。 同じく、歌うことの自由を歌っているのが「鳥の歌はLOVE
LOVE 」”ぼくも君のように自由に 歌を誰にでも届けたいのさ”もっとも、これは規正されない自由と
いう意味ではなくて、いい歌を自由自在に作って恋人に届けたいという意味であろう。
「心の解放区」なんかも”自由”という言葉ではないが、同じ意味であろう。”真夜中は心の解放区”
って、真夜中になると自由に曲が書ける、という意味でしょう。
大人になって社会にでると、いろいろな不都合、不条理、不自由を経験するようになる。
”本当のことなんかいえない そんなもの嘘さ そんなものでたらめさ それは不自由なもの
学校にいるときにはそれは許された 卒業したらそれは通じなかった”「言論の自由」
反面、「トランジスタラジオ」に自由な雰囲気が漂っているのは学校のことを歌っているからかも
しれない。
本当は不自由な状況なのだけれども、前向きに自由を求める、そんな感じがするのが、未発表曲
ではあるが「内気な性格」”おもしろくもないが いつも町に出ている 部屋の中で一人で じっとして
いたいんだけど(中略) 部屋の中にいたんじゃもっと内気になりそうだから 冷や汗かきながら
町の中を歩いている 友達なんかいらない もっと自由になれてもいいはずだ”
そして、もっと積極的に自由を求めているのが「洗たくの自由」”きれいさっぱり洗おう やり直そう
足を洗おう そして洗たくをしよう”
そして破天荒にも見える清志郎ワールドを世間に認めさせた「い・け・な・いルージュマジック」
”他人の目を気にして生きるなんて くだらないことさ”あのメイクで歌われると本当にそうだ!と思う。
そうだけれども、それを地でいける人なんてそうそういない。
清志郎の求める自由な雰囲気を漂わすのが「山のふもとで暮らしている」”自由”という単語が出て
くるわけではないが、”明日は山の中駆け回るんだ”といいうくだり、「内気な性格」を打破した自由さ
を感じる。
社会科みたいだが、自由には義務がつきもの。 「Boys」のBoysは義務なんかそっちのけで自由に
やっている感じがする。だから”そのうちつけがまわってくるぞ”といいながら、若いうちは自由にやり
なよってメッセージが”うろつくべきだぜ”なのではないだろうか?
「レッドニャンニャン」も「Boys」とちょっとにているんだけど、この曲には義務も果たした本当の
自由っぽい感じがする”しっぽをおったててる”なんてあたり。「Boys」が子供の自由なら、
「レッドニャンニャン」は成熟した大人の自由とでもいおうか。
ここまでいろいろ書いてきたが、清志郎と自由といえばやはり「自由」でしょう。
”短いこの人生でいちばん大事なもの 汚ねえこの世界でいちばんキレイなもの それは俺の自由
自由 自由”
大人になっても、そんな自由を大切にできたら・・・・いいですよね。
あなたは自由ですか?自由を大切にしてますか?
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”自由”でスクリーニングした曲 「ミスターTVプロデューサー」 {PLEASE} 「ロックンロールショー」 {BLUE} 「メロメロ」 {グルーヴィンタイム} 「トラブル」 {BEAT POPS} 「アイ・シャル・ビー・リリースト」{コブラの悩み} 「鳥の歌はLOVELOVE 」 {グルーヴィンタイム} 「心の解放区」 {ラフィータフィー} 「言論の自由」 {初期のRCサクセション} 「トランジスタラジオ」 { PLEASE} 「洗たくの自由」 未発表 (Acknowledgment for "LOVE ME LIVE") 「い・け・な・いルージュマジック」 {シングル} 「山のふもとで暮らしている」 {HEART ACE} 「内気な性格」 未発表 (Acknowledgment for "LOVE ME LIVE") 「Boys」 {Memphis} 「レッドニャンニャン」 {ラフィータフィー} 「自由」 {FEEL SO BAD} (引用順 :{}は主な収録アルバム名) |