秘密にしていくつもりはこれっぽちもなかった。おしゃべりだし、ちゃんと 素性をしって欲しかったから。普通ならだいぶ打ち解けた頃に 「あたし実は1コ上なんだ」とかって告白して、友達が「えー!」とか なるんだろうけど、あたしはとにかくもう会った人になるべく言いふらした。 「いやいや、あたし1コダブってるんだけどね」って。 周りは「・・・そうなんだ」みたいな。いきなり言われても。ってカンジ だったようだ。でも、あたしが1コ上だからって、別に態度は一緒だった。 むしろ「まりのって年上っぽくないよね。むしろ下みたい」といわれること さえあった。それはそれで嬉しかった。溶け込んでるじゃん、って。 そして、幸いなことに、私の本来の学年(2年)には私の中学出身の 人は一人もいなかった。もし、ここで一人でもいたら、 そして、その子がよほど仲が悪くないなら、やっぱりその子とくっついて しまっていただろう。そういう知り合いも全然いなくて、本当に 一人からのスタートだったのが実はとてもよかったのかもしれない。 あたしは「この学校で一生の友達を沢山作りたい!」と思って受験した。 なにしろ5年制学校なのだ。大学を差し置いて、小学校並みに長い 学校生活。つまり青春が長いってこと。しかも一番楽しい高校時代が 人より2年も長くあるってこと!あたしの計画だった。(笑) 「青春は長い方がいいのだ」 そして、この学校にはいい子がとても多いと思った。とても快適。 |