naughty(以下n):私もそもそもの発端はいつもの時事ソングだったと思いますよ。そのインタビューは、
残念ながら読んでませんけど。FUJI ROCKで演奏したと聞いたときは、こんなに騒がしくなるとは
正直思いませんでしたけど・・・。
p:では核心の発禁について話を進めますが、ポリドールとしては「君が代」抜きで発売を提案してた
はすですが、それは清志郎が納得しなかったわけですよね。ここで、疑問があるのですが、
「君が代」をどうしても発売したいという意志が6曲にするのを拒んだのだとしたら、遊びでなくて、
真剣に清志郎はなにかをを訴えたくて「君が代」を作ったと思いますが、それはなんなんでしょうか?
私はいまいちここがつかめないのですが。
midnight(以下m):私も判りません。
原発と一緒で、新聞読んでいたら君が代国歌法制化がでてきたんで、じゃあこんな曲もうたっちゃお
うかなあと思っただけだと思いますが。365歩のマーチをパンクにしたのと同じ次元でアレンジ変えて
やっただけと思うのです。だから、何かを訴えたくて歌ってるわけではないと思います。
TSURU-TSURU(以下T):いや「365歩のマーチ」とまではいかないでしょう。
思い付きという点では同じだと思いますけど。この曲をはじめて聴いたのはFUJIROCKでしたから、
単に大舞台で変わった事をやりたかったぐらいの感覚で聴いてました。海外アーティストも大勢
来ていたし、じゃぁ彼らに対抗して、こっちは日本の有名な曲をやろうかという感じで歌ったと
思いました。昨年は「上を向いて歩こう」を歌ったように。ですから「365歩のマーチ」をパンクにしたと
言うより、「上を向いて歩こう」をロックにした感覚だと思いました。ですので何かを訴えるというので
はないと思ってましたが、「君が代」はこの時点でアルバムに入る事が決まっていたんですよね。
という事はこの時から考えのあった曲なのかなと僕自身思い直しました。
m:もうレコーディングはしていたはずですからそうでしょうね。FUJIROCKの海外アーティストを意識と
まではいかないのでしょうか?意識するほどの海外アーティストが多かったとも思いませんし。
私が「365歩のマーチ(パンク)と一緒と言ったのは、あの曲をライブできいたときは、こんなのアリ!?
と思ったし、それを狙ったと思うんですよね。「上を向いて」はもう清志郎の歌になっていて定番ですし、
いまさら驚かないでしょう。
n:FUJI ROCKが世界に中継されたのかどうかは、分かりませんが、もし、放送されたのだったら
「上を向いて」は効果的だったと思いますよ。一応、日本の曲で唯一全米No.1になった曲なので、
海外にはそれなりに知名度があると思います。ですので、TSURU-TSURUの言うことも一理あると
思います。「君が代」の演奏に関しては、自分も先程触れた様に、いつもの時事ソングの一環だとは
思ってますが、これの場合はもう少し考えはあったと思います。
自分なりの推測ですが、具体的に言いますと、「君が代」の国歌法制化があって、それが議論もなく
すんなり通りそうな状況で多分通るだろうと(現在は通った後ですが)、しかも世間はその事に関して、
それほど盛り上がってないので、「君が代」を語弊があるかもしれませんが、ある意味でちゃかした
アレンジで発表したら、どういう反応があるのだろうか?そして、少しは感心がそちらに向くのでは?
というのがあったのではないかと思います。
p:国民の無関心さに対しての行動って事ですね。それはありそうな気がしますが、それなら
タイマーズ時とかのように、ちゃかした感じの歌作って歌ったらよかったような気がします。
単純すぎますよね。
m:もしかすると、そういう考えを言葉にしたのが「君が代はラブソング」という発言だったのかもしれ
ませんね。でも、やっぱり、何故いま「君が代」かというのは分かり難いですね。
n:そこはやはり、世間的には、それほど盛り上がってないように感じられる部分がありましたけれ
ども、ニュースとかでは結構取り上げられていたからではないかと思います。
まあ、正直自分もそれほど感心があった訳ではないんですけどね。
p:こういった騒動で思い出すのは「COVERS」ということになると思うのですが、以前このサイトで
あの一連の出来事を今振り返るといった企画(第5号特集)をやりましたが、その時も出てきたように
原発云々がいつの間にか発禁に対してばかりの行動にすり変わり、原発についてはほとんどと
いうか、その後なんにも歌いませんよね。となると、今回も今だけって気もしませんか?
n:今回も既に「君が代」に関する事よりも発売中止に力点は移っちゃいましたよね。
今だけの件ですが、多分Pieやmidnightの考え方と私の考え方は違うと思うのですが、清志郎という
人は、その時その時感じた事を素直に歌にする人だと思っていますので、無責任云々はあまり
感じません。
m:確かにすっかり発禁に話は移っちゃっていますよね。私も無責任とは思いませんよ。
ただ、清志郎もムキになっているのでは?と思います。発売禁止ということに、とても抵抗があるので
あって、君が代パンクアレンジ自体に愛着があってそれを削られるのに抵抗しているというよりも、
発表しようとしたものにケチをつけられて発禁になるという事実にムキになっているのでは?
だから、横浜アリーナで必要以上に「君が代」にこだわった演出・演奏をしたんでしょうね。
清志郎のなかでも「発禁」に話が移っちゃってるんだと思いますよ。
n:まあ、過去に厭という程、発売中止や廃盤で、自分の歌が世の中に届かないという経験をしてる
ので、ある程度、ナーヴァスになっちゃうのだとは思いますけどね。
p:私は無責任な部分はあると思いますよ。それは、彼が自分で言ってる「ロックのカリスマ」である
ならば、影響を受ける人間がたくさんいることがわかっていると思います。そういった人達をあおって
おいて、いつの間にか知らんぷりだとは考えられませんか?発禁に対して行動が移っていって、
本来の部分がおざなりは納得できません。少し前に話題になっていた「ノストラダムス」だって、
これを真剣に受け止めて、いろんな行動起こした人たちに対して誰も責任とりませんよね。
それに似た感じもあります。
T:「ノストラダムス」はいい例えですね。そんな感じもします。まぁ、考えるきっかけをもらったと
思えば良いのではないでしょうか。答えは各々が出せばいいと思います。
清志郎が自分の考えを押し付けているわけではないですし。
n:私もTSURU-TSURUと同じですね。「ロックのカリスマ」というのは、あくまでもギャグだと
私は思っています。
p:いや、意外と本気な部分もあるんではないですか?
n:ないと思いますよ、単純に自分の現在のポジションを説明しやすいからだと私は思っています。
本気なら、TV出演する時もRC時代の様な態度をとると思います。
p:ああ、確かにRCの時のTVは独特でしたね。
n:本当にカリスマを演じるならば、そっちの方が良いでしょう。
m:「ロックが判らないなら俺を契約するな、ポリドール」とライブで言っていたそうですが、この場合の
ロックってどういう意味なんでしょうね?反体制ってことですか?
もっとも、報道直後のライブだったんで、演出でいっただけかもしれませんけど。
p:よく言われる「ロック」=「反体制」というのはなんなんでしょうね?「ロック」=「ラブソング」ってのは
無いのかとも疑問に感じるんですが。この反体制であることはロックの絶対必要条件なのでしょうか?
n:結局、清志郎達はビートルズがデビューする辺りの原体験世代ですよね。
当時は、「ロック」=「不良の音楽」=「反体制」という思想が大勢を占めていたと思うのと、
「ポップス」=「ラブソング」という図式も当然あって、未だにその思想は一部で残っているからでは
ないでしょうか?私もその当時は原体験ではないので、詳しくは語れないと思いますが
「ロック」を説明するのに一番分かりやすい説明なのだと思います。
p:ということは、「ロック」=「反体制」は古い考え方と言っても良いんでしょうか?
また、洋楽の話題が出たとこで聞くんですけど、ジミヘンの「星条旗」と比較する声が多かったですが、
この辺については何かありますか?
n:ある意味では、古い考え方なのではないでしょうか。確かに「反体制」の一面もあるんだけれども、
ロックはそれだけではないという考えが、今は普通だと思いますけど。
「星条旗」との比較に関してですけど、向こうはその辺に関しては鷹揚だと思いますので、茶化しても
ムキになる向きはいないと思います。ですので、比較するのは、そもそもナンセンスだと思うのですが。
この辺が背景の違いでしょうね。
p:よくわかりました。私もナンセンスだと思います。アメリカと日本の国民性とか、歴史とかいろんな
面をとらえた上でジミヘンと清志郎を比べてるならいいですがただ、「国歌」をロッカーがやったという
くくりでは、ちょっと弱い気もします。
n:そういうくくりで紹介するメディアは、けっこう多いですよね。
p:さて、今回の報道のあり方ですけど、いかがおもわれます?
m:私はニュース23と、スポーツ新聞等ぢ、ヤフーのネットニュースで目にしましたが、どれもちょっと
ずつニュアンスがちがうんですよね。TVとネットニュースはポリドール側の発禁にした理由
(国論を二分する議論の、一方の意見だけに捉われかねない)を書いていましたが、スポーツ新聞は
「怒れる清志郎」って感じで騒いでますね。今後もこの「怒れる清志郎」っていうのに重点おかれた
記事がでるでしょうね。いくらライブの時に「怒ってませんよ」と清志郎がいったとしても。
n:ま、あれは清志郎の逆説的な怒りの表現だとは思うのですが。
怒り重点の記事は、そうした方が一番読者にインパクトもあるし、分かりやすいからそうなっちゃうんでしょう。
m:新聞(一般紙)の投書には清志郎に好意的なのが多いですよ。特に64才のお年の方が
「自由に楽しく君が代歌えば」とかいてあるのはちょっとびっくりしました。簡略に投書の主旨を書くと
「レコード会社にしてみれば冒涜しているとでも思われ、攻撃されるのを恐れての決断かもしれないが、
むしろ若い世代の人たちがこの曲に親しむきっかけになるかもしれないのに残念だ。パンク調に
アレンジした曲なんて聴いてみたい気がする」というものでした。
もっとも、この投書主はイギリス在住経験があるらしいので、発想が柔軟なのかもしれません。
それに、実際に聴いている人が少ないので、パンク調自体への直接反論は書けない状況でもあり
ますよね。朝日の天声人語にも「歌手の忌野清志郎さんが「君が代」をアレンジした曲を作った、
CD制作会社がその発売を中止した。「一方に偏るのは」などど。冒頭の「いま」とはそんな時期でも
ある」と書いてますが、どうも煮えきらない文章ですよね。この二つの記事に共通しているのは、
「君が代をアレンジしてもいいのか?いいんじゃないのか?」ということであって、今、君が代を歌う
意味についてではないでしょう。もし、清志郎が本当にメッセージを込めたかったのなら、伝わってい
ないですね。おまけに官房長官の意見として「君が代」の編曲問題ないというのがでてきましたね。
なおさら、問題は「編曲、アレンジしていいのか?」という方向に移っていって、清志郎が歌いたかった
意味、アルバムに入れたかった意味は何か?という答えからは離れて行くんですよね。
n:多分、清志郎が歌いたかったのは、君が代云々ではなく、無関心な国民とそれに乗じて、様々な
法案を議論もなく次々と通していく政府に対しての代表的な物として「君が代」を歌ったんだと思うの
すが、そこまで考えているマスメディアはないですね。まあ、実際の音を聞いたわけでもないだろうし
情報が少ないので、推測が多いのはしょうがないですよね。
m:何故、君が代をパンクで歌おうとしたのか、という事についての答えはマスコミからは出てこないで
しょうね。で、おきまりの「ロックを判っていない」という発言ばかりが清志郎サイドの答えとして書かれ
るのでしょう。怒れる清志郎というのは確かにタイマーズといい、そういう面はあるんですけど、
それはある一部にすぎない(と私は思う)ので、そればっかりのイメージが取り上げられるのは残念
ですね。
p:「ロックミュージシャンとしてこういうアレンジがあるという提案だ」という清志郎のコメントは新聞等
でありましたが、ちょっと意味わかりませんよね。
m:本当に清志郎がそうコメントしているんだったら、ホントに意味わかりませんね。
それならなおのこと、ライブでやるだけでいい気がしますが。
アルバムにこだわる意図が伝わりませんね。
n:コメント見なかったので、推測なんですが、 "法制化されたので、さあ歌ってください"
という事になりましたよね。そこで、"じゃあロックバンドなりに歌ってやるさ"それで何らかの反応が
あれば。という意味合いの回答なのではないでしょうか?自分が報道で感じたのは、いつもの事です
けれども、"企業側の論理"というのは考慮されてなく、偶像化された表現者側の論理だけなんです
よね。ま、その方が(マスコミとして)単純に書き易いし受け手を掴みやすいというのはありますけどね。
m:そうなんですよね。騒ぎを大きく書き立てやすいですからね。
T:僕は今回の発売中止に関しては清志郎から1歩引いてます。どちらかと言うとポリドールの心境の
方がわかるかもしれません。「言論の自由・表現の自由」等言われますが、どこかに属せば
その自由は限定されると思ってます。例えば同じ歌詞をTVで歌うにしても民放では良くて、
NHKはだめと言う事もあります。(「キモチE」のあの部分とか)
n:それもありますよね。NHKの規制だって、ある意味では "表現の自由"の侵害ととれますものね。
でも他のマスコミが問題を追求したことは一度も無いんですよね・・・。
T:今回の場合、ポリドールという会社に属しているわけですから、ポリドールの考えと言うのもあって
当然です「国歌論が二論に分かれているところで、その一方に立ってると見られる」という判断は
仕方がないといえます。清志郎がどちらに立っても、またどちらにも立たなく単に歌うだけでも、
聴者によってはどちらかに捉えられる可能性もあるからです。「国歌を歌う事」がダメなのではなくて、
それに付いてくるアレコレがだめだと言う事なんじゃないでしょうか。僕はポリドールの経営者の判断
は企業として正しいと思いました。
p:報道に際して、企業の理論は絶対に考慮すべきですよね。レコード会社であっても表現者ではなく
て、利益追求集団であることが資本主義での企業の本来のあり方ですよね。
トンネル会社とかは別にしてですね。予想されるトラブルと利益を比較してトラブルが多いと判断
するならそれは発売を中止する原因の一つとして当たり前だとえもいます。
これを理解して話さないと感情論に終始してしまうおそれがあると思います。
n:私もTSURU-TSURU達と同じでポリドールの判断は企業として当然の選択をしたまでだと思います。
多分、今回の件もLSRが、なんのアレンジもしてない「君が代」を演奏してアルバムに収録するのでn
あれば、すんなりOKになったと思います。パンクアレンジが人によっては冒涜と解釈する人も出て
来ちゃうのではないかと思います。多分それでも問題は出てくるでしょうね。
m:私もポリドールの判断は正しいと思うんですよね。もしこのような問題もなく発売されていたとしても、
清志郎の政治的思想かもしくは君が代をちゃかしているのか、どちらにしてもいい反響は返って
こないのではないかと思います。清志郎が君が代にこだわる真意は判らないですが、その真意は
伝わらないのではないかな?と思います。ラフィータフィーの一連のプロモで丹下左膳の格好で
メディアに結構でてましたよね。わざわざ刀までさして。それはいいんですけど、清志郎を知らない
人がその姿を目にした直後にこの”君が代”問題が起きると、”この人、国粋主義者?”って誤解うけ
そうな気がしません?先日、NHKでいいトーク番組に、丹下左膳の格好ででていて、なかなかいい
番組で 、清志郎を好きになってくれる、清志郎のことを判ってくれそうな人が増えそうな番組があった直後だったんで、政治的思想かと誤解されそうで心配です。
T:もしなにかあったら当然会社はアーティストを守るべきです。この場合、先の事を考え、未然に
トラブルを防ぐという判断もありだと思います。
n:アーティストを守るという点に関しては、?ですね。守るのなら、自分の地位と会社だと思いますよ。
ですので、未然にトラブルを防ぐのは当然の論理ですね。ま、それは企業に属する人間なら当然
だと思いますけど。
p:そうですね。わたしも守るのは企業と自分だと思いますよ。それに清志郎だって、いままで簡単に
身内批判を公然としてきた人間ですよね。騒ぎ云々は抜きにしても、守ってやろうって気になります
かね?
m:発売したときの標的は清志郎だけじゃなくポリドールにもいくわけですからね。
企業倫理としては当然の処置と思いますよ。
T:それにしても「作品(もしくは言論の)自由」って言葉は便利な言葉ですね。たとえ会社の方針(?)
にはそぐわなくても、「作品」なんだから「表現の自由」だからいいんだ、
とか言われると中止にした(この場合ポリドール)が悪く見られがちです。
n:もっとも分かりやすい図式になっちゃいますからね。
p:COVERSの時にも書きましたが、ベタな図式ですよね。しかし、先ほど話題に出たTVに後に
サルサガムテープとのジョイントがあったんですが、「君が代」をパンクでやっても私にはなにも伝わら
ないのに、あの「デイ・ドリーム・ビリーバー」はすごく伝わる物があったんですよね。誰がやっても
「偽善者」「売名」となるとこを自然とやれる清志郎に感激したりもしたんですが。それとは180度方向
が違うような気がしますが清志郎の中では一緒なんでしょうね。
m:あのジョイントはよかったですよね。純粋に音楽が好きというのに清志郎が同調してジョイント
してる感じがしましたからね。一方、横アリの演出は騒ぎを利用しているようで実は騒ぎに巻き
込まれているという、pieのいうところのベタな図式になっちゃってますからね。
T:今回、「君が代」が省かれると「アルバムとして作品」にならない等という明確なコンセプトがあった
のでしょうか?一本筋の通ったアルバムというか・・・。
n:少なくとも、そういう情報は全くありませんでしたね。情報があまりにもなかったので、確かな事は
言えませんがアルバムタイトルからも、そういったコンセプトは考えつきませんね。
T:「君が代」一曲がなくなったら作品ではなくなるのか?って言うとアルバムを聴いた事がないの
でなんとも言えないのですが、 7曲揃って「作品」になるのなら、ライブでは必ず全曲を演奏しなけれ
ばいけないんではないでしょうか?これだけ演奏してこれは無しだとそのライブは作品として
未完になると言う事ではないでしょうか?と言うのはちょっとひねくれた考えでしょうかね(笑)
n:ライブに関しては、アルバムとは別物であって、"作品"ではないと思うので、ライブで未完というの
はロックオペラとかでない限りはあり得ないと私は思いますよ。まあ、確かにアルバムに関しては、
曲の流れや曲間の長さも作品のうちとアーティスト側は考えるでしょうから、 1曲急に削れと言われる
とキツいのは分かります。ただ、それだったら、6曲で曲順変えるとか、穴を埋められる別の曲用意
するなりしたらいいんじゃないかなと私は思いましたけど。
p:曲が「君が代」ですからね。ぬけても関係なさそうな気がしますよね。
よっぽどコンセプトアルバムならまだしもですね。
m:私も同じ考えです。7曲で考えていたものを1曲減らせといわれると辛いかもしれません。
でも、他の6曲がお蔵入りになるよりは、なんとか6曲でだしてもらったほがいいと思うし、それで
本当に「君が代」が必要なアルバムだったのか判るかもしれないので、聴き手にそれをゆだねると
いう手もあると思います。
p:この辺は、アルバムが出た時点で本サイトでも特集するでしょうから、確認したいですね。
m:そうですね。”「冬の十字架」における君が代の位置”という面で話ができそうですね。それによって
清志郎が君が代を歌うことによってなにを伝えたかったのか、もっとちゃんとわかるかもしれません
しね。
p:ところでnaughtyは横浜のライブに行ったと聞きましたがいかがでしたか?
n:実際に見ましたけど、確かに怒っている部分もあるんですが、なんかある面、この問題を逆に
利用しているように感じた部分もありました。大会場で行われて、しかも自分達(LSR)のファン
じゃない観客が大勢来るライブイベントで、怒ってみせれば盛り上がりますからね。考えすぎの
うがった見方かもしれませんけど。LSRは普通にやっていても素晴らしいバンドなのに、こんな事に
しちゃうのはもったいないなと思いましたね。
m:そうなんですよね。それが残念なんですよ。本当に素敵なラブソングがたくさんあるのに、発禁で
過激なバンド(清志郎)というイメージが定着して誤解されるのは、非常にもったいないことだと
思います。もちろん清志郎の言い分、「自分の作品が日の目を見ない」ということに対する不満も
わかりますけど、騒ぐと、騒ぎを利用するはずがマスコミに利用されちゃったってことになりかね
ないと思って、心配です。現にスポーツ新聞なんかでは、このライブイベントを必要以上に
とりあげて「怒れる清志郎」とまつりあげているんですから、既にマスコミに翻弄されはじめているん
ですよね。
p:ここで、あえて無視して普通のライブやったりした方がおもしろい気もしませんか?
m:私もそう思うんですけどね。さすがに九段会館はライブの主旨もあって普通にやったようです
けどね。
p:nがcoversの特集の時の清志郎の態度について、清志郎なりの計算もあったと書いてましたが、
今回もそれはありますでしょうか?
n:これも相当ヒネた考えなんですが、LSRの過去2枚のアルバムはかなり清志郎自信も気合い
入れて作ったのに、売れなかった。もちろんプロモーションの問題もあるんでしょうけど、清志郎として
は何とか自分が自信を持っているバンドであるLSRの方に世間の目を向かせたい。だからこそ、
4人のLSRになってからは、いろいろな若手バンドと一緒のイベントとかに精力的に出演したりして
新しいファンの開拓もしようとしてるんだと思います。で、更に世間の目をLSRに向かせる次の一手
として、何かインパクトのあることを、と思ったと思うんですよ。普通に考えても、この時期にいじった
「君が代」をレコーディングして発売すれば騒ぐのは 目に見えているじゃないですか。多分、その
程度の計算はあって当然だと思いますよ。
p;確かに清志郎は「売れたい」ってのはあるんですよね。FC会報でラフィータフィーの発売前の
インタビューで「売れたい」って感じの話しをしてましたからね。
私にとっては、清志郎ってそんなとこからは遠いとこにいる人と思いこんでたんで、すごく意外なこと
だったんですけど、それを読んでるんで、naughtyが言ってることすごくわかります。
しかし、発禁になることも普通は計算してて当然ですけどね。
T:そうかもしれませんが、この騒ぎを計算に入れるくらいなら、もっといつものシングルに気を遣って
と思います。
n:これもヒネた見方ですが、騒いでくれれば騒いでくれるほどLSRの活動に注目が集まる=LSRの
音楽もとりあえず聞いてくれるという考えもあるような気がするのですが。
p:それはあるのかもしれないですね。
T:僕としては騒がれて曲に注目が集まるより、オリジナルの曲で注目されてほしいのですが。
曲が好きだと続きますよね。でも騒がれて興味が行く場合、騒ぎが収まれば興味も薄れるのでは
ないでしょうか?一過性のファンてカバーズ・タイマーズの時もいませんでした?
p:横浜以降水戸と九段でライブありましたが、水戸は似たようなものですが、九段の方は先ほど
出たサルサとのジョイントでしたが客の反応みたいのはどうでした?
n:これは、何故か来ていた清志郎のファンは少なく、サルサのファンが多かったライブだったので、
何とも言えません。ただ、暖かい意味での大盛況だったのは間違いないです。
p:話変えますけど、ネットでの掲示板でも活発な意見ありましたがこれは「目からうろこ」って感じの
ものありました?
n:自分は特になかったですよ。というか、掲示板の書き込みだけでは、真意が分かりかねる部分
なんかもあるので、例えオンライン上でも議論した方が各人のいろいろな考えとかが分かるので
面白いとは思うのですが、そういうのはまだ出てきてないですね。
m:糸井重里が自分のHP上で批判してたらしいですね。きちんと読まなかったのですが
「声高にいま、わざわざ言うことだろうか?」みたいなコトをなにかに書いたらしいですが。
n:私は、それ見ました。確かに過剰な表現はあったかもしれませんが「3番煎じのアイディアの曲
について、それだけのコストをレコード会社に支払えというのは、ぼくにはお門違いだとしか思えな
い。」とか「たくさんの、ソウルに響く歌をつくって、歌ってきた彼が、誰でもできるような「反体制」風の
替え歌を歌ってロックだましいは忘れちゃいないぜ、なんて叫んだとしても、ぼくにはサミシイだけだ。」
という辺りは本当に清志郎が好きではないと出てこないと思いますので、けっこう私には批判的には
感じなかったのですが、ここでも議論とかはなくて、批判と思われる部分だけが注目されちゃってるの
が残念ですね。
m:それは友人もしくは愛のある批判ですね。それに対して、清志郎はちょっとマジに抗議もしたらしい
ですが、「11年前、カバーズが発禁になったとき、中日は優勝した。そして今年、「冬の十字架」が
発禁になったからには、中日は優勝に違いない」との返答もあったようです。
マジな抗議に対して、糸井氏は「マスコミのいうことだけをうのみにしてた部分もあった」と
謝罪してました。そして、上記の中日うんぬんの意見はさすがであるとも書いてました。
でも、根本的には糸井氏の考えは変わっていないようで、「考え方が違っても、友人」とかいてましたね。私としては糸井氏の言うことにも一理あると思いますし、特に後半の意見には大賛成ですけどね。
p:糸井氏の意見はすごく簡潔でわかりやすいですよね。確かに謝罪はしたと思いますが、
清志郎批判の核の部分の考えはmidnightの言うとおり変わってないと思います。
まぁ、批判の仕方がマジになっちゃってユーモアに欠けたなぁって感じの苦笑い程度の謝罪でしょう。
T:清志郎と一緒に怒っちゃう人ってどう思いますか?「ふざけるなポリドール」って。
確かに楽しみにしていたアルバムが出なかった怒りはファンなら誰もが思っている事ですが、両者の
考えをよく考えずに清志郎に肩入れしちゃう人も中には、いそうです。
企業に反発して孤独に戦う事がカッコイイと思えるのかな。
n:一般的に見れば、格好良いんですよ。だからマスコミの取り上げかたが、ああなっちゃうんだと
思いますよ。
m:清志郎がやることならオールオッケー的な人もいるかもしれませんね。カバーズの時もそんな人
がいたように思います。もちろん、そうじゃなく、自らの考えの元に清志郎に同調してる人もいるよう
ですけど。
p:しかし、清志郎が何かをはっきり主張しているわけではないので、その同調も「君が代」に関しては
どうでしょうね?発禁に対して一緒に怒るのはわかりますけど。
n:というか、普通のファンなら、大概はオールオッケーなんですよ。それはそれで良いんですけれ
ども、この事を話すとき、議論になるかならないかの違いなんだと思いますよ。
p:それは、言えますね。盲信しちゃうと議論の余地なんて無いですからね。掲示板についての私の
感想としては、発禁についての怒りは多くありましたが、「君が代」をやることの意義と是非について
はやはり意見少なかったので書き込みされるみなさんも清志郎の意図は理解できなかったのでは
と思います。
m:また話変えますけど、ライブで「君が代」やって盛り上がるでしょうかね?
発禁があったから、そういう意味で「裏切り者のテーマ」のような盛り上がりはあるでしょうが、
それ以外の意味で盛り上がるかなあ?私は聴いた限りでは”おもしろいな”とは思いましたけど、
簡単にライブで盛り上がるには背景が深すぎる曲なんで・・・
「365歩のマーチ(パンク)」を演奏するのとは訳が違うと思うんですよね。
n:私は単純に、この騒動がなくても盛り上がると思いますよ。何といっても日本でもっとも有名な、
誰でも知っている曲をノリの良いリズムで演奏するんですから。背景の深さについて、考えている
人は少ないと思います。だからこそ法案が通ったりするのではないでしょうか。
T:はじめて聴いたのはFUJIROCKなのですが、背景の事は私も考えていませんでした。
n:普通は誰も考えないでしょう。あ、知ってる曲だ位の反応が普通だと思いますよ。
p:私はすぐいろいろと考えちゃうほうなので、正直やってもらわないほうが嬉しかったりします。
m:私も止めて欲しいですね。といっても、これからライブやツアーが始まって、「君が代」やるでしょう
けど、やっぱり発禁で盛り上がって、カバーズの時と同じ状態になりそうで憂慮しています。
p:ミョーに熱い人と冷めた人の差がありそうですね。
m:少なくとも、横アリのように君が代騒動を全面に出したようなライブはツアーではやってほしくない
と願います。
p:私も同感です。怒りの歌も良いですけど、そればっかだと見てて疲れますしね。
m:RCのときはカバーズ騒動が休止のひとつの理由ともいえるじゃないですか。LSRはどうでしょう?
グリコさんのHPなどみると大人として(俺は右翼でも左翼もないよ。しいていえば中翼(なかよく)かな)
捉えている気もしますし、これでLSRの存続が揺らぐほどの事件ではないと思うし、そう思いたいです
けどね。
p:RCは五人のバンドであって、LSRは清志郎とそのバンドだと思いますので、休止とかそんな騒ぎへ
の発展はないでしょうね。
n:私も休止はありえないと思います。RCで懲りて、ようやく作った理想型のバンドのはずですから。