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 2002年7月某日。うだるような暑さ。朝でも30度を越える毎日。
 そんな中、満員電車に乗って会社に通勤している。
 東武鉄道と営団地下鉄はケチなのか、車内の冷房はほとんど効いて
 いない。ここは弱冷車か?と思うほど、温度は上昇している。
 冷房が弱いですよと車掌に知らせるボタンを作ってほしいものだと
 つくづく思う。
 
 膝から汗が伝い、靴下で吸収される感触は非常に気持ちが悪い。
 駅に着くと、ズボンも靴下もぐっちょり濡れている。
 私は夏服で通っているので、まだマシなほうだと思うが、
 周りを見ると、スーツを着て通勤をしている人も多い。
 営業マンは仕事柄、上を着ているということもあるのだろう。
 
 それを見ていると、気の毒というか、アホかと思う。
 誰が創った概念か知らないが、営業だからと言って、
 暑いのにわざわざ上を着る必要があるのかと疑問に感じる。
 そんなしょうもない既成概念は壊してしまえばいい。
 
 だいたい、相手先も暑苦しい格好を見て、好印象を受けるだろうか。
 「君は上着を着ているねえ。暑いのに感心だ。その我慢強いところ
  が気に入った。君の会社と契約しよう!」
 んなアホな。そんなわけはない。
 
 そんな事を考えながら、東銀座駅から会社へと向かう。
 途中に、某大手自動車メーカーの本社がある。
 この会社は、スタイルの良い美女が多く、それを見る度に
 「見た目で採用されてるんやろなあ。大企業やし、ブサイクばっか
  じゃ困るやろうし、当然なんかな。でも水着審査とかやってそう。
  もしかしてスカウトしてる?」
 などと、アホなことを考えさせられる。
 
 また、社長が外国人ということもあって、外国人社員も多いようで、
 しばしば見かける。
 この日も、背の高い外国人女性がその建物に入ろうとしていた。
 肩を思いっきり出したキャミソール姿で、なんともラフな格好。
 
 するとその女性の正面から、同じく外国人の男性社員がやってきた。
 普段から仲が良いのだろう。その男女は一言二言会話を交わし、
 談笑しながら入っていくものだと思っていた。
 
 すると、なんと、思いっきり「チ〜ウ!」と音を立てながら
 キスをしたのである。
 欧米人は挨拶代わりにキスをするのは当たり前だ。
 しかし、あのキスは単なる挨拶のキスだけには見えなかった。
 きっと別の感情がこもっているに違いない。
 絶対ヤツらはできている。
 
 日本では社内恋愛もなかなか難しいケースがあるのに、
 他の社員も見ているところで堂々と、ちょっとヤラシめのキスが
 できてしまうあたり、さすが外国人と思った。
 ほんま、暑いのになにしとんねん。
 
 
 
 ここで一句。
 
  挨拶の キスはもうちょい 爽やかに
 
                    (エロいのはダメダメ)