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![]() 推薦盤コーナー |
| Primal Scream / Exterminator (2000 - Creation)
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プライマルの新作と聞くとなんか構えてしまう。でも今回も案の定やられた。木っ端微塵。 ノイズよろしく音の波が途切れることなく波状攻撃をかけてくる様は、紛れもない聴き手への挑発。 この計算高さと完成度はプライマルの何度目かの頂点を意味する。 明らかにテクノである。しかしそこには”プライマル・スクリーム”という何重にも折り重なった有機体から放たれる感情を感じずにはいられない。 | ||
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筆者自身はテクノサウンドがかもし出すビートに好感を持っている。ケミカル・ブラザーズやエイフェックス・ツインのあのビートに確実に反応する。
しかし彼らの音に感情を覚えたことはない。なぜか?彼らのサウンドの要は感情でなくビートとノイズが生みだすただ単に格好の良いサウンドだから。
本当はそれでも十分なはず。 -- 少なくとも本作を聴くまではそういう感覚に甘んじていた。 不覚にも今回のプライマルの新作に対しても、一瞬同じような感覚を持った。しかしそれは間違いなく錯覚だった。 まんまと彼らの術中にハマっていた。彼らをどんな方向から来てもいいように待ち構えていたにもかかわらずである。 その点で木っ端微塵である。 さてその理由であるが、先行シングルである「SWASTIKA EYES」ではケミカルBros.をフューチャー。いかにも”らしい”ブレイクビーツが楽しめる。 個人的にはオリジナル・ヴァージョンの途切れそうもないGROOVE感が好きだったりもする。 今回のコンセプトの代表のような「Blood Money」、「MBV Arkestra (If They Move Kill'em)」 に見え隠れするフリーJAZZを思わせる先の見えない展開に妙に気が行く。 「Keep Your Dreams」のようないかにもプライマルという曲もいいアクセントになっている。 今のシーンを嘲笑うかのようなあらゆるジャンルの融合、異次元的感覚。 間違いなく20世紀中にあって21世紀を代表するアルバムである。 (D.N) |
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