特集 :Winter Rood '99を振り返って



COOL FEELING、今月の特集は、つい先日終了したばかりのLSRのツアー「Winter Rood '99」に
ついての感想です。今回のツアーは昨年に比べ、9公演と数は少なかったのですが各公演とも
素晴らしい内容だったようです。

なお、今回の特集は、メンバー多忙のため、naughtyとmidnightの二人で行っています。
*******************************************************
LSRツアー「Winter Rood '99」(10/30〜11/23)
[セットリスト]
1.俺がロックンロール 2.Summertime Blues 3.世の中が悪くなっていく
4.ひどい雨  (※)11/6はイキなリズム  5.明日また話そう 6.こころのボーナス
7.LOVE ME TENDER 8.空がまた暗くなる 9.ミスター・ラジオプロデューサー
10.夢  (※)11/6はソングライター 11.おはよう川又さん (※)名古屋公演のみ
12.人間のクズ 13.ガラクタ 14.不真面目にいこう 15.It's Alright 16.ギターマン
17.あふれる熱い涙 18.明日なき世界 19.来たれ21世紀 20.ドカドカうるさいR&Rバンド
21.雨あがりの夜空に (アンコール) 22.Children's Face
23.横山ノック(Knock On Wood) (※)11/5 大阪公演以降 24.おもしれー 25.君が代

naughty(以下n):今回の特集は、つい先日終わったばかりのLSRのツアー「Winter Rood '99」に
ついて感じたことを述べあおうと思うのですが、今回のツアーは昨年、一昨年のツアーと比べても
遜色ない素晴らしいものだったと思うんですがmidnightは、どう思いました?

midnight(以下m):まず、今回のツアーは会場による出来の差がちいさかったですよね。
演奏もかなり良かったと思っています。

n:そうですね、去年のツアーでは、会場によってはひどい出来の日もありましたものね。
今回のツアーは、回を重ねるごとにどんどん良くなっていきましたからね。

m:今回の衣装の黄色のスーツが特にカッコよかったですね。ほかのも悪くはなかったのですが、
シンプルな柄なしスーツが昔の「ステップ」を思わせました。あと、話は変わりますが、今回のツアー
のテーマは「反骨精神」だとラジオで話していました。でも、前向きな反骨精神だったと思います。

n:確かに昨年までのツアーに比べると、選曲もカヴァーズ前後の曲を散りばめたりして、そういった
カラーは出してましたね。

m:発禁なんかあったし、イベントでも歌っていた「裏切り者のテーマ」がなかったことは、結構意味が
深いと思うんですね。でていけ!ホリドール!とかいう、安っぽい反骨精神ではなく、「夢」のMCで
言っていたみたいなもっと高い所から見た反骨精神かと。

n:「裏切り者のテーマ」に関しては、多分「人間のクズ」を演奏したから外しただけのような気もしま
すけど、確かにそれまでのイベントでやっていた、でていけ!ホリドール!みたいなのはなかった
ですね。これは正直良かったと思います。夏のイベントでやっていた時は、まあ、しょうがないかな
みたいな部分がありましたけど、冬のツアーまで、それだと時期はずれの感もあるし、ちょっとしつ
こくてイヤだなと思っていましたけど、それがなくなったのは本当に良かった。

m:発禁についても、本気で怒っているというより、ちょっと話題にしちゃったり、逆手にとってるところ
もありましたね。

n:おんなじ怒るにしてもこういう方法の方が良いですよね。ただ、以前の特集でも言いましたけど、
なんとなく確信犯的なところは感じるんですけどね。

m:ん〜そうかもしれませんけどね。でも、「ニュース23」で筑紫哲也がいってたみたいに、
アーティストはそんな深い意味で曲をつくってはいない、と思いたいですね。

n:それは当たっていると思いますね。よくあるパターンですけど、たくさんある作品の内のほんの
一握りの作品なのに、その一握りの作品の一部分に共感して、そのアーティスト=その一部分が
全てと誤解しちゃう人とか出て来ちゃったりしますからね。私が、今言った確信犯というのは、販売
戦略的な確信犯の方ですね。まあ、この事を話し始めると以前の特集と同じになっていっちゃうんで、
今回のツアーで演奏した曲を、一つ一つ取り上げていきましょうか。

** 俺がロックンロール

m:私、1曲目は絶対にこの曲だと思っていたんで、やっぱり!と思ってうれしかったですね。
そう思っていた人は多かったんじゃないかな?

n:歌詞の内容といい、客との掛け合いが出来る部分もあったので、私も1曲目だと思っていました。
この曲ですが、アルバムはちょっと軽めのサウンドだったんですがライブでは、基本リズムをタムで
刻んでいて、重さを強調するアレンジにしていたのが効果的でしたね。

m:最後の方の”俺がロックンロールなんだ もう一度だけ言おう”ってあたり、ツアーの後半にいくに
つれて繰り返しがながくなっていきましたね。

n:これもそうですが、今回のツアーの「冬の十字架」の曲って、ツアーが進むに従って、遊びの要素が
増えていって、どんどん長くなっていきましたね。

** Summertime Blues

m:まあ、タイムリーといえばタイムリーですから、やっぱり演ったなって感じです。

n:まあ、あの事件がなくても発禁関係で間違いなく演奏していたとは思います。一昨年のツアーだと
三宅氏の歌うパートに変なエフェクトがかかっていて、ちょっとイマイチに感じていたんですが、
今回はストレートで良かったと思いました。

** 世の中が悪くなっていく

m:これもそうですね。今回はこういった時事的な意味のある曲が多かったですよね。

n:確かに多かったですね。この曲に関しては、私は詩の面より、こんな位置に来たのが驚きまし
たけど。ある意味、LSRの代表曲的なポジションですから、もっと後半の重要なとこで演奏だと思って
いたので、このツアーを初めてみたとき、この曲が3曲目というのは意外でした。

m:演奏に関しては、いつもの演奏と同じく、安定していたように感じましたが。

n:この曲は、昨年までだと、ライブによってはテンポが走ったりと不安定だったのですが、今年の
イベントを含めたライブでは全て、ゆっくりめのテンポで演奏していてどっしりとした安定感があり
ましたね。

** ひどい雨

m:ここでやっとラブソングなんですよね。間奏の時に清志郎がジャケットを脱いで三宅氏と雨宿り
する、なんて振りもありましたね。

n:昔からのお決まりの振りですね。会場によっては、ファンが傘をステージに投げ入れて、それを
使っていましたね。

m:この曲はやっぱりライブバージョンがいいですよね!!

n:私もそう思います。アルバム収録のキーが低いバージョンは、最後の転調を効果的に使おうと
いう意図があったとはいえ、未だに違和感がありますからね。やっぱり、このストレートなライブ
バージョンが良いですね。私、ツアーの初日のこの曲聞いたときには、演奏があまり良くなくミス
だらけだったんで、なくなっちゃうのかと思ってしまいましたが、最後まで残りましたね。

** イキなリズム

n:この曲は、大阪の二日目だけしか演奏されなかったので本当にスペシャルな曲だったんですけ
れども。

m:そうですね。明るいラブソングが、ほとんどなかったツアーにおいて、本当に特別の選曲でしたね。
ラブソングを求めていた観客にとってはうれしかったのではないでしょうか?

n:まあ、あくまでも大阪では、2日連続でやったので、2日間来るお客さんの為のサービス的側面は
ありましたね。ですから、テンポも近いこの曲だったんでしょう。ライブの出来自体は、イマイチで
したね。これも何度か演奏するうちに良くなっていったんでしょうけど、残念ながらこの日だけでした
からね。

** 明日また話そう

m:これはCDよりもずっと良かったですね。カッコいいブギでしたよね。

n:確かにCDよりは全然良くなっていましたね。ただ、ドラムのリズムがどうしても好きになれません。
ブギというより祭りといった感じですね。まあ、ブギのリズムと祭りのリズムは紙一重だったりするん
ですけど。

** こころのボーナス

m:これもよかったですねえ。”崖っぷちにたっているのは キヨシだけじゃないだろ”のところで、
手拍子を求められたんですが、オールスタンディングだと手拍子する余裕がないんですよね(笑)
でも、よかったですね。

n:CDでクラップが入っていたので、どうするんだろうと思っていたら清志郎の弾くギターとグリコ氏の
ドラムだけにして、三宅氏と藤井氏が手拍子にまわって、サビからまた全員のサウンドになるという
のは王道アレンジですけど、すごく効果的でしたね。

** LOVE ME TENDER

m:これを演奏したのって久しぶりなのではないのでしょうか?

n:確かRC以降でも演奏したような気はしますが、LSRでは初めてでしょうね。

m:曲の後半などは、RCとはちがう感動的な盛り上がりがあって、よかったと思います。

n:今回のこのアレンジ、私は大好きです。清志郎のボーカルは本当に一番最後のシャウトまでは、
押さえて淡々と歌っていてバックが徐々に盛り上げていって、一番最後の清志郎のシャウトに
ピークを持っていくという、なかなか感動的なアレンジだと思いました。この曲は、おそらく発禁騒ぎ
がなかったら、取り上げられなかったと思いますが、本当に演奏してくれて良かったと思いました。

** 空がまた暗くなる

m:今回の君が代騒動で、君が代を演奏するときいつも演奏してますね。

n:まあ、話の流れで、どうしても上層部へのメッセージとして入れなくてはならない曲になってしまっ
ていましたからね。

m:いいんですが、間奏途中で君が代のフレーズを入れられたのはちょっと残念でしたね。
私はなくてもよかったと思いました。

n:私もない方が良いと思いますが、まあ発禁がらみで取り上げた曲なんで、しょうがないんでしょうね。

** ミスター・ラジオプロデューサー

m:この曲は、今回の発禁騒動を逆手にとって上手い具合に歌っていましたね。

n:こういった歌詞の乗せ方は、本当に清志郎うまいですよね。しかもツアーが進んで行くに連れて、
微妙に歌詞に修正を加えていったりしてましたね。

m:微妙に歌詞に修正が加わったのは、この曲だけじゃないですよね。

n:去年のツアーは、曲順等に柔軟性がありましたが、今回のツアーは、そういった曲自体に対する
柔軟性がありましたね。

**

n:この曲の演奏は、その前のイベントでのLSRの演奏より遙かに良くなっていたと思います。

m:この曲の前のMCはよかったですよね。”世界中から戦争がなくなること 人を殺す奴も自殺する
奴もいなくなること”が夢なんだなんて、キザでもなんでもなくいえる清志郎はカッコいいと思いました。

n:こういう事を言うと、清志郎が平和のメッセンジャ−みたいに勘違いしちゃう人が出てきたりして、
それ一色に見られてしまいがちになるんですが、ちゃんと清志郎は、それに続けて"漫画家になること"
とか"馬券を当てること"とかのオチを用意して、その辺のことも計算しているなと感じました。

m:このMCもツアーが進むにつれてだんだん長くなっていきましたね。

n:最後の方なんて、1曲分位の時間しゃべってましたものね。

m:そういえば、「ラフィータフィー」の中の曲ってこれ1曲だけでしたね。

n:もうプロモーション期間が終わったということなんでしょうか。まあ、「ラフィータフィー」の曲は、
またバンドのラフィータフィーでほとんど演奏するからかもしれませんね。個人的には、"Sweet Lovin'"
のLSRバージョンとか聞いてみたかったのですが・・・。

** ソングライター

n:これも"イキなリズム"と並んで、大阪2日目だけのスペシャルでしたね。

m:そうですね。だから大阪の二日目は反骨精神がラブソングでちょっと希釈された感じがしましたね。

n:まあ、これも前述したように2日連続の同地でのライブの2日目の為のスペシャルで、同じ様な
ミディアムテンポの曲をということで入れたんでしょう。その点でいくと、今回のツアーは、ちゃんと
ライブの流れのパターンができあがっていましたね。去年のツアーは曲順で遊んでいたので、
場所によっては、流れが変な所とかありましたものね。まあ、それはそれで、すごい新鮮で個人的に
はそっちも楽しかったんですけれども。ちなみに、この曲の出来も、久々だったんで良くなかったで
すね。

** おはよう川又さん

n:これは、もう本当に名古屋ならではのスペシャルで昨年に引き続き演奏されました。

m:名古屋ではもうおきまりですね。めずらしくインタビューっぽくMCしている清志郎っていうのも
おもしろかったですね。

** 人間のクズ

m:これもCDよりもずっとよかったです。子供のコーラスがなかったからですかね。

n:CDよりもシンプルになっていましたね。CDだと、もっとカントリーぽい雰囲気が強かったりしたの
ですが、ライブだと三宅氏のソロやフレーズにカントリーっぽさは残っていますが、別の感じに仕上
がってましたね。CDに入っていた謎の叫び声なんかは藤井氏がちゃんとやっていましたね。あと、
藤井氏のカリンバのソロなんかの遊びの部分とかもすごく良かったと思います。

m:ミスター・ラジオプロデューサーのとこでも触れましたけど、この曲も、微妙に歌詞に修正が
加わってましたね。”でも意気地がなくてなにもいえなかった”が”でも意気地がなくて あまり強くは
いえなかった”と変わっていきましたしね。そういえば、この曲のサビで清志郎が、途中、必ず
”ご一緒に!”といっていましたね。清志郎に指さしながら”クズクズ クズクズ”というのをためらった
観客もいたからでしょうかね(笑)

n:それはあるでしょうね。ツアーの最初の方は、観客が誰もコーラスしなかったんで、何回目からか
清志郎が導くようになりましたものね。私は、この曲がライブでの前半部分の終わりに感じました。

** ガラクタ

n:そして、この曲が、後半戦の始まりという感じですね。

m:これは2年前のツアーでしか歌っていなかったと思いますが、聞けてよかったです。

n:この曲の以前のアレンジでは、イントロからサビにいくまで、ギターとボーカルだけだったんですが、
今回はバックにグリコ氏のタムが入るようになって、重みが増してすごく良かったように思います。

m:この曲もそうなんですが、"裸のマンモス"や"裏切り者のテーマ"等の定番を除いては
「グルーヴィンタイム」の曲ってあまり演奏されなくなってましたよね。それがこのツアーでは、もう
やらないんじゃないかっていう曲を取り上げていましたね。あのアルバムの雰囲気と今回のツアーの
雰囲気と似ていたんですかね?

n:多分、ライブの曲調の流れ等から取り上げたんじゃないかと思いますので、そこまで深い意味は
なかったと思いますよ。

** 不真面目にいこう

n:だから、この曲も取り上げた意味はなく、ただ単に法螺貝を吹きたい為に入れたのではないで
しょうか。

m:このときの法螺貝はちょっと・・・法螺貝って低い音なんでちょっと合っていなかったような気が
しました。

n:この曲はSAXの方があってましたね。そういえば、今回のツアーでは一度もSAX吹きませんで
したね。法螺貝に興味が移ったからでしょうけど、極端ですね。

** It's Alright

m:ショートバージョンでしたね。でも、はじめは静かなブルースで、途中で土地の名をいれて
”○○に月がおりてきたみたいだぜ”の叫びの後は客とのコールアンドレスポンスで盛り上がって
よかったですよね。

n:この曲は当初、次の曲へのイントロダクション的な存在だったみたいですね。ステージ上の曲順表
には、最初書いてなかったみたいです。この曲のギター、大阪初日までは、次の"ギターマン"への
流れもあって、ワウがかかったサウンドの同じギターを弾いていたんですが、大阪2日目からドブロ
ギターで弾くことに変更しましたね。この方がすごく良いと思いましたし、これで、イントロダクション的
存在から独立したような気がします。

** ギターマン

m:この三宅氏の曲ももそうですが、ドラムがカッコ良かったと思います。

n:今回のツアーのグリコ氏は、テンポも安定してましたし、叩くフレーズもすごく良かったですよね。

m:話はずれますが、三宅氏のあの1本足で演奏するのは”フラミンゴ奏法”というんだそうですよ。

n:そうなんですか。そういえば、この曲の途中でもフロントの3人が揃って、腕を回す決めの振りを
やっていましたね。この辺の遊びは、本当に見ていて楽しかったです。そういえば、この曲での
清志郎、ギター弾きまくってましたね。中盤での三宅氏との掛け合いなんかも見ていて楽しかった
です。

** あふれる熱い涙

m:盛り上がるところ、ささやくとこと(○○ベイべー)あって、やっぱりいい曲だなあと思いました。

n:いつものLSRのライブパターンだと、三宅氏の曲の後は一気に畳みかけるのに、この曲がこの
位置で演奏されたのは意外でしたね。多分、"不真面目にいこう"に以降の後のMC「Mr.ホラ吹き」
「Mr.ギター弾き」という掛け合いの為なんだろうとは思いますけど。

** 明日なき世界

m:最近の定番になりつつありますね、この曲。フルートも上手くなってますよね。

n:確かに定番になりましたね。この曲はグリコ氏のドラムから始まるのですが、毎回叩くパターンを
変えていて、大変興味深かったです。まあ、日によって、タイミングが合わなかった時もありましたけど。

** 来たれ21世紀

m:これもツアーとともにイントロが、だんだん長くなっていきましたね。歌詞も”そう、ある晴れた○○
の朝7時10分前頃”とか毎回変えていましたね。

n:ツアーの最後の方なんかは、すごく長くなっていましたよね。

m:著作権の問題で原曲(365歩のマーチ)とメロと歌詞を変えざるを得なかったそうですが、
こっちの方がいいかもと思いました。

n:私は、「冬の十字架」を最初に聞いたとき、以前の特集でも書きましたけど、あまりの字余りさ
加減に、イマイチの印象を持っていましたけど、今回のツアーを何度か聞いて、ようやく馴れました。
ただ、365歩とどっちの方が良いかというと、単純に365歩の方が良いですね。365歩を聞いていた
という前提がなければ、この曲でもすごく良いのではないかと思いますけど。

m:ベース、ギター、法螺貝、ドラムソロはよかったですよね。ここの法螺貝はよかったと思います。

n:曲のエンディング部分の16分音符の各人のソロですね。確かに、日によっては失敗していました
けど、ここでの法螺貝は良かったと思います。あと、グリコ氏も大阪2日目から別パターンのソロを
叩き初めて、その日の気分によって使い分けていたみたいですね。

m:あと、ホットホットダンスもよかったですね。これも、大阪初日は3人が横向きになって汽車汽車
シュシュポッポをしていたのが、ギターネックが清志郎にぶつかったんで、翌日からあのホットホット
ダンスになったんですよね。スタッフがでてくるようになったり、土地土地で違う振り付けしたり、
楽しそうでしたよね。

n:確かに、楽しそうでしたね。見る方もおもしろかったですからね。ただ、やりすぎの面もなきにしも
あらずでしたけど。

** ドカドカうるさいR&Rバンド

n:"俺がロックンロール"を演奏したんで、似たような歌詞の世界のこの曲はもう演奏しないかと
思ってました。この曲は個人的には好きなので、演奏してくれて良かったです。出来は、いつもながら
の素晴らしい出来でしたね。

** 雨あがりの夜空に

m:本編の最後に、ドカドカとこの曲の2曲がくるっているのはもうおきまりですね。

n:去年は大阪2日目以外は前半でしたけどね。LSRのライブ上、重要な曲なので、最初か最後の
方にくるのは当然でしょう。またファンもそれを望んでいるでしょうし。この曲が、本編最後なので、
客いじりするかと思いましたが、シンプルに演奏していましたね。

** Children's Face

n:さて、ここからは、アンコールの曲なんですが。

m:意外な選曲だと思いました。レザーシャープの時よりポップな感じがしました。

n:ギターとかが、都会の夜っぽいアレンジになってましたね。

m:これって、最後の”一度裏切った奴は、二度と信用しねえ”ってことをいいたかったのかな?

n:そうだと思いますよ。今回の発禁騒動を受けての選曲だと思います。こういった遠回しの怒りの
表現の仕方の方が、個人的には好みです。

** 横山ノック(Knock On Wood)

m:最初に聞いたとき、はじめは何のこと歌っているのがわかんなかったのですが、サビでわかり
ました。ウケましたね〜

n:これは、当初大阪だけで演奏のはずだったのが、あまりにウケたので、以降の会場では全て
演奏されましたね。

m:しかも、ツアー中に「雅子さまおさわり騒動」があったのですが、途中からちゃんと歌詞にとり
いれていましたね。

n:時事ネタを素早く取り入れて曲にする清志郎の本領発揮といった感じですね。あと、歌詞もですが、
サビの「ノック、ノック・・・」の回数とか途中のギターソロを入れるか入れないかとか、いろいろと
試行錯誤して曲を作り上げていってましたよね。

** おもしれー

m:アンコールより本編にいれた方が、よかったような気がなんとなくしました。なんとなくですが。

n:私はこの位置で良かったと思いますよ。いきなり"君が代"も変な感じだし、そういった意味で
この曲は、良いクッションになっていたと思います。この曲もCDなんかよりすごく良くなっていまし
たよね。三宅氏のネバりつくようなギターがすごく良かったし、清志郎の法螺貝もすごく効果的だった
と思います。

m:以前の特集で、この曲についてpieが「最後のって内田裕也ですよね」っていってましたが、
最終日ではほんとに真似してたみたいですね。

n:そうです、口の横に手をあてて歌う独特の格好まで真似してました。

** 君が代

m:これが最後って意外でしたが、これで終わってよかったのかもしれませんね。

n:まあ、今回のツアーは、この曲が話題の中心みたいになっちゃってたんで、この位置で正解だと
思います。

m:それにしても、はじめのフランス国歌のギター、清志郎間違えまくっていましたね。

n:そうですね。ただ、ニュースカメラが入ったときはちゃんと弾けていましたね。あと、カメラが入った
ときは途中の「ムース、ムース」みたいな遊びの部分は少なくしてましたね。今回のこのツアーの
アレンジって曲前の「では、日本国国歌をお送りしましょう」のMCといい最初の導入部のフランス
国歌といい、さいごのクドすぎるエンディングといい、壮大な組曲のような感じさえ受けました。
そういった面からも、また、清志郎が何かのインタビューで言っていたと思いましたけど、おそらく
この曲は以降のツアーでは、きっと演奏しないと思いますね。

***** 最後に

m:今回、冬の十字架の曲はCDよりもずっとよかったですよね。CDだとジョーハープいれてみたり、
子供の声いれてみたり、いろいろいじりすぎちゃって、ストレートに曲のよさが伝わってこなかった
気がします。それがシンプルな構成ですごくよく聞こえました。

n:それはありますね。どうせなら、このツアーが終わってからレコーディングしてくれた方がすごく
良いアルバムになっていたのにと思うと残念ですね。

m:あと、清志郎は結構ギター弾いていましたね。中盤はほとんど弾いていましたものね。

n:これは、ラフィータフィーで自信をつけたんでしょうね。去年までのツアーでの欠点の三宅氏の
ギターソロの時の音の薄さ等もカバーできてましたし、いろいろな曲のアレンジの幅も広がったので、
本当に良かったと思いました。来年以降のツアーでも是非弾いてもらいたいですね。

m:それと、スタンドマイクにこすりつける奏法はとても気に入ってたらしく、ずっとやっていましたね。

n:去年はジェスロタルがお気に入りだったみたいですが、今年はジミヘンだったようなので、
やったんでしょうね。ワウペダルを使っていたのなんかもそうですね。しかし、去年のツアーも素晴ら
しいものだったんですけれども今年は更に輪をかけて素晴らしいツアーでしたね。ここまで来ちゃうと、
そろそろLSRとしてのライブ盤を本当に出してもらいたいものですね。スタジオ盤のような小細工の
ない、本当にストレートなLSRのサウンドを形として残してもらいたいものです。
***********************************************************
如何でしたでしょうか。今回のツアーは1ヶ月弱、全9回と規模としては小さいものでしたが、内容は
過去のLSRツアーとしては最高のものと私自身は感じました。来年は清志郎の30周年ということも
あり、LSRのライブがどのようになるかは不明ですが、LSR自身は、どんどんと良くなっていますので
来年以降のライブも非常に楽しみです。


14号表紙に戻る