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2002年9月某日。今日は先週借りたCDの返却予定日なので、
急いで録音して、レンタルショップのある北千住へと向かった。
電車に乗るとちょうど席が空いたので座ったが、隣りに座っていた
太ったオッサンがとても恐かった。どのように恐かったかと言うと、
服装が汚く、生活をするための物品が入ってるのではないかと推測
される大きな荷物を足元に置いていて、もしや○○○○ではないか
という感じの人だったからだ。
コンビニやスーパーでは絶対そんなの売ってないと一目でわかる、
ものすごい細長い容器に入ったカレーライスを、箸で食べていた。
「ながっ!ほんでなんで箸やねん!」と思い、笑いそうになったが、
恐いのでこらえた。いきなり包丁を出されては困るからだ。
しかし、細長カレーだけではなかった。2リットルのペットボトル
の上半分を切り落とした容器に、黄色い液体が入ったのだ。
たぶんお茶で、コップの代わりに使っているのであろうと思ったが、
もしや尿瓶代わりかと思うと、早く立ち去りたくて仕方がなかった。
異臭は漂ってこなかったので、おそらくお茶なのだろうが。
幸いにも北千住までは2駅なので、すぐに脱出することができたが、
今度からは席が空いてるからといって安易に座りに行かないように
しようと心に誓った。
北千住に到着後、まずレンタルショップに行って返却を済ませた。
先週の土日は、旧作レンタル全品100円だったので借りてやったが、
今週は「誰が借りるかバーカ!」という感じだ。毎週やりなさい。
このまま帰ろうかと思ったが、それもつまらないので、とりあえず
ルミネに入ることにした。フロアを歩いていると、喫茶店のガラス
越しに、1つおきで椅子に座っている3人の女性の姿が見えた。
それぞれ1人でコーヒーを飲んでいたが、よく見ると3人とも同じ
顔をしたブサイクデッパだったので驚いた。
そして、普段は滅多に行かない東口を探索。ジュースが異常に安い
お菓子屋さんや、ドトール、ロッテリア、ふらんす亭、松屋などが
あることを再認識した。満足した私は、家に帰ることにした。
電車に乗って最寄り駅に着き、あとはいつもの道を歩くだけ。
しかし、なんとなく逆方向を歩きたくなったのである。家に帰って
何かすることがあるわけでもなく、時間もまだ夕方だったからだ。
歩く歩く、とにかく歩く。心の向くままに歩く。
何かあるのではないかという好奇心がその原動力だ。
すると、小さなスーパーを発見。とりあえず入って価格調査を開始。
特に目立った点はなかったので、早々に引き上げて奥へと進む。
すると今度は、見たこともない商店街へとたどり着いた。
進む進む、とにかく進む。商店街の端まで進む。
すると、商店街を抜けたところに、私の好きな“BigA”を発見。
3年前、埼玉で一人暮らしをしているとき、駅から家の帰る途中で
よく利用した店だ。しかし、ここは遠すぎるので、懐かしさを胸に
閉まって、さっき通って来た商店街をまた戻ることにした。
そろそろ帰ろうと思い、家の方向へと歩きはじめた。
しかし、ここまできて普通に帰ってはつまらない。最後の最後まで
探索をしようと、初めて歩く広い道路を歩いて帰ることにした。
すると、またまたスーパーというか、市場のような店を発見した。
入口付近は野菜と果物のコーナーで、タイムセールで全品2割引に
なっている。しかも、キャベツが2玉で100円という破格の値段。
そしてその奥が、鮮魚・精肉コーナーになっていた。
大好きなレバーも安くで売っているし、近所に魚が安くて品揃えの
良い店がなかったので、これはいい場所を発見したかもしれない。
そう思っていると、さらに通路を発見した。
進んでみると、なんとそこは巨大倉庫で、食料品がダンボールごと
ズラっと並んでいる。アルコール類、ジュース類、缶詰、菓子類、
米、調味料から業務用冷凍食材まで、まるで卸売市場のような光景。
100円ショップで取り扱っているような生活雑貨も、なんと68円で
売られていた。このようなホールセールを実施することで低価格を
実現できるそうだが、もともとここは卸売業者なのかもしれない。
週末に彼女が家に来るので、今日のところは牛乳を1本だけ買って、
そのときにまた来ようと思って店を出た。
思えば、東京に来てから1年が経った。
と思っていたら、さらに時は過ぎて、1年と3ヶ月が経っていた。
なのに、自分が住んでいるところの最寄り駅周辺でもまだ知らない
場所があったことに対して、これではダメだと思った。
しかし、彼女にこの店のことを報告すると、なんとこの店の存在を
知っていたのである。しかも、付き合いだして間もない頃に。
私が野球部の練習に行き、彼女が留守番をしているときに1人で
探索して見つけていたらしい。
1年3ヶ月でやっと見つけた私、しかもずっとここに住んでいて…。
最後の最後で、ちょっとショックを受けた日曜日だった。
ここで一句。
道行けば
着の身着のまま 木の実ナナ
(この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、危ぶめば店はなし)