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 きょうはスペル・デルフィン率いるプロレス団体“大阪プロレス”
 の試合を観るため、新今宮の“フェスティバルゲート”へ行った。
 大阪プロレスのくいしん坊仮面といレスラーが、入場時にお菓子を
 まくが、それがどうしても欲しいという会社の事務員さんの希望で
 観戦することになった。
 
 “フェスティバルゲート”とは、大阪の新今宮にある狭い遊園地で、
 “フェスゲ”の名で通っている。オープン当初は大盛況だったが、
 たくさんあった飲食店のほとんどが撤退していて、空き店舗だらけ。
 ヅラ疑惑で有名な料理人、神田川俊郎の店もなくなっていた。
 「さすがは大不況大阪、えらい様変わりしたなあ。」
 と思い歩いていると、園内で大道芸人がパフォーマンスをしていた。
 
 まあこれは良いだろう。しかし、設置されたステージでは、
 D級アイドルっぽい女の人がアニメソングショーをやっていたのだ。
 さすがにこれにはびっくりした。アイタタタタタ!
 
 実際、何かのアニメソングを歌ってる人のようでもないし、
 そんなにカワイイわけでもない。ってか全然。
 なのに、正式なイベントとして園内のポスターにまでちゃんと紹介
 されているのである。フェスゲがコイツを呼んでるのか!?
 
 そして、ブリブリのアニメソングショーが行われているステージを
 囲んでいるのは、見るからにそれとわかる人たち。一緒に踊ってる、
 たぶんエエ歳したオッサンもいた。はっきりとした姿は忘れたが、
 イメージ的にはハゲ。あと、こういう場にはデブとバンダナ野郎も
 多数出没するというイメージも持っているので、今から思い出すと
 そういう光景しか浮かび上がってこない。
 
 もう、フェスゲ廃れすぎ!
 つぶれるやろ、こんなんどう見ても。
 
 そんな廃れきったフェスゲの中に、大阪プロレスは常設会場を設置。
 毎週土日と祝日に定期的に試合を行っている。
 会場入口前に行くと、ホステス風の女性を連れた桂楽珍を発見した。
 
 桂楽珍とは、落語家・桂文珍の一番弟子で、奄美大島徳之島出身。
 相撲では吉本で一、二を競う腕の持ち主。十数年前、月亭かなめ、
 桂きん太郎、林家染八(現・五代目小染)らと“DCブランド”と
 いうユニットを組んでいたり、テレビにもちょくちょく出ていたが、
 実物を生で見たところ、タレントオーラはゼロだった。
 
 そしていざ会場に入ろうとすると、入場券のもぎりをしている女性
 が、なんとあの白鳥智香子だったのだ。
 「本当に白鳥智香子なのかい!」(なかやまきんに君風)と思い、
 名札を付けていたので確認してみると、やはり“長谷川智香子”
 (白鳥智香子の本名)と書いてあった。
 
 白鳥は、1991年10月4日に全日本女子プロレスでデビューするも、
 負傷のため93年に引退を余儀なくされた。しかし、95年に吉本女子
 プロレス“Jd’”の旗揚げとともに現役復帰。
 女子プロレス界屈指の美人で、そのルックスから“お嬢様レスラー”
 と呼ばれ、写真集4冊、歌手デビューも果たすほどの人気だった。
 2001年6月8日に引退し、現在はタレントとしても活動している。
 
 白鳥が引退したことは知っていたが、まさかこんなところでもぎり
 をやっているとは思ってもいなかったので、私はつい、
 「白鳥さん、移籍してたんですね。」と話し掛けてしまった。
 すると「ハハハ、移籍!」と、笑いながらうなずいてくれた。
 タレント活動の傍ら、今年から大阪プロレスのグッズショップ店員
 をやっているらしい。そんなん知ってたら、白鳥のトレカを持って
 きてサインしてもらったのに…。
 
 この大阪プロレスは、選手とお客さんの距離が非常に近い。
 物理的に会場が狭いというのもあるが、地域密着型プロレスという
 だけあって、お客さんを大事にする姿勢が覗える。
 試合終了後、出口で選手一同が迎えてくれたり、悪役レスラーでも
 ファンの前ではにこやかに接していたり。
 
 これこそが、海外修行、たけしプロレス軍団から始まり、
 みちのくプロレスを経て大阪プロレスを創り上げた脇田さん、いや、
 スペル・デルフィンの理想なのだろう。
 どんな人でも、それなりに楽しめるのではないだろうか。
 見て損はないと思うが、少しお金の余裕があるときにオススメする。
 
 
 
 ここで一句。
 
  楽珍の 芸能生活 落沈か
 
               (ピークがあったわけでもない)