■■■「Barefoot」全曲解説■■■
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1.DECADENCE-barefoot ver.-■作詞:黒田倫弘/作曲:黒田倫弘・馬場一嘉
先行シングルとは別バージョン。シングルよりも荒々しい、というか生々しいテイクになってる気がする。
春のSWツアーで初めて聴いた時の第一印象は「荒々しいけどロマンチック」だった。
Bメロとかロマンチックな感じの曲だなー、と。ダークなロマンス。(←謎)
この恋が成就するかしないかなんてどうでもよくて、ただ自分の想いの中に身を投じるような。
熱情と衝動と願望。閉じた世界に堕ちながら、同時に壊したい人なのかな、とも思う。
この曲で引っ掛かったのは「愛の髄」。なんて単純明快かつ深い言葉!やられたっ!
2.悪い夢■作詞/作曲:黒田倫弘
第一声の「おいで…」で、一気に深い夜の底に引きずり込まれる感じ。
でも、誘いつつ、かわしてないですか?みたいな。(笑)
触れているのに熱を感じない、それこそ夢の中のような質感。
シチュエーションは深夜。カーテンを開け放した窓から月が覗いてて。(←細い三日月)
その月明かりだけが部屋の中を照らしてるっつー。洋風な部屋だよね、ベッドで。天蓋付きでもいいなー。(笑)
悪い夢=良い夢。逆説的なタイトルが意味深。…イケナイ夢って事?
3.スリルバカンス■作詞:黒田倫弘/作曲:岡村靖幸
…やっぱりコレなんだよね、と。あらためて聴いてみて、納得の一曲。
これを聴いた時の衝撃は一生消えないだろうな。好き嫌いじゃなくて、衝撃だった。
でも、この曲のオケってめちゃくちゃ好き!ボーカルレスバージョンが欲しいくらい好き!
特にBABIちゃんのアコギ!んもー、いつ聴いても痺れる〜!エンディングの掛け合いが特に好き好き♪
この人が居なかったらソロ黒田にこんなにハマらなかったと思う。
ソロ黒田と共に、BABIちゃんとの出会いの曲でもあります。
歌詞にある「無駄の積載」がグー!なんか掴まれました、この言葉。
4.サンディー■作詞/作曲:黒田倫弘
アルバム中、一番ホッとする瞬間。(笑)
あれこれ考えずに聴ける、いい意味でのお気楽ソング。
ライブバージョンとはがらりとアレンジが変わっていて、びっくり。
ライブで聴いた時はもっとはっちゃけた明るい感じだったけど、
アルバムバージョンはスリリングにかっちょよく変身。
…でもライブアレンジも好きだったんだけどな〜。あれはもう聴けないの…?(涙)
疾走感が心地良い一曲。車ならオープンカー、バイクならノーヘルで。
ところで曲中、口パーカッションというか口シーケンスやってません?兄さん???
5.オレンジ■作詞:黒田倫弘/作曲:馬場一嘉
可愛いー!…その一言につきますね。(笑)
IM時代からの得意分野の発展系。随所にニヤリな歌詞が絶品。
「206号室から1分」には完敗いたしました。そんな簡単に出ないでしょう、この歌詞は!
作詞家・黒田倫弘の手法と、当たり前な日常の感情がいい感じでミックスされてて。
あと、ボーカリストが書く詞だなと。リズムへの言葉の乗せ方が。だって普通に読んでると乗らないもん…。(苦笑)
「オレンジ」だけには限らないですけど、読んだ時と聴いた時の歌詞に対する印象の差が面白い。
そしてこれ、実は失恋ソングだってのも憎いです。最後にきゅんと落とされるんで、侮れません。
6.散歩路■作詞/作曲:黒田倫弘
アルバム中、一番心を揺らした曲。
たぶん、音的に好きな曲とか世界観が好きな曲とかは別にあると思うんだけど。
でもこの曲に一番反応してしまった。不覚にも泣きそうに。(泣かなかったけどね・笑)
みんなへの告白の歌、だと言う。その告白に何が返せるだろうと思いもするけど。
そんな風に考えたりしなくても、いい曲です。素直なバラードって黒田くんの声質に一番似合うと思う。
歌う黒田くんの姿が見えてくる曲。
そういやこの曲の、ブレスをサウンドとして扱ってるのって誰のアイデアなんでしょう?
これはまた別の意味で泣ける。(笑)黒田くんのブレスって一番のツボなんだもん!悶絶。(笑)
7.Jump'n Dash■作詞:黒田倫弘/作曲:aidma Peak
「aidma Peak」こと、クロダバンド・ドラム担当の柴ちゃん作曲。
この曲もソロ初期からのお馴染みだけど、アレンジを施されてスタイリッシュな印象が強くなった感じ?
リズム気持ちイイ!身体に効くリズム。これベースいいですね、すごく好き。
2番「ワガママって言われりゃツライぞ」のトコ、はすっぱな歌い方がツボ。
あと間奏に入る所の「GO!」も。ヘッドホンで聴いてると倒れます。(笑)
行進曲と言うだけあって、この曲聴きながら歩いてると知らぬ間にガシガシ大股歩きに。(笑)
もしくは自転車漕ぎながら、大声で歌いたくなる。(笑)
8.CRYING BUTTERFLY■作詞:黒田倫弘/作曲:黒田倫弘・馬場一嘉
これはもうなんと言ってもBABIちゃんのギターが絶品!好きーーー!
サウンドもそうだけど、歌詞の世界観も不思議な程、透明感を纏っていて。
Aメロで綴られる言葉はどちらかと言えばディープな世界なのに、
堕ちた場所から見上げる視線に濁りがないというか。解き放つ歌、ですね。
この曲ってアルバムの中で一番裸足な感じがする。
聴いた時に、裸足で立つ足元と、手のひらの上のバラバラに壊れた蝶々の絵が浮かんだ。
9.NELL FLAP■作詞/作曲:黒田倫弘
珠玉のバラード、まさに!10年後に聴いても絶対好きだと確信出来る曲。
ライブでのバンドバージョンやインストアでのアコギバージョン、
あとシングルに収録されたピアノバージョン、と様々な形を持つ曲だけど、
このオリジナルが私にとっては一番。
メロディーと歌詞と、ボーカルにサウンド、すべてが完璧で。
ネルって、現実の女性じゃなくて、強い想いの象徴みたいな存在だと。
だから男である黒田くんの中に居るのも判るし、もしかすると自分の中にも居るのかも。
散る花と散らす風。穢れのない心とそれを穢すもの。心に潜む矛盾と、性の持つ矛盾。
矛盾の最たるものが男と女というものなんだろうか、と。
10.SCAR OVER■作詞/作曲:黒田倫弘
このアレンジ、アルバム中でもっとも意外性のあるアレンジだったかも。
ライブアレンジとの違いも驚きだけど、サウンド的に今までになかった感じで。
スパニッシュ?オリエンタル風?…どう表現すればいいか判りませんが。
この曲って出初め式ライブの1曲目で、初めて触れたソロ黒田の歌だったけど。
曲のイメージに纏わりついていたその時の緊張感が、アレンジが変わったせいで消えたかな?
大人っぽくなった。大人の恋。
「情けない傷を舐めないで」という歌詞に一番引っ掛かる。ここに全部の感情が集約されているようで。
11.良い夢■作詞/作曲:黒田倫弘
部分的に聴くとエロいけど、通して聴くとそんなでもなくて。
だってこれ、純愛でしょ?というね。(笑)
遊びで他人の女に手を出してる訳じゃなくて、その彼女の事がホントに好きな訳じゃない?
そこら辺の恋心が可愛いな、と。…可愛いって言うと怒られそうだけど、でも可愛いんだもん。(笑)
でも世界観は純愛だけど、サウンドはエロですね。…ま、する事はしてるし。(笑)
ボーカルトラックだけじゃなくて、声の使い方が、もう判ってやってるからタチが悪い。
歌詞に難しい漢字を使ってるのは意図的なんだろうか?雁字搦めってこう書くのを初めて知りました。(笑)
12.Save Our Soul■作詞/作曲:黒田倫弘
「良い夢」の次にこれを持ってきてアルバムを締めくくるっていうのは、
ある意味確信犯的で、いやだわー、この人…って感じが。(笑)
茶化す訳じゃなくて、この振り幅に矛盾が生じない所が
ソロボーカリスト黒田倫弘の強烈なパーソナリティーだと思う。
矛盾が生じないというのは正確ではなくて、その内在する矛盾をも
作品として成立させてしまえる所がこの人の強みだな、と。
「S.O.S」は、今までにない位置関係で曲に向き合う面白さを教えてくれた曲。
…自分が嫌になって投げ出したくなる感覚も教えてくれたけど。(笑)
この曲でソロボーカリスト黒田倫弘にハマった。それぐらい大きかった、この曲の存在は。