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2002年9月某日。予定どおり彼女と一緒に巨大倉庫の店へ行った。
豚レバーを買って、今晩はレバニラ炒めで決まり。
その他缶詰、トマト、ステーキ肉、小麦粉などを買い物カゴに入れ、
レジで精算しようとしたときのことである。
レジ「会員カードはお持ちですか?」
ワシ「いえ、持ってません。」
レジ「以前にこのカードを作ったことはありますか?」
ワシ「ありません。」
レジ「以前に当店をご利用になったことはありませんか?」
ワシ「はい。(本当はあるけど)」
レジ「当店は会員制で、カードを作らないとご利用できません。」
ワシ「はぁ。」
レジ「本当に初めてですか?」
ワシ「(しつこいなぁ…)どこでカードを作れるんですか?」
レジ「(無言で紙とペンを取出し)こちらに記入してください。」
それにしてもおかしい。前回牛乳を1本だけ買ったときは、
レジでカードを見せろとも何も言われずに買うことができた。
なのに今日はなぜ?
原因は、どうやら店員にあるようだ。
前回のレジ係は、見た感じバイトの女子高生だった。
やる気もなさげで、会員カードの確認が面倒くさかったのだろう。
しかし今回はパートのオバハン。キチっとしている。
とにもかくにも、会員入会の用紙に住所・氏名・電話番号を記入し、
その場でカードを発行してもらうことにした。
ところが、彼女が重大なことに気づく。
その用紙の上のほうに「入会金1000円」と書かれていたのだ。
私は一瞬にして凍りついた。彼女の表情も曇り始めていた。
「ここで入会金1000円払ったら、元を取り返すまでどれだけ買い物
せなあかんねん…。」そのことだけが2人の頭の中をよぎる。
せっかく安いから買いに来たのに、これでは意味がない。
しかし、すでにレジは打ち終わり、あとはこちらがお金を払うだけ
という状況になっていたので、私は諦めモードに入っていた。
仕方がない、これも運命として受け止めよう。
そう意を決した瞬間であった。それまでスカン感じのしていたレジ
のオバハンが、天使のように見えてくる一言を発したのである。
「ただいま入会金無料になってますので〜。」
2人に笑顔が戻る。良かった、本当に良かった。
もし入会金を取られていたら、せっかくのレバニラ炒めも美味しく
感じることができなかったかもしれない。こうして平和は保たれた。
我々はこの“第一次レバニラ戦争”に勝ったのである。
ここで一句。
千円の 重み感じる 稼ぎかな
(せめて家賃補助ぐらい出してくれ)