HOME TOP BACK
 
 

 
 
 今日は「M−1グランプリ」の決勝がテレビ生中継される日。
 この大会は島田紳助がプロデュースで、プロ・アマ問わず結成10年
 以内のコンビに出場資格があり、漫才日本一を決める大会。
 優勝賞金はなんと1000万円というビッグイベントだ。
 
 10月から全国各地で予選を行い、決勝に勝ち上がってきた10組は、
 チュートリアル、ハリガネロック、中川家、フットボールアワー、
 DonDokoDon、キンゴコング、麒麟(以上吉本興業)、ますだおかだ、
 アメリカザリガニ(以上松竹芸能)、おぎやはぎ(人力舎)。
 
 COWCOW、2丁拳銃、ルート33、シャンプーハットらが予選落ちした
 のは意外だった。また、この大会のためにコンビを組んで出場した
 石田靖と山田花子(石田&花子)、板尾創路と木村祐一(イタキム)
 らも決勝進出できなかった。
 
 よく見ると「ABCお笑い新人グランプリ」で最優秀新人賞を受賞
 しているコンビが5組(ますだおかだ=第15回、中川家=第17回、
 ハリガネ=第18回、フットボール=第21回、キングコング=第22回)
 もいるではないか。どこが優勝してもおかしくない。
 そこで、決勝進出者が決まった時点で優勝コンビを予想してみた。
 
 本命は中川家。小さい兄・剛と、大きい弟・礼二の実兄弟コンビ。
 NSC11期生で、コンビ結成10年目となる今年がラストチャンス。
 フジテレビの「明石家ウケんねん物語」や「感じるジャッカル」に
 レギュラー出演するなど、東京進出も果たした実力派漫才師。
 テンポの良さ、得意の小ネタやモノマネは、若手なのに巧さを感じ
 させる。漫才勝負ならこのコンビが優勢だろう。
 
 対抗は、ますだおかだ。吉本興業主催の大会に、松竹芸能の彼らは
 明らかに不利で、いくらガチンコ勝負とは言え優勝は難しそうだが、
 コンビ結成8年で実力は折り紙付き。増田英彦の淡々としたボケに、
 岡田圭右のぎこちないところがなぜかまた面白いツッコミが入る。
 NHKの「爆笑オンエアバトル」で満点を出したこともある本格派
 だけに、上位に食い込むことは必至。
 
 また、ハリガネロックも対抗候補。ボケ担当で、吉本のケチケチ王
 と名高いユウキロック(松口祐樹)と、ツッコミ担当の大上邦洋は
 ともにNSC11期生。ユウキロックはケンドーコバヤシとのコンビ
 “松口VS小林”、大上はルート33・堂土とのコンビ“あっぱれ団”
 をそれぞれ組んでいたが解散。95年にハリガネロックを結成した。
 勢いのある毒舌漫才で優勝も狙える位置にいる。
 
 ゴールデンタイムの生放送ということで、テレビ慣れという部分で
 はDonDokoDonが優位かもしれない。テレビの露出が多く、知名度も
 おそらく10組中1位であろう。問題なのは、ボケ担当の山口智充と、
 地味で目立たないツッコミ担当の平畠啓史の仲の悪さ。この大会で
 優勝できなかったら、山口が平畠を見捨ててしまうのではないかと、
 妙な心配もしてしまう。得意のモノマネでどれだけつかめるかが鍵。
 
 隠れた実力者が、アメリカザリガニ。一度聞くと忘れられない高音
 でハイテンションツッコミの柳原哲也と、対照的にローテンション
 ボケの平井善之。「爆笑オンエアバトル」では、同じく松竹芸能の
 ますだおかだとともに無傷の14連勝を誇る。しかし、時として高音
 のツッコミがうるさがられ、裏目に出る場合がなきにしもあらず。
 ハマれば来そうな穴馬的存在。
 
 “今日の出来一発勝負”で可能性アリなのが、フットボールアワー。
 ともにNSC14期生だが、コンビ結成は99年。以前は、ボケ担当の
 岩尾望が“ドレス”、ツッコミ担当の後藤輝基が“エレキグラム”
 というコンビで活動をしていた。吉本ブサイク王に2年連続で2位
 (1位はもちろんホンコンさん)に選ばれた岩尾を、後藤がうまく
 コントロールできるか。
 
 予選の頃から全くノーマークで、本当に超大穴と言えるのが麒麟。
 コンビ結成4年で、ボケ担当の川島明と、ツッコミ担当の田村裕は
 ともに22歳。お笑いに関してはうるさい私でさえも、読売テレビの
 「土曜ドカン!」という番組に出演しているのを一度見ただけで、
 どんな漫才をするのかまったく知らない。それでも1603組の中から
 勝ち上がってきたのだから、無名にして最も注目すべきコンビ。
 
 99年にコンビ結成し、関西お笑い賞レースの新人賞を総ナメにして
 きたのが、キングコング。ボケ担当の梶原雄太と、ツッコミ担当の
 西野亮廣はNSC22期生で、今大会最年少コンビ。ランディーズ、
 ロザンとともに“WEST SIDE”で歌手デビューを果たし、
 女子高生を中心に絶大な人気を誇るが、最近テレビへの露出が多く
 なったせいか、漫才ではデビュー当時の勢いが感じられない。
 
 98年にコンビ結成し、近ごろ腕を上げてきたのがチュートリアル。
 ボケ担当の徳井義実と、顔面テカテカでいつもいじられるツッコミ
 担当の福田充徳。漫才を何度か見たことがあるが、昔話やアニメを
 パロディにしたネタが多く、なかなか面白い。しかし、このメンツ
 で優勝するにはまだ厳しいような気がする。これから場数を踏んで
 いってもらいたい。
 
 関東勢で唯一決勝戦に残ったのが、おぎやはぎ。95年にコンビ結成。
 ボケ担当の小木博明と、ツッコミ担当の矢作兼の名前を合わせて、
 コンビ名にしている。日本テレビの「いろもん参」に出演したとき
 にネタを見たが、なかなか面白かった。しかし、あの独特なテンポ
 は漫才よりも、コント向きのように思えた。優勝は難しいでしょう。
 決勝に残れただけでも満足してもらいたい。
 
 いよいよ決勝戦当日。
 仕事の都合で生では見れなかったが、帰ってすぐにビデオチェック。
 本命・中川家が、不利と言われるトップバッターのくじを引き、
 波乱を予感させるが、予選を1位で通過。
 2位で通過のハリガネロックとの直接対決でも勝ち、優勝した。
 
 個人的な感想としては、しょうもないバラエティ番組が多い今こそ、
 こういった番組が毎年恒例になってくれるといいのになあと思った。
 たしかに、採点方法や、アホの赤坂泰彦と菊川怜が司会であること
 など、改善すべきところはいろいろあったと思うが、某J事務所の
 タレントがお笑いの真似事をするような“ぬるま湯バラエティ”が
 横行しているのが耐えられない私にとっては、嬉しい番組だからだ。
 
 視聴率は、関西が21%だったのに対して関東が9%と、“漫才”に
 対する温度差を感ずにはいられないが、関西ローカルの番組にする
 ことなく、このまま回を重ねていってほしい。
 
 
 
 ここで一句。
 
  漫才を なぜ楽しめぬ 関東人
 
                   (コントばっかし見てやんと!)