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 2002年12月某日。今日は“M−1グランプリ2002”の決勝戦。
 今年も全国ネットでゴールデンタイムに生放送される。
 このM−1グランプリ、実は前大会終了後に、審査方法や出演者に
 ついて、ファンの間でいろいろと問題視されていた。
 主な内容は、以下のとおり。
 
 ●大会委員長で司会の島田紳助が、審査員もやるというのはいかが
  なものか。司会か審査か、どちらか一つに絞ってほしい
 ●中川家を“石川家”、ハリガネロックを“アメリカンロック”と
  言った赤坂泰彦を司会から降ろせ
 ●菊川怜のインタビュアーぶりが最低。司会から降ろせ
 ●札幌・大阪・福岡の一般審査員は必要か
 ●大阪の一般審査会場がNGKで、吉本びいきになっていた
 ●西川きよしがスベり気味のキングコングに95点をつけていた
 ●どの組にも同じような点数しかつけない審査員がいた
 
 しかし、今大会は一般審査員を撤廃。司会が西川きよし、山寺宏一、
 中山エミリに代わり、前回司会の島田紳助は審査に専念した。
 
 審査員は他に、天才カリスマハゲ坊主の松本人志、
 冷静な分析ができるスケベオヤジの大竹まこと、
 東も西も熟知したお笑いマニアのラサール石井、
 漫才ブームを作って落ちるだけ落ちた島田洋七、
 西の大御所でインテリヤクザの中田カウス、
 東の大御所で存在だけで笑える立川談志と、バランスのいい人選。
 強いて言うなら、7人中4人が吉本であるということぐらいか。
 このように、かなり改善されていたように思える。
 
 約100日間の予選を勝ち抜き、決勝に進んだのは、
 前大会で2位のハリガネロック、3位のアメリカザリガニ、4位の
 ますだおかだ、6位のフットボールアワー、10位のおぎやはぎ、
 初出場の笑い飯、テツandトモ、ダイノジの8組。
 さらに、敗者復活戦で勝ち上がったスピードワゴンを含めた9組で
 優勝賞金1000万円を競う。
 
 ハリガネロック、アメリカザリガニ、ますだおかだの3強が残った
 のは妥当。そして、絶対に決勝に残ると私が友達に言い続けてきた
 笑い飯が本当に残ったので、ちょっと鼻高々。
 しかし、$10、シャンプーハットあたりが落ちたのは意外だった。
 
 私の優勝予想は、本命がますだおかだ、対抗がハリガネとアメザリ、
 穴がフットボールアワー、大穴が笑い飯。
 結成10年目で、今大会が最後となるますだおかだがやはり本命。
 春に“上方漫才大賞”を受賞しているので、もうすでにこういった
 賞レースに参加するのは卒業してもいいようなクラスまできている。
 
 ただ、去年も本命の中川家が優勝しただけに、2年連続本命が来る
 というのは面白くない。そのとき、優勝の可能性を秘めているのが
 先ほど挙げた4組だと思う。
 
 さて、いよいよ漫才が始まる。トップはなんとハリガネロック。
 こういった大会でトップバッターは圧倒的に不利である。しかし、
 去年の中川家はそれを乗り越えて優勝したので言い訳はできない。
 得点は545点。平均で約78点だから悪くはない。
 
 しかし、2番手のますだおかだが、それをはるかに上回る612点を
 マーク。優勝を狙うには、9組のうち上位3位までに入らなければ
 ならない。ハリガネ、いきなり危うし!
 
 3番手はダイノジ。初出場で大舞台とあって、ボケの大谷がかなり
 緊張しているように見えた。得点は527点。妥当なとこか。
 
 4番手はテツandトモ。漫才と言っても良いのかギリギリの芸風
 だが、音曲漫才として認められたのだろうか。本人も私も、まさか
 決勝まで残るとは思っていなかった。得点は539点。
 
 5番手はフットボールアワー。GAORAの“あっかんべぇーす”
 で見たネタが非常に面白く、このネタをぶつければ優勝もあり得る
 と思っていたネタで勝負。621点で1位に踊り出る。
 
 6番手は笑い飯。私もこれまでテレビで2回(うち漫才1回)しか
 見たことがないが、とにかく衝撃を受けたコンビだ。この衝撃は、
 ボケ&突っ込まないツッコミのシャンプーハットを初めて見たとき
 の衝撃に似ていた。横山たかし・ひろしのオカマ風ホラ吹き漫才、
 テントの異空間漫談にも負けないぐらいの衝撃力を持っている。
 それはWボケだ。交代でボケ合う、まさに無法地帯。かと言って、
 漫才がボロボロのグダグダになるわけではなく、とにかく笑える。
 無名ながら、審査員にもウケて567点。ハリガネを抜いて、3位に。
 ハリガネ無念。あれだけ「絶対優勝する」と言っていたのに。
 
 7番手はおぎやはぎ。前回大阪の一般審査員から9点の屈辱を受け
 たが、今年は一般審査員がいなくなったため、安心したであろう。
 結果は561点で、惜しくも3位の笑い飯に6点及ばず。
 
 8番手はアメリカザリガニ。前回はボケの平井が高熱を出していた
 にもかかわらず、3位と健闘。今回は体調万全で優勝候補のはずが、
 まさかの525点でベッタ。ネタの選択ミスか。
 
 最後はワイルドカード(敗者復活)で勝ち上がったスピードワゴン。
 しかし、談志師匠に嫌われたのが響いて535点。
 フットボールアワー、ますだおかだ、笑い飯での決勝戦となった。
 
 まずフットボールアワーで、結婚式ネタ。
 続いて笑い飯で、機関車トーマスネタ。
 最後にますだおかだで、お笑い芸人育成ゲームネタ。
 
 どれも受けていたが、笑いの質は三者三様で、
 フットは「おもしろいなぁ」という感じ。
 笑い飯は「ハチャメチャやなぁ」という感じ。
 ますおかは「うまいなぁ」という感じの笑いだった。
 
 もし私が審査員なら、迷いに迷ったが、フットに1票入れていた。
 単純に一番笑えたのは笑い飯。今大会が最後という情けと、上手さ
 から見るとますだおかだだが、総合的に見てフットだと思った。
 
 そしていよいよ、審査発表。審査員も困った顔をしていたが、
 松本と大竹がフット、それ以外の5票を集めたますだおかだが優勝。
 やはり本命が来た。増田の目から涙がこぼれた。昨年の大会前に、
 「吉本が主催で絶対に優勝はさせてもらえないと思うけど参加する」
 と、自らのHPに書いていたのを思い出した。
 
 ちなみに、10月に麒麟が優勝する夢を見たが、私には予知夢を見る
 能力がないことが判明した。
 いや、もしかして、数年後の予知夢を見たのかも!?
 でもムリか…。
 
 
 
 ここで一句。
 
  吉本の 引き抜き作戦 着々と
 
                   (吉本はそういう会社だと思います)