HOME TOP BACK
 
 

 
 
 とある雨の日の会社での出来事。
 いつもは、会社からちょっと離れた弁当屋さんで弁当を買うが、
 雨がうっとうしいので、すぐ横にあるコンビニで買うことにした。
 
 現在の職場では、同じ会社の人間は先輩と後輩と私の3人。
 昼食はいつも、先輩が外食、私が弁当屋、後輩が弁当持参と、
 それぞれバラバラ。しかし雨が降ったときは、先輩も遠出するのは
 やめて、コンビニで弁当を買う。
 
 毎日弁当だと、どうしても揚げ物系になりがちなので、今日は違う
 ものを選ぼうと探した。すると、中華丼があるではないか。
 中華丼なら、野菜がたくさん入っていて良いと思ったからだ。
 
 中華丼を持ってレジへ並ぶ。
 すると、同じく中華丼を持って待っている先輩がいた。
 「ヤバイ!」私はイヤな予感がした。
 この先輩は口が悪くてイヤミな性格をしてるので、必ず
 「何同じもの買ってんだよ!」と言われると思ったからだ。
 
 でも、引き下がるわけにはいかない。私も中華丼が食べたいからだ。
 「よし、何を言われてもいい、中華丼を買おう。だいたい、メシが
  かぶったぐらいで何か言うてくるヤツのほうが悪いねんから。」
 私はそう腹をくくった。
 
 そして、自分の席に戻って、袋から中華丼を取り出した。
 すると、案の定、先輩はこう言ってきた。
 「何〜、キミもそれ買ったの? ダメじゃ〜ん同じ物買っちゃ〜」
 
 ニヤリ( ̄ー ̄) 私は心の中で、
 「やっぱりそう来たか…。単純なヤツめ。」とつぶやいた。
 
 私には、なぜそんなことを言うのかが理解できない。
 なぜ同じものを食べたらダメなのか、本当にいけないことなのか。
 そんなはずはないからだ。絶対にない。
 
 冗談で言ったにしろ、笑いが起こるほどおもしろい言葉でもない。
 笑いが起こったとしても、アイソ笑いか苦笑ぐらいのもんである。
 だから私には、とても笑って返すことができない。
 
 じゃあどうしよう、その言葉を真に受けてキレてみようかな?
 「なんで同じモン買うたらアカンねんオラァァァァ〜!」って。
 いや、さすがに会社でそれはマズい。
 
 じゃあ、謝っておくか?
 「あ、スンマセン。」って。フツーに。素で。
 しかし、それもアホらしい話である。
 なんで謝らなあかんねん!
 
 そんなこんなで、いろいろと返事を考えているうちに時間は過ぎ、
 結果的に完全に無視する形になっていた。
 それもマズいと思ったが、まあいいや。どうでも。あほくさ。
 
 
 
 ここで一句。
 
  同じもの 食ってて何か 文句ある?
 
                     (ヤクザコントちゃうっちゅうねん)