今月の特集
ーLSRツアー"TRAVELIN'CAFE"を振り返って

今年も清志郎関係はいろいろな出来事がありました。
各種イベント出演、「HARD FOLK SUCCESSION」の初CD化を含む旧譜の再発、
そして、LSRの新譜「Rainbow Cafe」の発売に伴う、ツアーとTV出演。
今月の特集は、つい先日終わったばかりのツアー"TRAVELIN'CAFE"について、
各人が思ったことをしゃべってみました。

naughty(以下、n):えーっと、そんなこんなで、今年も清志郎関係としては、春から秋にかけてのイ
ベントや旧譜発売、LSRのニューアルバムも出したし、それに伴うTV出演とツアーもやった、
という事で、非常に充実した1年だったんですが、全部を語ると、時間がいくらあっても足りないので、
とりあえず今回は、先日(12/26)に終わったばかりのツア−について話しましょうか?
一応、ダラダラと話してもしょうがないので、3つに分けて、話しましょう。
まずは、演奏内容及びバンドの状態についてなんですけど。

pie(以下、p):私は(場所は言いませんが)1ケ所しか見てないので全部の会場がそうだっとは
思いませんが、まとまりのない演奏で残念でした。これは、アコースティックの2曲に顕著でした。

n:デイドリーム ビリーヴァー等の曲ですね。

p:ただ2本のアコギがなってるって感じで一丸となって聞こえてくる感じは無かったですね。
全体的にバンドとしてのドライブ感とかも全然なくて決められた歌を決められたフレーズで淡々と
こなしてるって感じに見えました。

n:確かに私もアコギの曲ではなかったんですが、バンドのドライブ感はなくなっていたように思います。
私は初日のブリッツを含め何本か見ていたんですが、特に初日は、本当にひどい演奏でした。
ツアー前迄のイベントですごい良い演奏をしていて、絶好調で望んだと思っていたので、肩すかしを
くらった格好でした。

p:3月のラブジャムで始めて演奏した時の「世の中が・・・」「鶏肌」と今回の演奏を比べると切れが
ないと感じましたね。

n:なるほど、私はその後のラブジャム2等のイベントを見ていて、pieが例に出した2曲を聞いたの
ですが、イベントの時は、春のラブジャムよりはるかにバンドとしてのグルーブも出ていたんですよ。

TSURU-TSURU(以下、T):僕も幾つか見に行ったんですが、ツアー最初の方のライブを見た時は、
演奏内容は良くも悪くもなかったと思います。
ただ、最後のブリッツは良かったですよね。

midnight(以下、m:):私の見た会場はみなさんが見たところとは異なりますが、とても良かったです。
”忙しすぎたから”は清志郎が歌うのを初めて聞けましたし、演奏もよかったです。
”世の中が悪く”も悪いとは思いませんでしたし、ライブ全体通じて大満足でした。
会場によって差があったのでしょうか?とにかく、グリコさんHPに「このバンドは今が旬です」と
書いてありましたが、本当にその勢いを感じました。

n:確かに勢いはあったんですが、もし、会場によって違うのだとしたら、私が見たライブは散漫な
印象を感じた部分が多いライブもありました。ツアーの最後のブリッツは、TSURU-TSURUも言って
いるように、かなり良くなっていましたね。TV放送の影響もあるとは思いますけど。
ただ、リラックスしすぎて、演奏に雑な部分もあったように感じた部分もありましたけど。

T:最終日のブリッツは、観客の盛り上がりがすごかったですよね。ほんと一体感でした。
ブリッツという会場の雰囲気、広さも今のLSRにピッタシなんではないでしょうか?
この盛り上がりはこの会場の相乗効果もあると思います。ちょうどいい感じで埋まりましたよね。
これが武道館だったらスカスカだったし。会場という点では「野音派」だったのですが、
この広さの閉ざされた空間(箱)ってのもいいかなと思うようになりました。
いままでハコってのは苦手だったんですよ。ブリッツより小さい会場だったんで、よく潰されました(笑)。

p:私が見に行ったライブで感じた事は、各楽器のバランスとかが悪くて、全然ボーカルが聞こえ
なくて、歌詞を知らないと何言ってるかわかんなかったと思います。
これはPAとかの問題で、演奏面での問題ではないと思うのですが、そこまで踏み込んだリハを
きちんとやってないのではと疑ってしまいました。
まあ、あくまで私の見た場所でのライブにおいての話なので、何度も言いますが、その日はたまたま
調子悪いとか乗り切れないといった日に当たったと思いますが。

n:私もリハ不足なのでは?の感情は持ちました。ただ、何回か見て行く内に徐々に良くなって
いったんですが、ツアーまでのイベントでの演奏が、とても良かったので、それに比べれば、まだまだ
だと思います。pieが見たのはツアー中盤ですから、私はpieが見たライブの前の何本かと
後半を見たんですが、まだ最高の演奏には遠かったと思います。
結局、最後までイベントを越える演奏がなかったのが残念でした。

m::えっと、これまで以上に過去のRCの曲をやっていましたが、スカイパイロット・忙しすぎたから・
チャンスは今夜、等はLSRの曲のように思えました。

n:確かに、RCとはニュアンスから何から変えていましたね。

p:これは言えますね。LSR色の出せる曲を昔のでもいろいろやって貰いたいです。

m::で、実際に細かい部分をあげれば、ギビツミの高い声がでなくてはらはらしたとか、ロンリーナイト
はめちゃめちゃ速くて、しかもだんだん走っていった会場もあったりしたけれど、そんなのは吹き飛ば
すくらい、いいライブだった。清志郎が楽しんでやっているのがよく判ったし、それが観客に伝わる
感じもした。

p:この楽しんでやってるってのが意外とくせ者かも。楽しみつつ緊迫感が無いといけないと思うん
ですが楽しむだけで終わってしまってるように感じたのですが。

m::そのあたりが会場によって違ったんでしょうかね?
私が見たのは、適度の緊張と適度のリラックス状態だったのかもしれませんね。リラックスはして
ましたが、演奏の緊迫感はあったと思うんですよ。

n:その点でいくと最終日のブリッツのライブでは、緊迫感が、ほとんどありませんでしたよね。
ツアーで演奏が馴れちゃったのかもしれませんけど。その辺は清志郎もある程度危惧して、
ツアー後半になっても新しいレパートリーを加えたりもしたんでしょうけど、初日からずっとやってる
曲は、緊迫感がない部分も感じましたね。

T:ちょっと話それますが、今回のツアーの清志郎ですが、サックス、フルートが少なくて、歌に集中
してるのが、良かったんじゃないかと思ってもいます。
以前の特集でmidnightも「歌に集中してほしい」みたいな事をおっしゃってましたよね。その点で
今回のツアーは良かったですね。ライブのちょっとしたアクセントとしてイロイロな楽器も楽しい
ですが、個人的な感想では、フルートはライブなどの大音量では耳が痛くなります。
いや、ほんとに(笑)。
(腕前ではなく)ハモンドを弾く姿はカッコイイといつも思ってますよ。

n:いろいろな楽器を清志郎が弾くのは個人的には大歓迎なんですが、もっとギターを弾いて欲しいと
思います。結構、曲によっては、三宅氏のギターソロのバックが薄いときがあるんで、その辺の
補強が欲しいですね。オルガンでの補強も悪くないけど、やっぱ、清志郎にはギターかき鳴らして
欲しいです。

T:さっき、midnightが言っていたロンリーナイトが速くなっていたってのは、そういった演出なのか
単に走っていたのかもよくわかりませんが、あの曲はあれくらいの方がのれると思います。

n:確かにノレますが、暴走していた様に思っちゃいますね。ちなみに、私が最初に見たブリッツ初日
はMCも少なく、淡々と演奏して、しかも出来が悪かったりしたので、まさか解散?なんて思っちゃ
たりもしたんですが、だんだん回を重ねるにしたがって、MCも長くなって、midnightが言うように
清志郎自身が楽しんでやっているのは、感じるようになりました。ただ、演奏面でいうと、くどいよう
ですが、イベントでの完成された演奏は?と感じました。

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n:話題変えますが、今回のツアーって、ほとんどの会場でアンコールがなかったですよね。
これについてはどう思います?

p:これは、新鮮でよかったです。久しぶりに「さすがっ!」って感心させられました。
これから、「どうせやるんだろ」って感じのアンコールを要請する手拍子が真剣なものに変わって
良いんではないですか?ただ、私自身は今回のライブは、それ程熱くなりませんでしたので、
アンコール無くても、全然何とも思わなかったのですが、すごく盛り上がった会場では、今回の
大和高田のようにアンコールをやってもいいと思います。
本当のアンコールってずっと記憶に残りますからね。

m::私は、本編(というの?)でも充分満足でした。オープニング・エンディングのスクリーンでの
出演者紹介といい、あれはひとつの作品として、自信をもってまとめたものなんだなって、
納得できます。そういう内容でした。でも、だからこそ、もっと見たい!というアンコールを希望したん
ですけどね。あと、突然アンコールがなくなると、ファンって心配しますよね。
調子が悪いのか?バンド内で不協和音?客(自分達)が悪いことしたかなあ?と。

p:変な心配はしちゃいますよね。他の会場もやってないと分かって一安心みたいな。

n:その点では、インターネットって便利ですよね。知ろうと思えば、その日の内に曲順分かっちゃうし、
アンコールなかった事も初日を除けば、かなりの人が事前に分かっていたと思うし・・・・。
今回のツアーの曲順いじりはその辺の事もあるかもしれませんね。

T:アンコールがなかった事は僕としては不満です。midnightが言っている作品という意味ではいい
かも知れませんが、アッサリしすぎて・・・。
特に今年はラブジャムでパワステでの他アーティストとでラストを飾る!
盛り上がって、盛り上がって、これでもかってくらい続いて終わるって事が多かったので、そのアッサリ
さが強調されてしまった気もします。

n:確かにイベントよりも、本当はもっと盛り上がらなくては
ならないはずのツアーの方がアッサリしちゃってますね。
本編は、かなり充実しているのにね。

T:ショーとして考えるのならたとえお決まりのパターンでもアンコールってあるべきではないので
しょうか。でもpieの言う「アンコールを要請する手拍子が真剣なものに変わって良いんではない
ですか?」もよくわかりますよ。今後、この点はお客も真剣になってほしいですね。僕も頑張ります(^^)
ただこの真意が伝わるかですよね。観客に。エンディングクレジットが流れて即掃除の係りが出て
来て、アナウンスが流れたら観客は「手拍子云々でなく、はじめからこの構成だったのでは」と思う
人も多いと思います。

n:エンディングクレジットって、ツアーの最初は無かったんですよね。
これが出るようになってから、私はアンコールはないんだと思っちゃいました。

m::元々構成としてはアンコールはないけれど、−観客の真剣な要請(拍手など)があれば真の
アンコールをする−清志郎はそういう真剣勝負を観客に挑んだのかと思うと、すごいなと思います。
しかし、そういう意味では最終日ブリッツのアンコールは、真のアンコールだったのでしょうか?
準備されていましたし、TV用という感がぬぐえませんでした。

n:確かにそうですよね。もし本当に急遽決定したなら、GET BACKの歌詞が書かれた大きい紙を
スタッフが準備してあるわけないですものね。もし、毎回準備してあるのだとしたら、大和高田でも
GET BACKをやらないと変ですものね。どうせだったら、本編でやらなかったLSRの曲をやってくれた
方がまだ説得力もあって、納得できたような気がするんですが。

T:ツアーの最終日だったというのもあるかもしれないけど、たしかにTV用ですよね。思わず時計を
見てしまいました(笑)。で、客電付く間も無く速攻ででてきましたし。
これアンコール要請がなかったらどうしたんでしょうね。TVの時間余ると思いますが・・・(笑)
ま、今年最後だし、単純にうれしかったです。

m::アンコールがあったのは非常にうれしい反面、清志郎と観客が求めた筈の真のアンコールとは
思えず、ちょっと裏切られたような哀しい気分にもなりました。
そういう意味では大和高田のアンコールだけがホントのアンコールだったように思います。

n:結局、他の会場では、ギャグでアンコールっぽく1曲目以外は全部アンコールみたいな所も
ありましたが、ちゃんとしたのは大和高田だけでしたものね。

T:僕の場合、最終日以前に見に行ったライブでは、自分の中でイマイチ盛り上がらなかったのは
アンコールがないからだと思ってましたが、最終日を見たら、アンコールの或る無しではないなと
ライブの直後は思い直したりもしました。あ、さっき言った事と矛盾してますね(笑)。
ただ、ライブの最後っていうとやっぱり「THE KING OF LIVE」の「指輪をはめたい」みたいな終わり
方がかっこいいのですが。この曲をやれとはこれっぽっちも思ってませんが、もうちょっと次回も
行きたくなるような終わり方をしてほしい。「世の中が」ではちょっと弱い気がします。

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n:ちょうどTSURU-TSURUから世の中−についての話が出たので、話題変えますが、今回の選曲や
曲順に関しては、みんなどうなんでしょうか?

T:僕が見たライブでは、ツアー前半だったせいか、「RainbowCafe」からの選曲が少なかったですが
満足してます。以前のこのHPの特集で取り上げた「LSRについて語る」で言われていたLSRで無理な
RCの曲ってのは今回なかったですよね。違和感のある曲はなかったんで良かったですよ。

p:これは、良かったと思います。最近マンネリ化してましたが、10年振り位の曲もあって懐かしかった。
LSRとしてやれる曲をもっといろいろ試していって欲しいですね。以前の特集でも話題なっていた
キーボードについては清志郎がハモンド引く曲もあって、ある程度解決してましたし。
曲順が毎回違うってのは、同じ会場や地域的に近い場所でやるのに、かなりのファンサービスになる
と思います。本人達も新鮮では・・・

n:そうですよね。私のように何本も見に行く人間には素晴らしいサービスでした(笑)。

p:ただ、ライブ独特のやってるうちに決まってくる流れとかが掴みきれず切れが無くなるのは
仕方ないでしょうね。

n:その辺が今回のツアーのライブで乗り切れない理由なのかもしれませんね。

T:さっき、ちょこっと言ったんだけど、曲順や選曲は会場によって変わっているみたいですが
「世の中が悪く」で終わっているとこ多いですよね。
この曲が最後ってのはなんか中途半端な終わり方だと思いますよ。僕としては。

n:私もそう思います。やっぱ、ロンリーナイトで終わるのがベストだったのでは、と思います。
「世の中」はリフとか格好いいですけど、最後に持ってくる感じの曲調とは思えませんね。 何か、
次の曲は?みたいに感じちゃいますもの

m::そ、でもあれも急いでるしなあ。ロンリーナイト

n:確かに、何であんなに急いでるんでしょうかね。まあ、でも今回の基本的な曲順だとあの曲が
ベストだと思うんですけど。世の中での終わりは、清志郎は多分LSRの曲で終わりたいと思ったん
でしょうが、ちょっと弱いですね。

m::大阪のライブでやった逆バージョンの曲順もいいけど、あれっていつもの流れですよね?

n:でも結局あれが一番盛り上がる曲順なんですよね。

T:「イキなリズム」で終わるのがいいと、ふと思ったんですがこれじゃ弱いですかね?(笑)

n:イキなリズムだと曲がピタっと終わっちゃうので、物足りなさを感じるんじゃないでしょうか。
あとラス前が裏切り者っていうのもちょっと弱いかな。

T:それかどうせ作品風にしあげるなら、タイマーズみたいにオープニングテーマとエンディング
テーマを作ってまとめるとかさ。
ライブを作品に仕立てたいならそこまで一貫するべきですよ。でもムービーながれているかなぁ。

n:テーマってアイデアはおもしろいですね。でもLSRでは、バンドの性質上無理でしょう。
タイマーズだからこそ、許される気もします。2-3'Sでも大丈夫だけど、RCやLSRだと無理でしょうね。

m::ラブジャムみたいな?

n:あれは、イベントですからね。

m::でもね、もしテーマあって、それでエンディングでアンコールなかったら救われないなあ、私。
でもさ、ライブだからねえ・・・

n:だから、ちゃんとエンデイングらしい曲で終わったら、
ムービーでもOKなんですけど。で、今LSRの2枚のアルバムの曲目見たんですが、エンディング用の
曲がない。2-3'Sでもぶっちゃけた恋とかIKOZEとかあったのに・・・。
世の中−じゃ、ちゃんと終わった気がしない

T:そうなんですよね。僕が思うには、ライブなんだから変に組み立てちゃうより勢いにのった
アンコールとか欲しいですね。

m:世の中は、ネガティブな歌だしね。そうなると、やっぱアンコールほしくなっちゃうなあ

n:確かに雨あがり、ドカドカ、キモちEのエンディングはマンネリ気味なので、いっそのこと新鮮さで
2-3'Sの曲使っちゃえばいいのに。禁じ手(笑)のタイマーズの曲もやっちゃってる事だし・・・。

m:2-3'Sの曲なら、いくじなしは? 知名度低いかな?

T:それ、いいですね。、byebyeのセリフで終わるんですか知名度は低くはないと思いますよ。
でも2・3'Sの曲は、LSRの他のメンバーが嫌がりそうじゃないですか。
偏見ですけど(笑)

n:いくじなしだと波のSEが流せますよね(笑)
波の音がバックの明るい雰囲気のテロップもまたいい雰囲気かもしれない(笑)けど、あの曲調は、
LSRには合わないと思います。 その辺を計算してLSRならではの決定版な曲を作って欲しいです。

m:難しいのね・・・曲はありすぎるほどあるのに

n:ちょっと脱線しますが、一度でいいからマンモスでライブ始まってもおもしろいかなと思ってるん
ですよ。いきなりグリコ氏のドラムだけなり始めて、おもむろにギター抱えて、三宅氏が入ってきて
リフを弾き始める・・・。

m:いつもはじめの方ではあるけど、オープニングではないですもんね。

T:パワステラストのはじまりみたいな感じですね?あれかっこよかった!

n:イキなリズムもおんなじパターンでライブの頭に使えるかもしれない 結局オープニング候補の
曲はたくさんあるけど、エンディングに使える曲調の曲がないのが課題ですね。
1999年に出してくれるであろうニューアルバムでは、決定版的な曲の登場を期待したいですね。
清志郎なら出来るでしょう!


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