Save Our Soul

黒田倫弘という人は、時に残酷なまでにまっすぐだ。
傷つき汚れた剥き出しの心を差し出して、
救いを求めて叫ぶけれど。
その揺るぎない瞳を見つめる時、
本当に救いを求めているのが誰なのか判らなくなる。

痛いほどの叫びに思わず手を差し伸べる。
だけどその手は血にまみれていて私は愕然とする。
届いた声に共鳴するように唇が震えだす。
風に晒されるように、隠れた心が暴かれて悲鳴を上げる。
二重写しの写真のように重なる影。
あそこで叫んでいるのは、一体誰なんだろう?

救いを求めるはずの叫びが、迷いなく響くのは。
その声は知っているからだ。
本当の救いは他者によってもたらされるのではなく、
自分自身の手によってもたらされるのだと。
その強さに、弱い心はどうしようもなく泣きたくなるけれど。

「疼く心に澄み渡る君の声 深く胸突き刺したい」
この箇所でいつも私は彼の声を聴く。
引きずり出される痛みと、浄化される安らぎを同時に感じながら。

(Save Our Soulレコ評として、66MK.COMに投稿済み)

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