HOME TOP BACK
 
 

 
 
 ボウリングにハマり、池袋の“ロサボウル”というボウリング場の
 会員になった。多いときは月3〜4回のペースで行くほどだった。
 
 この日も、友達2人とそのボウリング場に足を運んでいた。
 休日で混雑している上に、合計で28レーンしかないので、数十分間
 待たされからやっとゲームスタート。すでにゲームを開始していた
 隣りのレーンでは、大人の黒人男性2人と子供1人がいた。
 
 すると、友達の1人が異変に気づく。
 「となりのスリランカ人がものすごい投げ方してんねんけど。」
 黒人男性をスリランカ人と決め付けていたが、たしかにスリランカ
 チックだったので、以後スリランカ人と呼ぶことにした。
 
 どのような投げ方かと言うと、文章では説明しにくいが、
 助走をつけながら球を持つ手を振り子のようにして、投げる瞬間に
 軸足を軽く曲げて手をはなすのが普通だ。
 
 しかし、このスリランカ人の投げ方は、まず腕は振り子にしない。
 球を持つ手を助走とともにゆっくりひねり始め、逆手になった状態
 で手首のスナップを効かしてそのまま投げるのである。さらに足も
 ヘンで、軸足を曲げることなく、最後は2段ステップのようになる。
 
 こんなヘンな投げ方にもかかわらず、簡単にストライクやスペアを
 とるので、こちらは笑いをこらえるのに必死。スリランカではこの
 投法が主流だと勝手に決めつけると、さらに笑いが込み上げてくる。
 
 まさにこれこそ、阪神の打撃コーチ田淵幸一が濱中おさむに教えた
 “うねり打法”ならぬ“うねり投法”ではないか。
 いや、スリランカ人がやっていたので“ウネランカ”と名付けよう。
 
 うねりまくるスリランカ人を見る度に、笑えて普通に投げれない。
 このままではこちらのスコアがどんどん悪くなっていくではないか。
 みんなあのスリランカ人が投げた後は投げたくないので、白々しく
 休憩をしたりタイミングをずらすというダーティな戦いになった。
 
 スリランカ人が帰ってからは、みんなで“ウネランカ”に挑戦。
 やはり、なかなかスリランカ人のように上手くいかない。しかし、
 「1投目で8ピンか9ピンだった場合は、2投目をウネランカで」
 というようなローカルルールが出来上がるなど、あっという間に
 ウネランカブームはやって来た。
 
 この日以来、我々の間で“スリランカでウネランカ”が流行語に。
 そしてボウリング場に行く度、必ずこのような会話が出てくる。
 友達「そういや今日はスリランカ人おらんの?」
 ワシ「おってたまるか!」
 でもまた見てみたい。
 
 
 
 ここで一句。
 
  スリランカ うねって投げたら ウネランカ
 
                           (がんばれタブチくん)