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2002年8月某日。私は冷たい飲食物が大好きだ。
寒い冬であってもアイスクリームをペロリと食べるほど好きなので、
暑い夏はとくによく食べる。普通の人なら、下痢ピーちゃんになる
であろう分量を食べても、私のお腹はいつも大丈夫であった。
お腹の強さには自信を持っていた。しかし…
まず、桃。冷蔵庫で冷やした桃は大好物だ。
その桃が、青果店で11個500円という破格の値段で売られていた。
あまりの安さに迷わず購入したが、よく考えると一人暮らしの私が
11個食べきるのにどれくらいかかるだろう。2〜3日に1個ペース
だと1ヶ月もかかってしまい、それでは半分ぐらいが傷んでしまう。
私は1日1個ペースで食べることにした。
続いて、メロン。メロンと言えばいまだに高級なイメージがあるが、
これも同じ青果店で1玉800円のところ、500円で売られていた。
サイズも大きめで、表面がとぅるんとぅるんではなく、
アミアミだったので、オトクだと思い買った。
普通なら、そのメロンを1/4か1/6ぐらいの大きさにカットして
食べるのだろうが、冷蔵庫のスペースが狭くなるのがイヤなので、
1/2を2日に分けて食べた。
さらにスイカ。これはスーパーで売っていたが、ものすごいデカい
玉の1/4が、358円。さらにタイムセールで半額。
小さい頃からスイカは大好物で、夏になると毎日食いまくっていた。
スイカを食べるのが楽しみで、夏が来るのを待っていたと言っても
過言ではないほど好きだった。志村けんの早食いもマネしていた。
いつからか、夏が来てもあまり食べなくなっていたが、この安さ、
棚落ちしていて絶対甘いとわかる姿を見ると、ほっとけなかった。
これも半分に分けて、2日で食べた。
次はぶどう。実家のおかんが、お中元用のジュースの詰め合わせが
安くなっていたので買い、それを送りたいと言いだしたのである。
最初は断ったが、どうしても送りたい様子だったので、他にほしい
物と一緒に送ってもらうことにした。時間通りに宅急便が到着し、
段ボールを開けると、ジュース以外にもいろんな物が入っていた。
みかん、そうめん、兄に関西でしか放送されていないお笑い番組を
録画してもらったビデオテープ、半ズボン、通気性の良いTシャツ。
ここまでは注文どおりだった。しかし、ここからがおかしい。
お菓子、ポケットティッシュ、トイレットペーパー、そうめんつゆ、
ぶどうなど、いらないと言ったものまでぎっしり詰まっているのだ。
「荷物は絶対1箱に収まるようにして送って。2箱になりそうなら、
どっちでもええって言うたもんを省いて。」
と言ったはずなのに、ちゃっかり段ボール2箱で送ってきやがった。
親心か知らないが、こうも要望を無視されると迷惑だ。ましてや、
「めんつゆは重くなるからやめとくわ。」
「お菓子も好みとかあるし、そっちで自分で好きなん選んで。」
「ぶどうは2房ぐらいにしとくから。」と言っていたくせに、
めんつゆは2本、お菓子はいっぱい、ぶどうは5房ほど入っていた。
私は約束を守らないオカンに怒りを覚え、ヤケクソになってぶどう
を食べ、ジュースも飲んでやった。
このほかにも、かき氷、みっくちゅじゅーちゅ、シューアイス、
そうめんなどを3〜4日間で食べる生活を続け、迎えた月曜の朝。
いつものようにパンと冷たい牛乳の朝食を食べ終えたとき、すでに
限界がきていた。出かける前のうんちょタイム、いつもならかなり
気張らないと出ないうんちょくんたちも、洋式の便器に座った瞬間、
何の迷いもなく元気に飛び出して行くではないか。
しかも、ものすごい数のうんちょくんたち。水たまりの部分が全て
埋まって、さらにその上にも達するぐらい出ていた。
すべての宿便くんたちもが旅立ってくれたんだと思うと嬉しくなり、
効果絶大!大成功!と喜んだ。そして仕事へと出かける。
しかし、会社に着いてから様子がおかしい。
あれだけ旅立っていったのに、まだ仲間が残っているようだ。
よしよし、わかったわかった。お前たちも旅立ちたいんだな。
「シューーーーー」
それはまるで、おしっこをしているかのようだった。
肛門から小便が出てるような感覚。こんなのは初めてだ。
見事なまでの水ウン。
タチの悪いことに、この水ウンたちは、異常なペースでお尻の門を
ノックしてくるのである。これほど早退したいと思った日もない。
この日、会社でのトイレ記録が更新され、以後2日間、冷たいもの
禁止令が発令されたのは言うまでもない。
ここで一句。
暑すぎる 気候を恨む 腹下し
(冷たいの、うまいねんもん)